ゴールデンウィークということでIPOの状況を少し振り返ってみたいと思います。なお、当方のIPOページでいろいろな視点で皆さんが状況をチェックできるようなデータを表示できているのでポチポチしながら楽しんでみて下さい。

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【IPOサマリー】2001年以降のIPO情報を一覧、グラフ表示

1年間のIPOのおおよその流れですが

  • 1月IPOあるのかないのか?年始IPO
  • 3月が1つ目のIPOが多い月
  • ゴールデンウィークを挟んで6月が2番めの最盛期(大型も多い)
  • 9~10月もそれなりにあるが、12月に重なるのを避けて大型上場が多い
  • 12月が一番件数の多い時期

と毎年同じように流れます。

上記の平均騰落率のグラフを見ても分かるように、実は前半戦は初値パフォーマンスは毎年いいです。逆にゴールデンウィークが明けると6月のIPOが新規承認で見えてきますが、6月のIPOは数が多いことに含め、再上場案件や大型案件も結構多い印象です。

そこで初値パフォーマンスが微妙になり、断続的にその後もIPOが続きますのでややパフォーマンスが落ちていきます。10~11月には大型上場が出てくることが多く、話題性の高い銘柄の場合は何とかプラスになることが多いですね。

そして12月が件数では最盛期を迎えますが、小型IPOが多いためパフォーマンスも上々です。例年12月は本当に忙しい時期になりますね。

さて、2018年のゴールデンウィークまでの状況ですが、2017年のIPO過熱ぶりを引き継いで非常に初値で盛り上がりました

成績は22勝4負(負けの2つはリート)と実際公募割れは2銘柄です。平均暴騰率が277.8%と出ていて、初日上限の2.3倍を平均で超えています。各IPOで初日値付かずという銘柄が多かったのではないでしょうか?

2.3倍超えは13銘柄もありましたので、半分以上は初日値付かずでした。

前半の方は勢いが凄かったので、セカンダリーも波に乗っかれば良かった気がしましたが、最後の最後でHEROZのあまりにも高すぎる初値は少し響いたと思います。

【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに

 

上記ページで初値と現在の値の差分がいつでも見れる状況にしているのですが、殆どの銘柄でマイナスとなっておりセカンダリーは厳しいですね。IPOは多くの銘柄で実はそんなものなのですが、2017年の後半銘柄は検討している銘柄が多かったので、潮目の変化は感じています。

この流れを考えると、次はセカンダリーが買いに来ないので初値パフォーマンスが下がってくると思います。しばらくはブックビルは活況でしょうが、公募割れ銘柄も出てくるようになれば、IPO人気もやや落ち着くかもしれません

最近のよく耳にする言葉の一つで「どうせ、IPOは貰えないからやめた」という声もよく聞きます。こうやって参加者自体も増えたり減ったりするので、しばらくはIPO人気は続くと思いますが、そろそろ波のトップも考える必要もあります。とはいえ数年単位の話にはなります。

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年別のデータをみるとかなり見やすく、1~2年の状況でパフォーマンスが落ちてきたらIPOの波も悪い方に変化していると取りたいですね。

正直、私もIPOで前半戦で欲しい銘柄を公募ゲットできたのは2銘柄だけでした。大型IPOは取れるかもしれませんが、公募割れリスクが高く妙味がないので厳しいですね。

おすすめしたいのはIPOは継続的に楽しく参加できる程度に続けて、その間に他の投資も試してみたりすることです。IPO(公募狙い初値売り)はどちらかと言うと運試し的な方法ですので、立会外分売がマイルドな代用策としておすすめしやすいですね。

ギャンブル的(投機的)な勝負がしたい場合はFXや仮想通貨、その他の新しい投資法に利益の少しをシフトするのもありかと思います。特にキャンペーンなどは今は仮想通貨口座のほうが充実しているので、GW中にそのあたりまとめてみようかと思っています。

後はソーシャルレンディングサービスについても、もっと黒澤の視点で紹介して欲しいと言われることもありますので、またまとめてみたいとは思います。

あれこれ、手を出しすぎるのもどうかという意見もあるかと思いますが、個人的には余剰資金は少しでも手を付けておくというのは良い投資法という感触です。問題は新しいものはリスクも高いのに突っ込みすぎることですね。

もちろんIPOの考察も一生懸命後半戦も頑張りたいと思います。特に日替わりで状況が変わる直前予想をもっと的中を高めたいですね。BBスタンスは結構役に立っていると言ってくれる人が多いので、ブレずに続けたいところです。