おはようございます。

週末のNY株式市場は急反発。5月雇用統計にて非農業部門の雇用増(前月比+22.3万人)がコンセンサス(+19万人)を上回り、失業率も約18年ぶりに3.8%まで低下した事を素直に好感して「債券売り(金利上昇)株式買い」のプラスのリスク志向が進展。市場予想を上回った5月ISM製造業景気指数や5月製造業PMI、イタリア政局不安の一服感なども追い風に。セクター別では金利高を買い材料視した金融株、AMDの目標株価引き上げ効果が波及した半導体が堅調。ナスダックも主役クラスが総じて買われ、終値ベースでの史上最高値(7,588)に肉薄。

NYダウ 24,635ドル +219、ナスダック 7,554 +112
米10年債  2.880% +0.058、NY原油 65.72 −1.32
為替 109.48円/ドル、日経先物 22,350円 +130

■ テクニカル : NYダウは6日ぶりの5日線回復により下ブレ懸念は緩和。債券市場の上昇(金利低下)一服やナスダックの騰勢も 5/29安値(24,247ドル)での短期調整完了をサポート。

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【主な政治経済イベント】
6/4(月)米4月製造業受注
6/5(火)米5月ISM非製造業景気指数
6/6(水)米4月貿易収支
6/7(木)日米首脳会談、米決算:ブロードコム
6/8(金)日本1−3月期GDP改定値、5月景気ウォッチャー指数、メジャーSQ、中国5月貿易収支、G7首脳会議(カナダ)

■ NY市場展望 : FOMC前の模様眺め ± トランプリスク
イタリアとスペインでの新政権誕生による(一時的な)欧州リスクの緩和、良好な国内景気動向やテクニカル良化気配などが下支えとなる一方、翌週(6/12,13)のFOMCを意識したポジション整理売りが重しとなる様子見色の強い展開がメイン。想定コアレンジは24,400〜24,900ドル

最注目ポイントは、直近の乱高下が欧米金融資本による急ピッチのポジション調整を表している米長期債市場(長期金利)の動向

金利の上下は株価の上下に直結しませんので詳細は日々のコメントを参照していただきたいものの、大まかに10年債利回りが2.8〜3.0%のレンジを逸脱した際は〜(略)〜に順じた売買戦略で臨みたいところ。

その他のリスクシナリオとしては、週末のG7首脳会議に絡めてトランプ大統領の“オレ様ファースト”が主要国との摩擦を激化させる場合の24,000ドル水準までの深押しも念頭に。

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