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イタリア発のユーロ危機再来!なぜ世界的なリスクオフ・円高ドル安に突入したのか解説します

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最終更新日: 2018-5-30

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  • ギリシャ・ポルトガルに続いてイタリアも危機

    ドル円相場は、昨日29日に108円台に突入しましたね。

    2018年5月30日(水)現在のドル円相場

    2018年5月30日(水)現在のドル円相場

    これは先週言われていた米朝首脳会談中止の懸念ではなく、イタリア・ギリシャ・ポルトガル3国の債務危機が原因です。

    ギリシャに関しては、私のブログでも度々債務問題について取り上げていましたね。今年に入ってからも問題が再燃するのでは?と懸念されていました。

    ポルトガルも2011年に財政危機に陥り、EU(欧州連合)から金融支援を受けています。その後2014年には上場銀行最大手のバンコ・エスピリト・サントが経営危機に陥り、いわゆる「銀行危機」も起きています。

    両国は、元々財政不安が懸念されていました。そこに今回イタリアも加わり、EU自体の危機にまで発展しています。

    なぜイタリアまでも債務危機が懸念されるのか?

    イタリアといえば、ユーロ圏でも3位の経済大国です。債務危機とは無縁な国に見えるのですが、なぜこのような事態となっているのでしょうか?

    イタリアの危機は、政局が発端となっています( ・`ω・´)キリッ

    過半数を獲得する政党がないイタリア

    イタリアで3月に行われた総選挙では、過半数を獲得した政党はありませんでした。

    ポピュリズム(大衆迎合主義)政党が最大の得票率32%を獲得しています。それでも1/3に及ばない数です。

    32%のポピュリズム(大衆迎合主義)政党と18%を獲得した右派「同盟」(旧・北部同盟)が連立政権を樹立することで合意していました。

    ユーロ離脱の合否で割れるイタリア

    「五つ星運動」と「同盟」は、連立政権で過半数の獲得ができる訳です。フィレンツェ大教授のコンテ氏が首相に推薦されて組閣作業に入りました。

    新政権の首相に推薦されたジュセッペ・コンテ教授

    新政権の首相に推薦されたジュセッペ・コンテ教授(53)

    コンテ氏は、経済相にユーロ離脱を主張するサボナ氏を起用する予定でした。

    しかしながら現マッタレッラ大統領がそれを承認せず、組閣断念になったのです(´×ω×`)

    コンテ氏の組閣を承認しなかったマッタレッラ大統領

    コンテ氏の組閣を承認しなかったマッタレッラ大統領

    現大統領が新たに首相を指名

    さらにはマッタレッラ大統領が新たに首相を指名してしまいます。

    それが元IMF(国際通貨基金)高官のカルロ・コッタレリ氏です。

    マッタレッラ大統領に指名されたカルロ・コッタレリ氏

    マッタレッラ大統領に指名されたカルロ・コッタレリ氏

    もちろんマッタレッラ大統領の指名した人物なので、EUとの協調派ですね。

    しかし議会は上記した通り、「五つ星運動」と「同盟」が過半数を握っている訳ですから信任されるかわかりません。むしろ信任されない可能性の方が高いですよね(´×ω×`)

    現在内閣は予算を通すまでの暫定内閣となっており、秋に再選挙が行われる可能性が大きいです。

    イタリア国債が売られ利回りが急上昇

    上記は要約して解説していますが「先行き不透明」なのは誰がみてもわかります。

    ユーロの中でも3番目の大国ですから、そのイタリアが揺らぐ=EUの危機とも受け取られます。

    政局混乱を懸念した投資家たちがイタリア国債を売却、これによってイタリア国債利回りは急上昇しました。(=価値は急落した)

    2018年5月29日(火)現在のイタリア10年国債利回りのチャート

    2018年5月29日(火)現在のイタリア10年国債利回りのチャート

    イタリアのみならずギリシャ・ポルトガルの国債も売られ、それに釣られてユーロを売る動きも加速しました。

    2018年5月30日(水)現在のユーロドル相場

    2018年5月30日(水)現在のユーロドル相場

    ドル円相場ももちろん影響が出ていますね。リスク回避の円買いが進んでいるのはそのためです。

    先行き不透明ほど怖いものはない

    米朝首脳会談の時もそうでしたが、先がわからないことほど怖いものはありません。

    「今度イタリアの政局は、どうなるのか?」「EUは離脱するのか?」「大規模な減税は?ベーシックインカムは?」など、現段階では不透明なことが多いです。

    市場では再選挙でも「大衆迎合主義の政党が得票率を獲得する」との見方が強く、さらなる財政悪化が懸念されています。

    現状はまだ危機を懸念している段階です。しかしそれでも市場は大きく反応していますね(´×ω×`)

    イタリアが本当に債務危機に陥れば、EUが2011年のポルトガル同様に金融支援を行うはずです。

    「それでも政局・経済混乱は収まらないのでは?」と見ているアナリストたちも多く「欧州に債務危機の嵐が再び訪れる」とも言われています( ・`ω・´)キリッ

    そうなればドル円相場にも大きな影響がでますね。現状はそうならないことを祈りながら、EU関係のニュースにもアンテナを張っておきましょう!

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    コメント (4)

    1. 1. まさまさ

      勉強になるブログいつもありがとうごさいます。また、質問させて下さい!
      メイさんは、fxを始めた頃は10万円から(1枚か2枚くらいですよね?)とブログでかかれてますが、どのような段階(最初10万のプラスがでて資金が20万円になったので3枚か4枚にロットを増やした?)を踏んで、現在の20枚までロットを上げていかれたのですか?

    2. 2. メイ

      >まさまささん
      コメントありがとうございます!(✻´ν`✻)

      私の場合は、最初の10万円はすぐに負けて1lotも持てなくなりました(´×ω×`)
      ビギナーズラックはあったので多少は勝ちましたが、まぁ初心者の利益なんですぐに消えてしまいますよね。

      その後再度10万円か20万円を入金したと記憶しています。(正直かなり前の事なので、うろ覚えですいません…)最初のうちは1lotで勝ったり負けたりを繰り替えしていました。

      その後証拠金維持率について学んでからですね!300%以上を保てるラインでlot数を増やしていきました。感覚としては1→3→5→10→15→20くらいのペースで徐々にといった感じですね。会社を辞めた時は5lotほどで取引していたと思います。

      ただ上記の段階には途中50lotで取引していた時期もあります。私が今20lotで固定しているいうことは…お察し下さい(´;ω;`)

      勝てたからと言ってむやみにlot数を上げることは反対ですが、しっかりと証拠金維持率を計算して損失を許容できる資産があるのであればlot数を上げてもよいと思います。

    3. 3. まさまさ

      お返事ありがとうございます!300%以上を保てるライン。
      人それぞれだとは思いますが、私ももう少し余裕のある状態(ロット数はかなりすくないですが・・・)トレードしてこつこつがんばっていきたいと思います。

    4. 4. メイ

      >まさまささん
      300%は1つの目安なので、そこは自信の資産と相談してって感じですね!やっぱりコツコツ頑張っていくのが一番ですよね(✻´ν`✻)

      一気にlot数を上げたりギャンブル要素でトレードしても後に続かないので、そうならないためのルールはやはり持っていた方がよいと思いますね(๑´ω`๑)♡

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    プロフィール

    ニックネーム:メイ
    誕生日:5月1日生まれ
    血液型:AB型
    出身地:埼玉県
    職業:FX専業トレーダー
    自己紹介:家庭菜園を育てながらFXをする事に生きがいを感じている専業トレーダーです!ドル円をメインにFX初心者さんへ分かりやすく為替の情報を発信しています。

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