本日の日経平均は大幅反落。111円台まで上昇したドル円が下支えとなり前場は概ね22,200円台で底堅く推移。寄り前の日銀短観は2四半期連続で業況判断DIが悪化したものの「想定よりも軽微の悪化」の見方から前場の株価下支え要因に。しかし、昼頃にメキシコ大統領選における左派候補の優勢が報道されると、米国との対立激化懸念がNYダウ先物やドル円の重しとなり、日経先物も投げ売り&仕掛け売りが進展。14時台には21,700円台まで直近安値を切り下げ、引けにかけての戻りも限定的に。

東証主力株は不動産・建設セクターを中心にほぼ全面安。中小型株も連鎖的に投げ売りが広がり、8892 日本エスコン、9972 アルテック、6047 Gunosy、4390 IPS、4764 SAMURAIなどに局所的に短期資金が流入。

日経平均 21,811円 −492、Topix 1,695 −35
225先物(9月限)21,740円、為替 110.66円/ドル
NYダウ先物 24,087ドル −178

■ テクニカル : 6月後半の下値抵抗帯となっていた200日線(22,104円)や3-5月の上昇幅に対するフィボナッチ押し水準(0.382、22,000円)割れにより下値模索不安を高める格好。目先の上値は10日線(22,343円)水準、下値は均衡表の雲の下限(21,698円)がそれぞれ強めの抵抗帯として意識されます。※ 21,698円割れの後は節目の21,500円〜21,400円水準(上昇幅の0.618押し)が抵抗帯。

big (16)

□ 後記 : 本日中に日経平均が約500円下落したことは想定外でしたが、21,800円割れそのものは(一種の)既定路線。

欧米金融資本の主目的は短期的なボラティリティを高める事であり、トランプ陣営にとって中間選挙の逆風となるような株価の底割れは回避してくる可能性が高い = NYダウは23,500ドルが岩盤、オーバーシュートが入った場合も23,000ドル水準では反騰トレンド入りにシフトするとみています。

よって、日経平均の21,700円、21,400円付近などテクニカルの節目周りではお気持ちの許す範囲で買い向かいながら、不確実性の高い「7/6 米中双方の制裁関税」に警戒すべく 〜(略)〜。

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本日もお疲れさまでした。

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