トランプ大統領のFRB批判発言でドル円は急落!なぜトランプ大統領は利上げを嫌うのか?解説します
最終更新日: 2018-7-20
ドル円相場は112円前半まで急落
7月20日(金)未明、トランプ大統領がCNBCのインタビューの中でFRBの利上げを批判する発言をしました。
これが大きく影響して、113円を超える円安を目指していたドル円は112円台前半まで急落しましたね(´×ω×`)
ドル円相場は、7月18日(水)のFRB(連邦準備制度)パウエル長官の議会証言の影響で113円台に突入したばかりでした。
日本時間だと夜中の2時ごろでしたが、大きく影響が出たトレーダーさんもいたと思います。(私は寝ていたのでノーポジでした)
なぜトランプ大統領は、なぜこのような発言をしたのか?なぜ米利上げを嫌うのか?を解説します!
7月20日(金)トランプ大統領のFRB批判発言
まずはトランプ大統領がどのようにFRBを批判したかをまとめてみましょう。
- 「景気が上向くたびにFRBは利上げをしようとしている。私はそれが不満だ」
- 「利上げは、ユーロ圏の金融緩和や中国人民元の下落で不利になる」
- 「FRBが最善と考える行動を私は容認している」「パウエル議長は、とても良い人物」
- 大統領がFRBの独立性を尊重せず意見するのは極めて異例
FRBの利上げを批判した根底には、トランプ大統領の貿易摩擦への思惑があります。
FRBパウエル議長の議会証言が引き金に?
7月17日・18日で行われた議会証言で、パウエル氏は「段階的な政策金利の引き上げが最善だ」と発言していました。
景気の強さを理由に利上げ継続を宣言したパウエル議長
これを見てトランプ大統領は、今回の発言に踏み切ったのだと考えられます。
私が7月18日(水)に書いた記事でも「トランプ大統領とパウエル議長の捉え方の違い」について触れていました。
トランプ大統領とパウエル議長の捉え方の違い↓
先日の記事では「EUが貿易摩擦の敵となるか?」について、全く逆の答えをした2人の関係性が気になっていました。
そう思うと今回の発言は、起こるべくして起こったものだったのかもしれませんね( ・`ω・´)キリッ
なぜトランプ大統領は利上げを嫌うのか?
これは就任当初からトランプ大統領が強く言っていた「貿易赤字削減」に大きな障害となってしまうためです。
トランプ大統領が対中との貿易摩擦を繰り広げているように、アメリカは大幅な貿易赤字を抱えています。
そこでアメリカは、米製品をもっと輸出して赤字を埋めたい訳です。
輸出の際へドル高が障壁になってしまう
日本への輸出で考えてみましょう!アメリカが同じ100ドルの品を輸出した場合、円高ドル安の時に購入すれば1ドル=100円だったら10,000円で買えます。
一方、円安ドル高1ドル=120円だった場合は12,000円出さないと同じ品が買えません。それなら違う品を選んでしまいそうです(´×ω×`)
要するに通貨高は、輸出にとって不利に働くんですね。
トランプ大統領は以前からドル安推奨派
トランプ大統領にとっては自分の公約実現が最優先事項なので、就任当初である2017年1月から「我々の通貨(ドル)は強すぎる」と発言していました。
またその後も「私は低金利政策がとても好きだ」と言ったことを発言した時もあります。
しかし今までは、直接的にFRBを批判することはありませんでした。
FRBの独立性を尊重するため直接的発言はタブーとされてきた
この20年間、ホワイトハウスはFRBの独立性を尊重する立場から金融政策への直接的なコメントを避けてきました。
FRB議長は大統領が指名し、お互いに米経済の成長のため同じ方向は向いていますが、あくまで直接介入はしないという事です。
このタブーをトランプ大統領は破った形になります(´×ω×`)
直近の同事例は1992年のジョージ・H・W・ブッシュ(父ブッシュ)時
このことも今回の急落の原因になっています。
ホワイトハウスは、今回のトランプ大統領の発言について「すでに知られている大統領の金利に対する見解に過ぎない」と述べています。
しかしながら当の本人は「一般人だったら言ったであろうことを言ったまで。少しも気にしない」といつものトランプ節ですからね(´;ω;`)
この発言でむしろ利上げ確定か?
ドル円相場にこれだけの影響を与えたトランプ発言は、すでにエコノミストたちの間で議論されています。
この発言を受けてFRBは「タカ派の方向に傾斜させる可能性がある」「大統領にへつらうように見える状況では、利上げに踏み切るのでは?」と言った見方が出ています。
それこそ言われた通り利上げ観測の後退があれば、FRBは大統領の言いなりと見られてしまいます。
よって今までの予定通りに利上げを実施していくのでは?という考え方ですね(✻´ν`✻)
こういった相場時は急落・急騰に注意
本日の急落は、113円を超えて今年の高値更新が見えてきたところで起きましたね。
こう先々が読めない相場の時は1つのできごとで相場が戻ったり、さらに円高が進んだりと急な変動に注意が必要です( ・`ω・´)キリッ
来週以降もこういった不安定な相場が続きそうですので、トレードの際にはしっかりとストップを入れて取引しましょう!
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コメント (2)
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1. 匿名
大統領がドル安がいいって言っただけで1円も下がるなんて、為替は不思議ですね。
別にドル安にするためこれやりますって政策を出してるわけじゃないのに、それでも相場は反応するんですね。
円安トレンドを変えるほどの勢いもなさそうなので、落ちたところはしっかり拾ってLしていきたいと思います! -
2. メイ
トランプ大統領だから…という面が強いと思います。
貿易摩擦の姿勢を見ていても、トランプ大統領は自分の思想を反映させるためなら手段を択ばないので為替に関しても懸念というだけでこれだけ動いたんだと思います。