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投資の話をすると、アルゴリズム取引が話題になることがありますが、
アルゴリズム取引とは何なのか。まぁほとんどの人が知っていると思いますが、
アルゴリズム取引とは簡単に言うと、自動売買ソフトのようなものですね。
様々なアルゴリズムを組み合わせて自動売買してくれるシステムです。
放っておくだけでシステムが勝手に稼いでくれるなんて夢のような話ですね。
1000分の1秒レベルで売買する超高速トレード、HFT(High Frequency Trade)とか言われていますが、近年では、アメリカの「Virtu」が有名です。


◆目次◆
① アルゴリズム取引とは
② HFT(High Frequency Trade)の脅威の勝率
③ 個人投資家によるアルゴリズム取引は可能か
④ 裁量トレーダーはどのように対処するべきか



① アルゴリズム取引とは

コンピューターシステムが株価や出来高などに応じて、
自動的に株式売買注文のタイミングや数量を決めて注文を繰り返す取引のことです。
具体的には、自らの取引によって株価が乱高下しないように売買注文を分散したり、
また株価が割安と判断したタイミングで自動的に買い注文を出したりする。
利用については、投資家が発注時に証券会社が提供する複数の執行ストラテジー(アルゴリズム)から、自分に合うものを選択する方法が一般的です。
機関投資家の売買注文については、従来から証券会社の電子取引執行システムを活用した、ダイレクト・マーケット・アクセス(DMA)により、取引所に直接、注文を自動執行する仕組みもありますが、アルゴリズム取引は、より有利な価格で約定できるための証券会社独自のノウハウをプログラミングとして盛り込んでいるのが特徴です。
アルゴリズム取引は、当初は米国の機関投資家を中心に広まり、日本国内の機関投資家にも普及しています。



② HFT(High Frequency Trade)の脅威の勝率

HFT(High Frequency Trade)とは超高速取引のことで、HFTなら、1000分の1秒単位で300~400回取引が可能とのことです。
株式だけでなく、為替やオプションなど幅広く活用されています。
超高速取引で株の自動売買を行なうコンピュータープログラムを開発するVirtuは、自社のアルゴリズム取引によって、2009年1月1日から2013年12月31日までの5年間にトータルで負け越した日が1日しかなかったと発表し、世間を驚かせました。
その勝率は99.91%という驚愕の数字です。
しかもその負け越した1日はヒューマンエラーだったとのことです。
こういった大口の機関が市場にはたくさんいるわけですね。個人投資家が生き残っていくのは大変なことです。



③ 個人投資家によるアルゴリズム取引は可能か

HFTのようなシステムは残念ながら個人では利用できません。
しかし、FX業者によっては、個人が作成したプログラムで取引ができるサービスを提供している会社はあります。
ヘッジファンドが行っているような高度な取引は難しいですが、独自のノウハウに基づいたシステム取引を行うことが可能です。
また、ソ-シャルトレードと呼ばれるサービスを利用する方法もあります。
これは、FX業者が作成したシステム取引をフォローする取引手法です。
売買手法や公開されている過去の成績から気に入ったものを選ぶと、後は自動的に売買してくれます。
また、相場に応じてシステムを自動で変更することができるものもあります。



④ 裁量トレーダーはどのように対処するべきか

HFTは、人間が考える前に、EAが先回りし決済してしまいます。
こんなとんでもないシステムに人間はどう対処するべきでしょうか。
一つは正面からの勝負を避けることだと思います。
指標やメディアの観測報道が出る時に、相場が急に上がったり下がったり慌ただしくなることありますよね。
そういう時は、システム同士がやり合ってたりしますので、巻き込まれると大ケガをします。落ち着くまで様子を伺い、流れが決したらうまく乗るみたいな上手なトレードがしたいものです。
とらえることができたら、欲を出さず早めに決済してしまいます。
もう一つは、こちらも何かツールを使うのもいいでしょう。
半裁量のトレード支援ツールなどはとても有効な手段です。
最近は、アルゴリズムの先を読むアルゴリズムなんかも出てきてますしね 笑。
長く生き残っていくために、有効なツールはできるだけ多く活用すべきでしょう。