こんにちは、

経済評論家の斉藤です。 

昨日は米国時間に発表された米国第1四半期GDPが
市場予想を大幅に下回る結果となったことや
耐久財受注が全体で市場予想を下回る結果となったことから
ドル円は大きく売られる展開となりました。

しかし、その後はGDPが過去のものであること、
耐久財受注の非国防の資本財受注が市場予想以上に増加していたこと、
FEDの低金利長期化を見込んだ株式市場が
底堅い推移をみせたことなどから反発に転じ、
終わってみれば下げ幅は限定的なものにとどまりました。

その他市場では米国債10年債利回りは2.6%を
しっかりと割り込んでの推移、商品市場では金がジリジリと値を上げ、
ドルの弱さを意識させる動きとなっています。

本日は米国時間に新規失業保険申請件数、
コアPCEデフレーターなどの発表が予定されています。

本日も経済指標により一喜一憂相場となりそうですが、
先日の消費者物価指数であれだけ動いたことから
市場の米国物価指数への注目度は高く、
PCEデフレーターはFEDが最重視する物価指標であることを考えると
結果次第で大きく動く可能性があり注意が必要です。

現在の市場予想は前年比で+1.8と前回よりも強い結果となっていることから、
仮に弱い結果、または前回から横ばいとなるとインパクトも強く、
昨日のGDPと併せてドル円の上値を重くする動きとなることが予想されます。