トランプ勝利で中間選挙が終わり、2018年末のドル円相場は円安ドル高になる?
最終更新日: 2018-11-9
2018年米中間選挙でトランプ大統領勝利
11月6日(火)に行われた米中間選挙では、現時点で上院51議席をトランプ大統領が率いる共和党が獲得しました。
また下院では、民主党が225議席・共和党は200議席となったため上院と下院でねじれ現象が生じています。
まだ集計は続いていますが、トランプ大統領は上院での勝利を強調しています。そもそも分が悪いと言われていた下院を捨てて、上院に集中した感がありましたからね。
下院での負けは打ち消すように上院勝利を強調
2018年後半の一大イベントであった中間選挙が終わり、残りのドル相場もある程度の方向性が見えてきました。
今回は米中間選挙の結果が為替に与える影響を考えながら、2018年残りの相場を考えてみましょう!
事実上のトランプ大統領勝利と終わった要因
日本のメディアでも「トランプ敗戦濃厚」のような報道がされていましたね。
それもそのはずです。外から見れば、中国を始め世界に向けてアメリカファーストをぶつけている政策ですから良い印象を受けません。
しかしながらアメリカ国内から見ればどうでしょうか?ここでトランプ大統領就任後のアメリカ経済を見てみましょう!
トランプ大統領は2年前2016年の大統領選挙でヒラリー氏に勝利し、その後大統領に就任しました。
2017年以降の相場を見るとそこまで動きがない様に見えますが、選挙の日から2016年末までの約2ヶ月間で円安ドル高が急速に進んでいます。
選挙前は1ドル=100円付近にいたのに、118円までドル高になっていますね。就任式の前の期待感がそれほど大きかったことがわかります。
何事もバランスなので行きすぎたドル高は、どこかで歪みが生じてしまいます。しかし現在の堅調なドルは、アメリカが行おうとしている金融政策にとって追い風ですね。
次は米株価を見てみましょう!
こちらの方が一目瞭然なチャートになっています。
トランプ大統領就任前までは、18,000ドル付近だったNYダウ平均も今では26,000ドルに達しています。
2018年1月に一度下落していますが、この中間選挙の結果を受けて年初来高値を更新できそうですね(✻´ν`✻)
これだけ見事に株価が伸びている訳ですから、これは米経済に大きな影響を与えます。
雇用や賃金も改善された
日本人から見ると「またトランプ大統領が無理難題を言ってる」と捉えられる数々の暴言も実はアメリカ国民のためだったとわかります。
株価だけに留まらずトランプ大統領はアメリカの雇用を確保するために、移民政策にも意欲的に取り組みました。
その結果メキシコからの不法移民の数は、2007年をピークに年々減少傾向にあります。
移民が減る=アメリカ国民の雇用確保に繋がり、雇用統計を見てもその成果が出ていますね。
また雇用を拡大させただけでなく、失業率も3.7%まで改善されています。これは1969年以来の低水準です。
もちろんトランプ大統領の口調や言動には問題点もありますが、日本に置き換えてみたらどうでしょうか?
現在日本も移民政策について、大きな局面を迎えています。賛否は別として、自国の将来にとって重要な問題をこれだけ力強く主張できるリーダーが日本にはいるでしょうか?
もし自国のリーダーが自分と同じ意見を声高に主張していたら、確実に支持したくなります。
良い悪いは別として、トランプ大統領は人を引き付ける魅力を持った大統領だと言えます。
もちろん問題を発生せさるスキルも同時に合わせ持つんですけどね(´×ω×`)
トランプ大統領勝利の為替への影響は?
事実上のトランプ大統領勝利となったので、米株価の上昇からドル円相場は円安ドル高が進むと考えられます。
トランプ大統領が中間選挙で勝った場合、ドル円はどうなる?↓
FOMC(連邦公開市場委員会)による利上げ後押しの声明もあり、現にドル円は一時114円まで円安が進みました。
そしてこのまま米経済に問題が発生にしなければ12月には、今年4回目の利上げが実施される可能性が高いです。
一大イベントであった中間選挙が円安要因となってことから、年末にかけて円安ドル高に動きそうに見えます。
では、今後の円高要因はないのでしょうか?考えてみましょう!
2018年末に残された円高ドル安要因
円高要因がゼロかと言えば、そうではありません。
まだまだ残っているリスクオフ要因があるので、箇条書きにしてみましょう。
- 民主党勝利(ねじれ)による内政の不安定化
- 内政不安定化に基づく米デフォルトの危険性
- 米中貿易摩擦の悪化
- 北朝鮮の核放棄進捗
- サウジ記者殺害事件とアメリカとの関係性
- EUが抱えている問題(ブレグジット、イタリア財政)
前から引き続いてリスクオフの懸念とされていたものもありますが、中間選挙後新たに出た要因もあります。
ねじれとなった上院・下院はどうなるのか?
中間選挙の結果から下院は、民主党の勝利となりました。
これによってトランプ大統領は、下院で法案を通しづらくなります。
同じ法案を通すのでも、今までより時間と手間がかかるようになりました。2017年に税制改革をしたときの図があるので、見てみましょう!
下院で毎回のように反対意見が出れば、米議会はかなり厳しい状況に陥ります。その影響が一番大きく出るのが、予算法案です。
予算法案の可決が遅れればデフォルトになりかねない
アメリカの会計年度は10月から始まり、9月に終わります。
年が明けて早々、来年2月には2020年度予算教書をトランプ大統領が提出します。
そこから上院・下院で議論され年度内(9月末)の成立を目指しますが、成立に至らなければ一時的な議会閉鎖に至ります。
共和党が両院の過半数を占めていた今年でさえ、議会の一時閉鎖になっています。来年からは、より難航することがわかるはずです。
さらに話がこじれた場合は、債務不履行(デフォルト)となります。現アメリカがデフォルトしたら「リーマン・ショック以上の影響が出る」とさえ言われていますね(´;ω;`)
今回の中間選挙の結果から2020年度予算では、デフォルトリスクが高まったと言えます。
現段階では為替への影響は少ないですが、下院での敗北が今後大きなリスクとなって襲い掛かってくるかもしれません。
他のリスクオフ要因も未だに継続中なので、選挙結果だけでのトレードはしないようにしましょう!
そして今後の米議会の動向には、十分注意しておきましょう!
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コメント (8)
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1. にんにん
メイ師匠の順張りでの利益の伸ばし方が今年は特に凄いなぁ〜と思いながらブログ拝見しております。
ちなみに、建値損切りが全く存在しない気がするのですが、利益が乗っていてもストップは万が一程度に建値よりも後ろに置いておく感じですか?
自分は10pips程度のスキャ中心だからというのものありますが、すぐ建値に逆差しおいてしまいます。よく狩られますw
今後も更新楽しみにしております。 -
2. メイ
コメントありがとうございます!
そうですね!基本的には、フィボナッチで見て底値や高値でOCO注文するのであまり建値損切りは発生しないかもです!
ただOCOで指値を入れていても結局はチャートを見ていることが多く、その場で変更することも多々あるので結果的に建値損切りになることもあると思います(✻´ν`✻)
スキャだったら建値損切りで仕方ないと思いますよ><
今年は去年を上回れそうなので、残り2ヶ月頑張ります! -
3. 匿名 成龍
過去、米中間選挙後の翌年は米国株は上昇していきますが、米中間選挙後の翌年のドル円相場はどうなったか知っていますか?
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4. 匿名 成龍
メイちゃん、「成龍」って誰の事か知っていますか?
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5. メイ
>成龍さん
非常に興味深いですね!
円安になるのかと思ったら2011年は円高・2015年は微妙な円安程度と翌年の前半は影響がありますが、年末いくと円高になる傾向が強そうです。
もう少しデータを集めて記事にしてみたい内容ですね!
成龍ってジャッキー・チェンのことですか? -
6. にんにん
フィボナッチ見てOCOでやられているんですね〜。ご返答ありがとうございました!
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7. 匿名 成龍
メイさん、実は歴史上1946年からの米中間選挙後の翌年の米株は過去100%の確率で上昇しています。
しかし、今回はトランプ大統領なので難しい所ですね。
過去、中間選挙後の翌年のドル円相場はどうなったのか興味深いですね。
「成龍」はジャッキーチェン正解です。
よく分かりましたね。
メイさんは凄いですね。
メイさんは、ジャッキーチェンの若い時の顔は好きですか?
昔、私は香港に行った時にジャッキーチェンの家を見に行った事があります。 -
8. メイ
そうだったんですね!
ドル円に関しては昨日2002年以降のデータを振り返ってみたものの、選挙の影響ととれるような規則性はいまいちありませんでした。逆にねじれになることの方が珍しく、先が読みづらいことは確かですね。
ジャッキー・チェンさんの映画は、あんまり見たことないけど笑顔が優しそうなところは好きですよ!