もし全く同じ企業の株価が割高だったら? | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

前回記事にも書きましたが、株を割安に買うことが出来たとしても、その投資先企業の業績が悪化したり、相場全体が暴落したりした場合、どうしても株価は下がってしまいます。割安に買ったからといって、この二つのリスクを完全に排除することはできないんです。ただ一つ避けられるのは、割高な水準から適正な水準に向けて株価を是正させる下げです。この差が10年20年と株式投資を長期にわたって続けていくのであれば、大きな差になると考えています。

例えば、仮に全く同じように年成長率20%が期待できる成長株が二つあったとして、一つはPER40倍の人気株。もう一方はPER10倍の不人気株だったとします。この二つの株が今回のような暴落のタイミングで株価がどう動くか?という話なんですが、

当然のように、どちらも下がります。安いから下がらないというわけでもありません。ただ、その下げ幅が違います。PER10倍からの下げなら、せいぜい1~4割の下げで勘弁してもらえるでしょう(それでも、そのくらいの覚悟は持っておいた方がよい)。一方PER40倍から売り叩かれた場合は、底は想像以上に深いと考えた方がよいでしょう。適正と思われるPER20倍付近、つまり半値付近までは1回は叩き売られてしまうんじゃないでしょうか?その後は、その株の注目度や材料、自社株買いの余力などにも左右はされますが、さらに波乱相場が続くようなら、更にズルズルと売りたたかれるリスクが残ります。人気が剥落する勢いって結構なもんですから、空売り筋にはおいしいと感じられるのでしょう。

「あなたは読みは外れないのですか?」という質問ですが、もちろん、しょっちゅう外します。特に全体相場がどっちに向かうかなんて分かっていません。ただ、全体相場に対する読みが外れたとしても、致命傷を負わないような努力はしていると思っています。その一つが割安に買うという工夫なのです。

(つづく)

 

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