2年前ソニー製品の良さに感心して、ソニー株を買った直後から、我が家には次々とソニー製品がやってきました。中でも画面から音の出る有機ELテレビは家族全員のお気に入りで、それまでスマホでユーチューブを見ていた娘もリビングのテレビでユーチューブを見るようになりました。お陰で娘の音楽やアニメの趣味が大体わかるようになったのですが、ある日、娘と一緒に音楽を聴いていると、ずいぶん難しい言葉が聞こえてきました。
蓋然性合理主義の正論に揉まれて♪ぼくらの音楽は道具になり下がる?♪
UNISON SQUARE GARDENのシュガーソングとビターステップの1節です。
私は株式投資家です。株式投資家くらい、この蓋然性合理主義という言葉がぴったりな人種はいないでしょう。蓋然性合理主義とは、「確率に基づいて合理的に行動しようとする考え方」です。この曲の作者は、どうやら、蓋然性合理主義に引っ張られてしまうと、自分の目指している音楽活動ができなくなってしまうのを嫌っているようです。たぶん、「もっと儲かりそうな曲作れ!」的な指示が何処かから降りてくるのでしょう。
シュガーソングとビターステップの詳しい解説はこちらをクリック
ただ、私たち株式投資家は、逆に、この考えこそが存在意義だと考えています。株なんて常に蓋然性との戦いであり、合理性がなければ、まず勝ち残れません。もっとも、確率に基づく行動というと、常に確率の高い方を選択し、確率の低い方を切り捨てるのが正しい答えだと考える人もいるかもしれませんね。しかし、そんなレベルでは正しい蓋然性合理主義者とは言えません。確率が高くても、そっちはほとんど儲からない、逆に確率が低くても、そっちにサイコロが転がれば莫大な利益が得られるような場合には、あえて後者を選択するのが優れた蓋然性合理主義者と言えるでしょう。期待値(確率×リターン)ってやつを理解しないといけないのです。
さて、株式市場は常に騰がったり下がったりで、甘くて苦くて目が回りそうな世界ですが、この曲にあるように、「一難去ってまた一興♪」くらいな余裕を持った心境でないと、長期投資は続きません。
金曜日のニューヨーク市場はさらに下げ続けていますが、永遠に下がる相場なんてありません。下がり続けたその先にこそ、I feel 上々♪一難去ってまた一興♪です。
蓋然性合理主義者たるは蓋然性合理主義こそを追求し、貫き続けることが、僕たちが僕たちたらしめる証明になるのです。
QED
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