FX初心者の素朴な疑問「FXで借金を背負うってあり得るの?」
最終更新日: 2019-1-5
1分でわかるこの記事の内容
FXで借金を背負うとこは「ほぼあり得ない」
いきなり物騒なタイトルですが、今回はFXでの「借金」についてです。
FXは近年認知度もあがり、テレビやネットで話題になることも多くなりました。
しかしながら全ての人がFXの仕組みを完全に理解している訳ではありません。間違った認識でFXにネガティブな印象を持つがまだまだ多いです。
特にFX初心者は、間違った情報を得て「FXって借金になるんだ…」と勘違いされている方も多いと思います。
結論から言うとFXで借金を背負うことは、ほぼあり得ません。
ちゃんとルールを作り守っていれば、まずあり得ない
「ほぼ」と言ったのは、まれに借金になるケースがあるからです。私もFXをやっている以上、この話は避けて通れないと思い記事にします。
今回はそういったまれなケースを紹介しながら、自発的に借金を予防するためにできることを紹介していきます(๑´ω`๑)♡
FXで借金を背負うまれなケース
FXで借金を背負うまれなケースは、大きく分けて4パターンあります。まずはどんなパターンなのか?書いていきます。
- 元々借金をしてトレードしていた場合
- ○年に1度の暴落・暴騰を起こした場合
- 取引できない時間に大きく変動した場合
- FX会社などのシステム上のトラブルが起きた場合
主にこの4つのパターンだと思います。。
1つ目にあげた元々「借金」をしていた場合は、問題外ですよね(´×ω×`)
時々FXをギャンブルと勘違いして借金をしたお金でポジションを持とうとする方がいますが、それは大きな間違いです。
損失が出た場合は目も当てられませんし、元々FXはギャンブルではありません。
○年に1度の暴落・暴騰を起こした場合
今回この記事を書こうとしたきっかけが2番目のこのケースです。
先日1月3日(木)に、ドル円相場は急落しました。
1月3日に急激な円高について詳しく書いた記事↓
この急落で利益を出した方、損失を出した方の両方がいると思います。損失が出た人の中には、もしかしたら借金になった方もいるかもしれません。
そういった方には少し失礼かもしれませんが、今回言っているのは1月3日のような変動のレベルではなく、数年~数十年に1度の暴落・暴騰のレベルです。
まだ記憶に新しい2015年1月のスイスフランショック時のチェートを見てください。
先日のドル円の急落では、108円から104円への変動=変動率は約4%でした。
対するスイスフランショックの変動率は、約20分で40%も変動しました。今回の急落なんて比ではありません。
基本的には強制ロスカットが発動するはず
3日の急落では「ロスカットされた」という方が多かったです。コメントでも頂きましたね。
ロスカットとはFXについている安全装置のようなもので、一定の証拠金維持率(国内FX会社だと50%)を切ると強制的に決済されるシステムです。
これによって無限に損失が出ることはなく、損失を限定することができます。
スイスフランショックは記憶に残る最も新しい急変動
しかしながらスイスフランショック時は、20分で40%の変動率というあまりにも急な暴落だったためロスカットが発動しても本来の値段よりズレたところで発動しました。
「ロスカット遅延」などと呼ばれますが、これだけの暴落であれば数秒遅れただけで大きな痛手です。
特にスイスフランショックの際は一時取引停止にまで至り、再開した時にはロスカットラインはすでに超えていたトレーダーも少なくありません。
メジャー通貨では、ロスカット遅延はほぼない
ロスカット遅延は、スイスフランやトルコリラなどの新興国通貨=マイナー通貨で起こりやすいです。
取引量がメジャー通貨に比べ著しく減るため、急落・急騰が起きやすくなります。
また新興国の財政問題も不安定なことが多く、急変動に繋がるケースが多いです。
スイスフランショックの際も、スイス中央銀行の「無限の為替介入」など不穏な動きがありました。
私がドル円というメジャー通貨を取引する理由もこの1つに含まれます。
取引できない時間に大きく変動した場合
FXは基本的に土日はトレードできません。
しかしながら海外では、時差があるため日本がトレードできない時間も為替は動いています。
よって金曜日の夜(正確には土曜日の夜中)~月曜日の朝までの間で、為替が動いているためチャートは間の抜けた形になります。
これは「窓明け」と呼ばれており、こればかりはどうしようもない現象です。
しかしこの土日の間に大きな出来事が起きると、窓がどんどん広がっていきます。
株式市場は同時に休みなことが多いですが、テロや北朝鮮の核ミサイル発射などは人が集まる土日に集中しています。
また新興国の演説なども土日に行われることが多いですね。
取引できない時間帯にあまりにも為替が動いた場合は、自分で決済することもできずロスカットも発動しません。
月曜に動き出した時には「大きな損失が出ていた」というケースになってしまいます。
FX会社などのシステム上のトラブルが起きた場合
最後にFX会社などのシステム上のトラブルです。
スイスフランショックの際にあげた「ロスカット遅延」もこの1つと言えます。
FX会社も完全ではありませんので、何かしら不具合が起きてもおかしくありません。
また急騰・急落が起きた際は、一斉に世界中のトレーダーが取引を行います。FX会社の注文がパンクして、遅延や停止することもないとは言い切れません。
もちろんFX会社だけでなく自分が使っているスマホ・パソコン、家に引いてるインターネット回線の不具合など機器の故障などもゼロではありません。
日ごろから自分の環境を整理整頓しておこう!
「ちょっとパソコンが重い」と感じたり「ネットが遅いかも」と感じるようであれば、事前に自分で環境を整えましょう。
FXで借金にならないようにするためには
上記4つのケースは、何年に1度というまれなケースで起きます。
しかしそんな状況に巻き込まれないようにする=借金を背負わないようにするために自分で出来ることがあります。
どうすればFXで借金を背負わずにいられるか
- そもそも借金をしてトレードをしない
- 新興国通貨・マイナー通貨でトレードしない
- 寝ている間などポジションを放置しない
- 土日の前に必ずポジションを閉じる
- 余剰資金だけでトレードをする
- ストップロスを必ず入れる
- レバレッジをかけ過ぎない
- 少額投資をする
- 常に身の回りの環境を整えておく
もちろん上記をすれば「必ず借金はしない」と言える訳ではありませんが、限りなく借金を背負う可能性を減らせます。
現に私は今まで借金を背負うような暴落・暴騰に巻き込まれたことはありません。始めてすぐに東日本大震災の相場を見ていたというのも大きいです。
私は上記の「少額投資をする」以外の全ての項目を実践しています。
何よりこういった急変動が怖いのは「いつ起きるかわからない」点です。なので「いつ起きても良いように準備しておく」ことが重要です。
それこそがFXトレーダーに重要な「リスク管理」だと私は考えるからです。
一番大事なのはリスクを理解すること
これまでFXで借金を背負ってしまった人は、新興国通貨で大きなダメージを受けた人が多いと思います。
でもちょっと待ってください!誰だってFXで稼ぎたいです。借金を背負った人に「新興国通貨で一攫千金」というスケベ心がなかったのか?と問えばゼロではないはずです。
重要なのは「暴落・暴騰というリスクを理解していたか?」です。もちろん借金を背負うのは、辛いことですよ。
でもそのポジションを持つ前に、成功した時のベネフィット(利益)と失敗した時のリスク(危険)を考え、それは釣り合っていたのでしょうか?
FXで借金を背負うかは、つまりあなた次第
このブログを読んでいる読者さんたちには、FXで借金なんて背負ってほしくないのでちょっと強めに書かせてもらいました。
FXで借金を背負う人は、他の投資であっても借金を背負うと思います。リスクを理解できていない人は、無限に突っ込んでしまうからです。
詰まるところ、あなた次第ということです(✻´ν`✻)
この記事を読んで頂ければ、どんな時に大きなリスクが生まれるのか?わかっていただけたと思います。
もちろんリスクの裏には、大きなチャンスがあるのがFXですね。
「逆ポジションを持っていたら…」そういった思いから悲観的になりたくなる気持ちも良く分かります。
コメントでも頂きましたが、そういった時に悲観的にならずに次に繋げられる人こそFXでうまくいく人だと思います。
もちろん人間ですからひとしきり悲しみ・苦しみ・反省したあとは、次に同じ失敗をしないためにできることを考えましょう!
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コメント (7)
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1. 匿名
ツイッターフォロー者です。いつも勉強になる記事を、ありがとうございます。1つ質問ですが、月曜日の窓は必ず近いうちに閉まる。と、聞いたことがあり、月曜日は窓を閉める方向にポジションを取っていました。それで利益になることもあったし損切りしたこともあるのですが、損切り時はSLの取り方がまずかったかな、と思ってました。しかし、メイさんの記事によると、月曜日の窓は土日の空白によるものであり必ずしも閉まるとは限らないのでしょうか?
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2. メイ
コメントありがとうございます!
私も窓明けから閉じにかけて毎回確認している訳ではないのですが、窓開け専門でトレードしているトレーダーが知り合いにいます。
少し前に話を伺った時は、最近は戻らない(閉じない)傾向の方が多いと言っていました。
もちろん為替ですから100%はないので、「必ず戻る」という言葉も鵜呑みにはできません。そして近年の為替の動きからリスクオフでイレギュラーも発生しやすいということではないでしょうか?
あまり窓明けのトレードに関しては、私自身の知識が少なくこれくらいのことしか言えずすいません(´;ω;`) -
3. 匿名
丁寧なご説明ありがとうございます!
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4. 尾花沢
いつも楽しく読ませていただいております。
今までで2回借金になりました。
BREXITの時とトルコの金利引き上げ時です。
BREXITの時は離脱反対が多いと思われている地域の開票速報で離脱賛成が優勢で値が飛び、強制決済後マイナス
FXの会社から初めて電話かかってきました(´;ω;`)ウゥゥ
トルコリラの時は2分間提示レートが動かずで値が付いたとたんに強制決済+借金でした。電話が嫌なのですぐに追証解消の入金しました。
なのでメイさんがドル円メインなことはよくわかります。
こちらは反省して今はユーロドルのみの取引に徹しています。
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5. メイ
>尾花沢さん
貴重なコメントありがとうございます!
なかなか壮絶な2回ですね(´×ω×`)
でもその後も続けておられることの方が私は凄いと思います!事故と割り切ってしまえばそれまでですが、損失は残りますからね。
むしろそこから這い上がれる力がある方がやはり凄いトレーダーなんだと思うのです(✻´ν`✻) -
6. 匿名
始めてコメントさせていただきます。大分前にFXをしていた経験がありますが久しぶりに勉強を開始するところです。
以前海外のFX会社の口座で取引していました。大きく相場が動き私は120000円程度の利益が確定したので決済したのですが即時には約定されず結局は80000円程度の利益で確定となり40000円も差がついてしまい悔しい思いをしました。
メイさんのFXで借金を背負うことになるのか、という記事なども見て約定率がとても気になり始めました。最近のFX口座の事情など良く分からないのですがメイさんがメインで使っているDMMとかどうですか?
メイさんもFXに参入したのは最近と言えば最近ですよね。大きく相場が動いたときなどどうでしたか?自分はネット環境もソフトバンクエアーなのですが多くのサイトを開いていると結構遅くなるのでそういった点も考慮したほうがいいのでしょうか? -
7. メイ
コメントありがとうございます!
海外口座は今使っていないので体感的な約定率を比べることはできないのですが、現在のDMMは特に滑ることもなく約定率で不満を感じたことは1回もありません。
もちろん雇用統計などの時は滑ることもあると思いますが、基本的にリスクがありそうなときはノーポジなので何とも言えないですね(´×ω×`)
ただ国内のFX会社であれば、トレードスタイルによりますが秒単位のスキャルなどでなければそこまで大差はないほど近年のFX会社の性能は上がっていますよ(✻´ν`✻)