冴えない本業と急成長新事業の組み合わせ | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

冴えない本業と急成長の新事業の組み合わせを持つ企業が今後さらに増えるかもしれません。冴えない国内部門と急成長が見込める海外部門。冴えないリアル店舗と急成長が見込めるネット店舗。冴えない物販部門と急成長が見込める継続課金モデル。冴えないBtoB部門と急成長が見込めるBtoC部門((もしくはその逆)・・・。そして、その裏側では、AI、IoT、クラウド、ビッグデータといった新技術を複合的に利用して新たな価値を生むいわゆるデジタルトランスフォーメーションが競争の原動力になっている・・・。そんな成長企業イメージを持っています。

(デジタルトランスフォーメーションという言葉を使うのにかなり躊躇してきたが、便利なので今後はこの言葉を使います。この手のIT系の流行り言葉は「ユビキタス」のように途中で急にはしごを外されるケースもあるので、定着度合いを計りながら使用する必要がある。)

 

さて、冴えない本業と急成長の新事業の組み合わせを持つ企業に着目する理由は、そこにバリューが発生する土壌があるからです。

図で説明するとこんな感じです。仮に年率20%で衰退が見込まれるブルー事業と、年率50%で急成長していくオレンジ事業を併せ持つ企業の利益推移をイメージしました。年率50%というととんでもない数字のように感じますが、AIをコアとしたデジタルトランスフォーメーションの場合、一度、事業モデルを完成させてしまうと追加のコストはほとんどかからないため、驚異的な利益成長が見込めます。

 

この場合、オレンジ事業が合算利益の半分を超えるあたり(2年目ごろ)までは、企業全体の利益は横ばいであり、おそらく、株価はPER8~15倍に低迷するでしょう。ところが新事業が軌道に乗り、従来の本業を圧倒するようになると、合算利益の成長率は20~30%に加速し、その目を見張る成長にPERも20~30倍が妥当だと市場は判断するでしょう。そうすると、利益が2.5倍に増加したうえ、PER水準も2~3倍に高まるため、株価は5倍以上が狙えるというわけです。

 

ずいぶん昔に冴えない寮事業と急成長のホテル事業を併せ持つ共立メンテナンスという株に着目したことがあります。

旧)エナフンさんの梨の木 共立メンテナンス?リフォーム会社でも買う気かい?

 

その後この株は5倍高です。利益が2.5倍、PERが2倍で2.5×2=5倍です。

(ヤフーファイナンス)共立メンテナンス10年チャート

 

この例でも、新事業部門の成長は顕著だったにもかかわらず、株価は数年低迷していました。この長い長い低迷期間を耐えることが出来さえすれば、大儲けが出来たわけです。私は機敏な短期トレードが苦手であるため、AIの大変革期である今、こういうタイプの株を探しているのです。

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