ブロックチェーン関連の開発企業パリティ・テクノロジーズの共同創業者兼CEOであるユッタ・シュタイナー氏は、物議をかもしているイーサリアム(ETH) の新機能「CREATE2」があれば、2017年に発生したパリティのウォレット凍結を防げただろうと述べた。3月5日に掲載されたフォーチュン誌による同氏へのインタビューで明らかにした。
2017年11月に報じたように、パリティが提供するETHウォレットにバグがあり、同ウォレット内の通貨の取引が凍結された。
ある行動をすると、パリティのマルチシグ・ライブラリのオーナーになれるというバグがあり、2017年11月にあるウォレットユーザーが偶然この脆弱性を突き、マルチシグ・ライブラリを消失させ、ウォレットの機能が停止。これに先立つ7月に、パリティの脆弱性により約15万ETHがハッキングされており、この最初の脆弱性を修復するために変更したソースコードに欠陥があったため、さらに新たな脆弱性が発生していたという流れだ。
結局11月の事件では、51万3774.16ETHを保持していた587のウォレットが凍結されたという。当時の価格では1億5200万ドル(約169億8700万円)、現在の価値でも約6500万ドル(約72億6000万円)に相当する。
先日成功した大型ハードフォークであるコンスタンチノープルは、イーサリアムの開発ロードマップで予定している4つの開発段階のうち、3つ目のメトロポリス(Metropolice)の後半部にあたるアップデートを指す(前半部の名称は「ビザンチウム」)。コンスタンチノープルでは、イーサリアムのプラットフォームに新機能「CREATE2」を追加された。CREATE2は当初、イーサリアムに攻撃元区分(attack vector)を導入するためのアップグレードと噂されていたが、ETHの共同創業者ヴィタリック・ブテリン氏に否定された。
シュタイナー氏へのインタビューによると、CREATE2があれば、2017年の攻撃を阻止できたという。
当時CREATE2機能ががあれば、そもそも脆弱性は存在しなかっただろう。
その上で同氏は、「この機能がなかったことから発生した当時の問題を解決すること」は正しいことではないかと主張。元に戻すにはもう一度ハードフォークを行う必要性があるだろうとしつつも、「それが正しいことであり失われた資金を取り戻せる」という見解に信憑性がでるのではないかと話した。
フォーブスによると、以前シュタイナー氏は、ハードフォークによって問題解決を図ろうとしたが、コミュニティーを説得できなかった。今回、CREATE2が出て来たことで、もう一度ハードフォーク論の正当性を主張した形だ。
参考資料:https://jp.cointelegraph.com/news/parity-ceo-jutta-steiner-new-ethereum-function-would-have-prevented-the-parity-freeze
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