FXで得られる利益は2つあります。

キャピタルゲイン(為替差益)で儲ける方法とインカムゲイン(スワップポイント)で儲ける方法です。

その2つの方法をわかりやすく解説していきます。

■キャピタルゲインとは?

キャピタルゲインとは、保有している資産を売却することによって得られる売買差益の事です。FXの場合は、持っている通貨を売ることによって得られる利益。また、買い戻す事によって得られる利益の事です。

外国為替市場では様々な市場参加者が通貨の売買をおこなっています。
常に通貨の価値は変動しています。ある通貨が欲しい人が多ければ価格は上がり、その通貨を欲しい人が少ない場合は下がります。

キャピタルゲインとは、この通貨の価格変動を利用して利益を出していきます。

■インカムゲインとは?

インカムゲインとは、ある特定の資産を保有中に得られる利益の事です。
株で言う所の配当みたいなものです。
FXでは低金利通貨を売って高金利通貨を購入した場合に得られるスワップポイントが、インカムゲインに当たります。

スワップポイントを狙うトレードの場合、大きな資産を中期的、長期的に運用するという方法が一般的です。
キャピタルゲインを狙う場合とは違い、長い間チャートに張り付く必要はありません。

また、短期的な世界情勢の影響は受けにくく、FXにかける時間も少なくて済むので、FXをやりたいけどそんなに時間は割けないという方にオススメです。

トラリピ等のFX自動売買ツールを使い値幅を大きく設定して中期的に外貨を保有することでスワップポイント狙いでの運用が可能です。

■キャピタルゲインの仕組みとは?

キャピタルゲインで為替差益を狙う方法は、2つあります。

①安い時に買って、高い時に売ること
②高い時に売って、安い時に買うことです。

まずはFXトレードで利益を出すおなじみの方法です。

例として
9時にドルを1ドル=100円で購入します。
FX用語で買いのポジションを持つことをロングと言います。
そして、15時に1ドル=103円になっていたので売ります。
これで3円の利益確定になります。

■売りからも入ることができる

②の高い時に売って、安い時に買戻すとは?
これは株などでは「空売り」と呼ばれる手法になります。

仮に、為替相場が下落している時に「買い」のポジションをとるとどうなるでしょうか?
「高く買って、安く売る」⇒「100円で買って、95円で売る」と具体的にみてもわかるように、5円の損失になってしまいます。

そこで、買いで入るのではなく売りで入ります。

つまり、「高く売って、安く買う」という事です。

例として
1ドルが100円の時に売り注文を出します。
そして、1ドルが97円になった時に売った1ドルを買い戻します。
これが利益確定になります。
100円で売ったものを、97円で買戻しますので、3円の利益になります。

■インカムゲインの仕組みとは?

FXでは金利の低い通貨で高金利の通貨を買った場合、そのポジションを保有し続けている間は、スワップポイントという形で毎日2国間の金利差が利益としてもらえます。

日本でも銀行にお金を預けると利息がつきます。FX取引で日本円で豪ドルを買った場合でも購入して保有した豪ドルには利息が付きます。利息をスワップする、つまり交換することがスワップポイントということです。

日本円よりも高い金利の通貨を保有すること、日本円で豪ドルの買いポジションを保有した場合、金利差はプラス➕ となります。この場合はスワップポイントを獲得できます。

しかし、利息の高い通貨で利息の低い通貨を購入した場合はスワップポイントはどうな
るのでしょうか?

この場合は逆にマイナス➖ となりスワップポイントを支払う必要が出てきます。

■売りからの場合のスワップポイント

FXは売りでポジションを保有することもできます。

その場合、利息の低い通貨で利息の高い通貨の売りポジションを保有したときスワップポイントは狙いにいけるのでしょうか?
※買いと売りなので逆の発想になります。

日本円で豪ドルの売りポジションを保有した場合、金利差はマイナス➖ となります。
※その場合毎日スワップポイントを支払う必要があります。

逆に金利の高い通貨で金利の低い通貨の売りポジションを保有した場合はどうなるのでしょうか?
ポンドで米ドルの売りポジションを保有した場合、金利差は➕ プラスとなります。
この場合はスワップポイントを受け取れることになります。

スワップポイントはニューヨーククローズ(1日の取引終了時間)をまたいで持ち越すと、スワップポイントを日々受け取ることができます。

スワップポイントは業者により違いがあります。比較サイトやFX業者のサイトで調べる必要があります。

政策金利
※トルコ24.00%
※メキシコ8.25%
※南アフリカ6.75%
アメリカ2.50%
ニュージーランド1.75%
カナダ1.75%
オーストラリア1.50%
イギリス0.75%
日本0.10%
ユーロ0.00%
※2019年2月時点

例として
ニュージーランドの政策金利が1.75%なのに対して、日本の政策金利が-0.1%なので、2
国間の金利差である1.85%が毎日スワップポイントとして受け取れるという事になりま
す。

■NZドル/円の買いポジションを1万通貨保有していた場合の計算

○1万通貨分のNZドルを円に換算すると約76万円とした時(2019年3月17日NZドル/円76.
5円)
○ 日本の金利が-0.1%で、NZドルの金利が1.75%ですから1.75% – (-0.1%) = 1.85%。
○上の計算ででた1.85% × 76万円 = 14060円です。
この数字が1年間で受け取れるスワップポイントになります。
○NZドル/円を年間保有しているだけで毎日約38円スワップポイントが貰える計算になります。

■レバレッジをうまく活用しよう

スワップポイントもレバレッジ効果をうまく活用することでハイリターンを獲得することが可能です。

例として
1万米ドルを買ったときにスワップポイントが50円付与されるとします。
30日間ポジションを保有した場合のスワップポイントは1,500円です。
(50円×30日=1,500円)

1年間の保有となれば、為替レートの変動と各国の金利情勢にもよりますが、長期で保有すればするほど大きなリターンを得られるスワップポイントを上手に利用すれば、さらに大きな利益を得るチャンスがあります。

■まとめ

FXは株式投資の現物取引とは少し違いレバレッジをかけることで大きな取引ができます。
また、配当金とはことなりスワップ金利がポジションを保有することで毎日受取ることが可能です。FXの理想はスワップポイントを受け取り、購入した通貨が大きく値上がりすれば利益を2重にとることができます。

口座をわけて一つは中期的にスワップポイントを狙い、もう1つはアクティブに利ざやを取るということもできるのがFXの魅力です。

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