ブレグジット協定が3度目の否決!今後の為替への影響はどうなる?
最終更新日: 2019-3-30
1分でわかるこの記事の内容
3月29日(金)ブレグジット協定が3度目の否決
すでにご存知の方も多いと思いますが、3月29日(金)にイギリスのEU離脱(ブレグジット)協定案が英下院にて否決されました。
これで3度目の否決ですね。
合意なき離脱(ハードブレグジット)の可能性が一気に高まった
EU側は、この否決によって「4月12日(金)に合意なき離脱になる可能性が高まった」と声明を発表しました。
与野党からメイ首相の辞任要求の声も上がっています。さらにイギリスの議事堂前広場には、抗議の人たちが集まり一時交通機関がストップしました(´×ω×`)
離脱反対派・賛成派の両方で数千人規模が集まった
かなり由々しき状態です。ここでポンドドル相場を見てみましょう。
採決前もポンドが乱高下しているのがわかります。
採決は29日の23時半に行われましたが、否決となったことで一時1.30ドルを割っていますね。
その後は1.30台に回復しましたが、揉み合いながら若干戻して週末を迎えています。
29日のドル円相場は、米株高の動きから堅調に推移していますね。
昨日のチャートを見るとまだドル円相場までは影響が出ていませんが、合意なき離脱になった場合は話が違います。
今回は、ブレグジットの今後考えられるシナリオとその後の為替への影響を考えます(✻´ν`✻)
今後イギリスはどうなる?合意なき離脱になるの?
まずは今後のスケジュールについて把握しましょう!
- 4月1日~:ブレグジット協定代替案の妥協点を協議
- 4月1日~5日:代替案の示唆的投票(政府に対する拘束力がない仮投票のようなもの)の実施
- 4月10日:EU緊急首脳会議
- 4月12日:離脱延期がされなければ合意なき離脱
もう2週間しかありませんからかなりタイトなスケジュールです。図にしてみると分かりやすいので、一度こちらを見てみましょう!
現状からイギリスがとれる行動は大きく分けて3パターンです。
ブレグジットを中止するか、このまま4月12日を迎えて合意なき離脱になるか、4月12日までに再度延期要求をして離脱を延期するかですね。
恐らく延期要求がされるはずです。そうなると現状の代替案から妥協点を探さなければいけません。
今までも落としどころを探し来てきましたが、今回も早急に協議する必要があります。
そして3回目の「示唆的投票」が行われるはずです。
3月27日に行われた2回目の示唆的投票結果
3月27日に行われた2回目の示唆的投票では、「4月12日に合意なし離脱をする」について賛成160:反対400でした。
「ブレグジットの中止」に関しても、賛成184:反対293でした。この2つは、反対の意見が多い訳です。
今後イギリスに残された選択とは?
議会は合意なき離脱もブレグジット中止も望んでいません。では延期要求をした場合、イギリスは何をするでしょうか?
上記であげた示唆的投票は、政府に対する拘束力はありません。仮に過半数を超えたとしても首相も議会もそれに従う必要はありません。
しかし示唆的投票では「2度目の国民投票」について、賛成268:反対295と僅差になっています。
今後の可能性として、2回目の国民投票も現実味を帯びてきました。もちろん総選挙の可能性もありますね。
それでもまだ合意なき離脱の可能性は消えない
仮に今回4月12日までに延期要求された場合、当初可決された場合に想定されていた5月22日までが期限となりそうです。
しかしその間にいかなる策を講じたとしてもイギリス・EUの双方の合意がない限りは、合意なき離脱になる可能性がまだ残っています。
これはブレグジット中止=EUへの残留に関しても言えることです。
2回目の国民投票が行われた場合、期間が長引けば長引くほどブレグジットの中止も可能性が増えてきます。イギリス国内では混乱が続いている訳ですからね。
今後のブレグジットによる為替への影響
今後のスケジュールがわかったと思うので、ブレグジットについて理解しやすくなったはずです。
来週もポンドの上下はあると思いますが、そこまで大きな影響はなさそうですね。
問題は、4月10日に開かれるEU緊急首脳会議です。
イギリスから離脱延期要求が出さればそれについて協議されるはずですが、EU側がどのような声明を発表するかによってポンド・ユーロに影響が出る可能性があります。
今回のように「合意なき離脱」についての声明が出れば、ポンド・ユーロともに下落がありますね。
延期が承認された場合は期間にもよりますが、一時的にもポンド高・ユード高で市場は反応しそうです。
ドル円に関しては、29日同様にそこまでの影響はないのでは?と考えられます。
前節で2回目の国民投票が現実味を帯びてきたと書きました。1回目は2016年の6月23日に投票、翌24日に開票が行われましたね。
その時のポンド円は、1時間で約27円も急落しました。
前回は離脱51.9%:残留48.1%でしたが、2回目も同じような結果であれば為替への影響は少ないと考えられます。
しかし逆に残留が過半数を超えた場合、ブレグジット中止の可能性が強まるため変動も大きいと考えられます。
「残留だからポンド高でしょ?」と素直に考えられますが、約3年という歳月がイギリスに与えた困惑を考えると一概にそうとも言い切れません。
またイギリス国内には、多数の離脱賛成派がいるのも事実です。離脱賛成派は、協議がうまくいってないから離脱できないことに苛立ちを募らせています。
もし2回目の国民投票結果が残留多数となった場合、離脱派・残留派の衝突はこれまで以上に激化されイギリスは本当の混沌と化すかもしれません。
ブレグジットは終わりを迎えるのか?
1回目の国民投票からまもなく3年を迎えようとしています。
様々な問題を抱えながら、2回目の国民投票が示唆されました。これはイギリス国民を納得させる最後の手段のようにも思えます。
メイ首相やイギリス議会でまとまらなかったことも「国民投票=民意であれば仕方がない」という状況になりつつありますね。
今までの離脱延期は、「そのための時間稼ぎだったのでは?」という見方もできます(´×ω×`)
真意はさておき、そうなると本当のブレグジットの終わりが近づいているのではないでしょうか?
これ以上の延期は、イギリスにもEUにもメリットがないことをブレグジットに関わる人の全てが理解しているからです。
この2週間でどのような動きになるか?2回目の国民投票はあるのか?これによって、ブレグジットの終結が見えてきます。
イギリスやEUだけでなく、今後の世界経済にも関わってくることなので、しっかりと理解して今後の展開に注目しましょう(๑´ω`๑)♡
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