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2019年現在から2023~2024年まで世界的な株安・円高となる一方で、金(ゴールド)や仮想通貨ビットコインが暴騰していくのではないかー」。普段はニューヨーク在住の若林栄四(わかばやしえいし)氏が皇居を見下ろす東京大手町のホテルで語った。

若林氏といえば大手行の凄腕為替ディーラーとして国内外で名を轟かせた後、フィボナッチ数列やペンタゴン(五角形)等自然界に存在する「黄金比率を長期チャート分析にあてはめ数々の相場予測を的中させてきたことで有名だ。バブル崩壊後の円高やリーマン・ショック前後の株価暴落に加え、アベノミクスが始まる前から大相場の始まりをドンピシャ予言していたというから神がかりだ。

近年では世界経済のデフレ入りと株安円高に警笛を鳴らす。伝統的な金融商品ではない仮想通貨を「1000兆円を超える量的緩和を行ってきた中央銀行への挑戦」として好意的にとらえていることも特徴だ。

「ビットコイン相場はほぼ完全に黄金律のルールで動いている」

今回コインテレグラフ日本版では若林氏にビットコイン相場の黄金律的な分析を依頼。初期のビットコイン価格推移(2010年3月~)にCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)におけるビットコイン先物価格のチャート(2017年12月~)をあわせ分析してもらった。

今回(2019年6月)ビットコイン相場を黄金律を使って分析した結果、ほぼ完全に黄金律のルールで動いていることに確信を持った。チャート作図にあたっての起点は2013年6月※の安値70ドルとし、このポイントから月足を作成すると時間・価格がパーフェクトに黄金律と整合することが分かったのだ。

※編集部注)これに先立つ2013年3月には「キプロス・ショック」を背景にビットコインが暴騰していた。翌月に日銀が金融政策決定会合で量的・質的金融緩和の導入を決定し円安株高の「アベノミクス」が本格化した一方で、ビットコインが反落した背景がある。

まず2018年12月の安値3120ドルはほぼ間違いなく底値と見ることができる。これは2013年6月の安値からの短月※の73カ月目に出た安値であり、36.5単位の大事な節目で出た安値だ。さらに、起点からのカウンター18度線で見事にサポートされたことで底を見たといえる。

※月の満ち欠けをベースに1カ月を28日とした数え方。よって若林氏は月足を1年で13本つける。

またビットコインが2017年12月につけた天井(約2万ドル)はその起点からの短月59カ月目のパーフェクトなタイミングで出た天井で、価格も起点からの上げ54度線に当たる。さらに起点からの黄金分割三角形の上限にタッチした形で、これ以上美しいものは無いほど美しい天井だ

気になるのは今後の相場展望だ。「すでに大きな底を見たので基本的には上昇相場に入っている」としつつ、若林氏はいくつかの考えられるシナリオを語ってくれた。


もちろんビットコインが「比較的最近に見事な天井を見た相場」であることは懸念で、「9100ドルのレジスタンスが破れず相場が7000~9500ドルで保ちあう可能性もある」という。

だが今回若林氏への取材を進める中で、中長期的にはやはりビットコインのポテンシャル(潜在性)をひしひしと感じさせる言葉が節々に出てきた。

若林栄四氏が読み解くビットコイン相場の中長期シナリオ

ここで再び若林氏の黄金分割をつかった分析を見ていこう。

ビットコイン相場は、ビットコインに初めての0.003ドルという価格がついたと思われる2010年3月※から31四半期(7年9カ月)と言う美しい日柄を踏んで天井に到達した。

次の重要な長期の日柄は59四半期となるので2024年第4四半期あたりとなる。

その日柄に黄金律で価格を合わせると3万~3万5000ドルのターゲットがありえる

編集部注)最初のビットコインが創設者サトシ・ナカモトによって採掘された日付は2009年1月3日だが、2010年3月頃にBitcoinMarket.comというサイトが登場し初めて確認できる値(1BTC=0.003ドル)がついたといわれている。

(今日のビットコイン現物価格はこちらから確認)

中銀の人為に左右されない「ビットコインは上がるしかない」

ここまでが若林氏が黄金分割分析の正攻法を使ってビットコイン相場を読んだ場合の話だ。一方で同氏は「1000兆円規模のじゃぶじゃぶ量的緩和バブル」の終焉を背景に今後進んでいくとされる世界的なデフレ・株安基調の中、ビットコインが相場の「ダークホース」になっていく可能性も示唆している。

若林氏のビットコイン相場の分析の出発点はゴールドだ。「これからのねらい目は金ような有限性のある通貨。ビットコインが大事なのは、マネーそのもの(M₀)である金(ゴールド)と同じく有限性をもち、中銀の人為から離れたところにある商品だということだ。5~10年単位で見ると金と同じく仮想通貨が脚光をあびる、というのが大局観」

ビットコインはその希少性からデジタルゴールドとも呼ばれている

それではどこまで跳ねるのか。「歴史の中でマネーが金本位制から離れた中央銀行がお金をいくらでも作り出せるようになった結果、世界経済(GDP)はM₀である金準備に対しておそらく40倍というとんでもないレバレッジがかかることになった。今後GDPが下がる中、金価格が暴騰することでレバレッジが下がっていく。」

若林氏の黄金律分析によると2019~2024年の間
株は下がり有限性資産が上がっていく可能性

同じ有限性資産である金から類推してもビットコインは上がるしかない。金は5倍の暴騰で済むかもしれないが、こいつ(ビットコイン)は金のようなエスタブリッシュされれた市場ではなく非常にボラティリティが高いので50倍になったり無茶苦茶するかもしれない。その際今20代の人はどうするんですかというと、買うしかないわけだ。」(若林氏)

さらに末恐ろしいのは若林氏が示すあるシナリオだ。「(デフレが世界経済を包み中銀が発行する通貨への信認が下がった場合)どこかで金を備蓄とした「金本位体制」へ戻らなくてはという声が上がる可能性がある。そういう話が出た瞬間に有限性資産である金、そして類似の性質をもつビットコインは大暴騰するだろう」(若林氏)

ひょっとすると「ビットコイン本位制」がうまれるメガトレンドの到来が、究極の起爆剤になるのかもしれない。 

参考資料:https://jp.cointelegraph.com/news/popular-japanese-technical-chart-analyst-trader-eishi-wakabayashi-predicts-higher-bitcoin-prices-ahead-into-2020-and-beyond 

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