取引量において世界最大の仮想通貨取引所、バイナンス(Binance)は、2019年9月16日(現地時間)からドルと連動した新しいステーブルコイン「バイナンスUSD(BUSD)」を取引可能とする。BUSDは、信託会社のパクソス・トラスト・カンパニー(Paxos Trust Company)と提携して開発された。
9月12日、CoinDeskのカンファレンス「Invest: Asia」にて、パクソスの共同創業者リック・テオ(Rich Teo)氏は次の通りに述べた。
「BUSDの第1弾を発行しました。来週からビットコイン(BTC)やバイナンスコイン(BNB)などのいくつかの通貨ペアと取引可能になります」
米ドルや金に連動した独自のステーブルコインをすでに発行しているパクソス・トラスト・カンパニーは、9月、BUSDを発行するためにニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)から追加の認可を取得した。
BUSDは、バイナンスに上場し、テザー(USDT)、USDコイン(USDC)、パクソス・スタンダード・トークン(PAX)など、その他のステーブルコインに仲間入りする。
バイナンスの最高財務責任者(CFO)ウェイ・ジョウ(Wei Zhou)氏は 「NYDFSによって認可されたステーブルコインをローンチすることは、バイナンスが世界中のユーザーにオンチェーンで金融サービスを提供するための戦略的な一歩です」と述べた。
バイナンスによって発行されたステーブルコインが、同取引所に上場するのは、今回が初めてではない。今年7月、同社が英領ジャージー島に立ち上げた、バイナンス・ジャージー(Binance Jeresey)が、英ポンドに連動した独自のステーブルコイン「バイナンスGBP(BGBP)」の取引を提供し始めている。
様々な「タイプと形態」のステーブルコインがバイナンスで活発に取引される未来を見据えて、ジョウ氏は次のように続けた。
「将来的には法定通貨準備金に連動する、より規制を遵守したステーブルコインをローンチし、仮想通貨の世界にさらなる安定性をもたらしたいと考えています」
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/20941/
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