★注目★[4594]ブライトパス[4579]ラクオリア[4599]ステムリム他

2019年10月11日

さて、ここ最近注目する銘柄をザックリとご紹介。

まず初めに紹介させて頂きますのはブライトパス・バイオ<4594>です。久留米大学発のバイオベンチャーで、がんペプチドワクチンの臨床研究や、iPS細胞の再生医療のテーマ性も持ち合わせています。8月5日にはがんペプチドワクチン「GRN-1201」のメラノーマ対象第一相臨床試験で安全性等が認められたとの結果を発表。8月19日に信州大学とCAT－T細胞療法で共同研究開発の契約発表を受け株価は上昇しました。週足単位で見るとしっかり下値を切り上げてきておりますので、上昇トレンド継続なるかと監視中です。

2つ目の銘柄はラクオリア創薬<4579>です。ヒト用医薬品に加え、ペット用医薬品の創薬事業を手掛けております。9月24日に韓国のCJヘルスケアと戦略的提携拡大を発表。胃食道逆流症治療に期待されるtegoprazanのサブライセンス権をアジアや中南米の有力企業へ付与し、海外展開していくと思われます。チャートは75日線を上値抵抗線に今年3月より下落トレンドでしたが、9月17日のEpigeneronと共同研究・事業化オプションの契約締結を機に反発。tegoprazanのサブライセンス契約による一時金受領と、先の戦略的提携拡大の発表も続いた事が株価を刺激した模様です。25日線も上向いてきている為、目先は75日線をしっかり上抜いてくる事に期待したいところです。

3つ目の銘柄はJCRファ－マ<4552>です。遺伝子組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」が主力です。7月25日の決算は減益着地でしたが、クレディ・スイス証券は8月20日、目標株価を7500円から8800円に引き上げ「強気」と格付けしており、週足チャートは長期で上昇トレンドを描いております。9月20日にキッセイ薬品工業<4547>と共同開発した腎性貧血治療薬の国内製造販売の承認を発表。これにより同24日には高値8530円をつけてきております。10月31日が決算ではございますが、目先はバイオ株物色の潮流があった場合、同社にスポットが当たるか…と監視中です。

4つ目の銘柄は大阪大学発のバイオベンチャーのステムリム<4599>です。損傷した組織の機能を再生・治癒を促進する再生誘導医薬を中心に研究しています。8月9日に上場したばかりの同社は、再生医療銘柄の注目株と言えそうです。9月12日に発表された初の決算は赤字拡大で着地。その後、株価は値を落としましたが、調整を経た後は決算前の水準へ値を戻しています。技術面では特許は世界各国で成立しており84件取得済みで51件が申請中。これからも増加が予想され、再生医療の臨床試験や治験が成功した場合、市場のインパクトは強く、思惑買いでの急騰もあり得ると見ています。

5つ目の銘柄は太陽電池の製造装置大手、太陽光パネルに関するサービスを展開するエヌ・ピー・シー<6255>です。6月の電力の固定価格買取制度の見直し報道により株価は下落傾向でしたが、海外市場では米国や中国、インドを主として業績の堅調さは維持される可能性は高いでしょう。その上で脱原発の流れから太陽光などの再生可能エネルギーの重要性は再認識され、新興国を含めた太陽光市場の成長・拡大は継続されると予想されています。9月の台風15号の影響により、破損した太陽光パネルのリユースや設置検査の需要も、業績寄与への思惑も働くのではと10月9日の決算に向けてどのように動くか監視しております。

最後の銘柄は、製造業を主に人材派遣サービスを行う日総工産<6569>です。8月5日の決算はビッグデータ活用による、採用コスト削減と増員が寄与し増益推移で堅調。しかし、出尽くし感から株価は窓を開け下落しております。同社はニコン <7731>との人材派遣における協業契約を締結している事からも、労働力不足が目立つ製造業の人材派遣の需要は今後も拡大していくと思われます。チャートは9月上旬より増税前の供給対応の思惑か、緩やかに上昇トレンドへ移っておりますが、一目均衡表(日足)では雲に入っており、上昇トレンドは継続するかと注視しております。

また、本日から監視していく銘柄は以下の通りです。

＜本日監視入りした銘柄＞