おはようございます。

週末のNY株式市場は小幅続伸。前日の大幅高要因となった「米中追加関税の段階的な撤回を含む部分合意」に懐疑的な見方を示したトランプ発言をきっかけに利確優位で寄り付いたものの、27,500ドル台では押し目買いが下支えとなり、午後は概ね27,600ドル台で持ち合う展開に。ダウ構成銘柄は前日の決算を好感したウォルトディズニーが買われた以外は特色の乏しい高安マチマチの構図。ナスダックも続伸にて終値ベースでの最高値を更新。

NYダウ 27,681ドル +6、ナスダック 8,475p +40
米10年債利回り 1.928% +0.006、為替 109.22円/ドル
NY原油 57.42 +0.27、日経先物 23,450円 +70

【主な政治経済イベント】
11/11(月)日本:9月機械受注
11/12(火)日本:10月工作機械受注
11/13(水)米パウエルFRB議長の議会証言
11/14(木)中国10月小売売上高、固定資産投資、鉱工業生産、米決算:エヌビディア、ウォルマート
11/15(金)米10月小売売上高、11月NY連銀景気指数

■ NY市場展望 : 買い優勢 ± 米中貿易交渉
米中貿易交渉における部分合意見込みを追い風とする10月上旬からの上昇トレンド継続が本線。想定レンジは27,400〜28,000ドル。市場の焦点は米中首脳会談の開催日程の他、関税撤回のペースを中心とする合意内容の“質”へと変化しつつあるため、これらに関する米中要人や報道次第での乱高下には要注意。

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週末の米中マクロ指標に関しては、将来的な(米中部分合意後の)景気動向に比べて“現況”‘への注目度は低いため、無風通過〜単発的な株価の上下要因に留まる流れがメイン。

パウエルFRB議長の議会証言に関しても、10月FOMCで示した「米景気動向の底堅さ、予防的利下げの一時停止、今後の利下げへの柔軟な構え」などの再確認が本命視されるだけに、マーケットへの影響は限定的になると判断。ただし、米10年債利回りが節目の2.0%を視野に入れているため、10月以降の債券売り(金利上昇)株式買いトレンドに巻き戻しが入る可能性 = 利益確定売りの建て前となるシーンには警戒したいところ。

■ 日本市場 : 買い優勢も波乱含み!
米中貿易交渉の進展を好感した10月前半からの上昇トレンド継続が本線。想定レンジは23,100〜23,700円。業績悪化銘柄が“底入れ期待”で買われるシーンも散見されたように、“楽観”の域に達しつつある米中貿易交渉への期待、高水準でのMACD陰転による日経平均のテクニカル悪化リスクなどを踏まえれば、米中貿易交渉の行方や水曜のパウエルFRB議長の議会証言をきっかけとする調整トレンド入りにも要注意。

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 (会員サークルより 
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