前場の日経平均は大幅続落。前日のNY市場における「債券買い・株式売り」を警戒して軟調に寄り付くと、「トランプ大統領が香港人権法案に署名する見通しだ」との報道が米中交渉の破談懸念を高めた事も逆風に22,726円(−421)まで下落。前引けにかけてはドル円とともに底堅く推移したものの、買い戻しに下支えられたものの、22,900円水準では先物での戻り売りが上値の重石に。

東証主力株は概ね軟調。8035 東京エレク、9984 ソフトバンク、6857 アドバンテスト、8028 ファミリーマートなどが日経安に大きく寄与。中小型株も警戒色を強め、4777 ガーラ、7071 アンビス、4098 チタン工、3484 テンポイノベーションなどが局所的に物色の対象に。

□ 午後の展望 : 売り優勢 ± 外部環境
米中対立懸念、テクニカルと市場マインドの軟化がネックとなる売り優勢の展開が本線。先物での売り方の買い戻しが反発要因となる日経平均に比べ、個別は買い手不足の中で連鎖的投げ売りリスクが高まりに要注意。

■ 午後の戦略 : 強引な勝負は避け、事前戦略を丹念に!
上記トランプ大統領の香港人権法案署名に関しては、現状では報道レベルの事案。あっさり署名する可能性はあるものの、中国に対する為替操作国認定と同様に米中交渉の切り札の一つなだけに、署名拒否の可能性も残ります。いずれにしても、米中貿易交渉は最終的に部分合意に至る可能性が非常に高いとみていますので、過度の警戒はむしろリスキー。

現状で注意すべきは米中関係以上に、10月上旬からの「米長期金利の上昇にリンクした株高トレンドの巻き戻し」リスク

米長期金利の底打ち感が浮上するまでは、強引な逆張りやホールドによる勝負は避け、事前指値にて手仕舞い条件を徹底しながら、好トレンド銘柄については買いレンジ内を丹念に取り組んでいきたいところ。

☆ 4549 栄研化学
11/7 1,810円 → 11/20 1,945円 +135 7.4%上昇
お持ちの方は1,8●0円水準までの押し目買い直し、一段高局面での小口利確へ。

     (会員サークルより)

では 午後もよろしくお願いします。