昨日のNY市場は続落。祝日明けの短縮取引の中、香港人権法案の成立に対する中国共産党の出方を窺う様子見色の強い展開に。ダウ構成銘柄は原油安を嫌気したエクソンモービル、シェブロンを中心に概ね軟調。ナスダックもほぼ全面安。もっとも、NYダウは右肩上がりの10日線をサポートラインとする上昇トレンドを維持しており、米10年債利回りも底堅さに変わりはないため、テクニカルは「上昇トレンド内の良識的な調整」優位の形状。

NYダウ 28,051ドル −112、ナスダック 8,665p −39
米10年債利回り 1.772% +0.005、為替 109.46円/ドル
NY原油 55.42 −2.69、日経先物 23,320円 +30

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【主な政治経済イベント】
12/2(月)日本:7−9月期法人企業統計、米11月ISM製造業景気指数
12/3(火)米決算:セールスフォース
12/4(水)米11月ADP雇用報告
12/5(木)OPEC総会
12/6(金)米11月雇用統計、OPECプラス会合

■ NY市場展望 : 買い優勢も上下に波乱含み!
米中貿易摩擦リスクの折り込み一巡による「10月からの長期上昇トレンドの継続」が本線。良好な米マクロ指標に裏付けされた長期金利の底堅さもサポート要因。想定レンジは27,700ドル台半ばから28,400ドル。

波乱要因としては引き続き米中貿易協議に注目。香港人権法案の成立をきっかけとする部分合意期待の剥落 & 対中制裁第4弾の12/1発動懸念に加えて、直近顕在化しつつある「中国景気の急失速」への警戒感が高まる場合には27,500ドル割れまでの深押しに警戒。もっとも、更なる景気失速(による政権の不安定化)を回避したい中国共産党が、米国からの制裁関税緩和を目的に有言不実行な合意に至る可能性も決して低くはないと判断しています。よって、第一段階合意に向けた前進期待の高まりに際しての28,500ドルトライも念頭に。

週初のISM製造業景気指数や週末の雇用統計などのマクロ指標に関しては、コンセンサスを下回った場合の下押しにも注意が必要ですが、〜(略)〜を背景とする 株価の下支え要因化を本命視しています。

■ 日本市場展望 : 23,000円台前半の持ち合い ± 先物需給
米中貿易交渉の不透明感、中国経済と中国株の低迷などが重石となる一方、ドル円の「109円の壁」ブレイクによる騰勢アップが下支えとなる方向感の乏しい流れが本命視されます。想定レンジは23,000 〜 23,600円。

12月の売買代金は外資勢の休暇入りによりクリスマスに向けて減少しやすい傾向のため、来週末(12/13)のメジャーSQに絡めた(決定打がないままの)先物需給主導の乱高下にも要注意。

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※ 重複しますが、NY同様に突発的な乱高下波乱含みの推移が予想されますので、相場展望と戦略は日々微調整する柔軟さも持って臨みたいところ。

個別株に関しては、キャッチ−な材料や株高そのものが材料視される“歪な物色の二極化”継続が本線。

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では、週末も応援よろしくです!☆