ビットコイン相場(BTC)は11月下旬に、6,500ドル(約715,000円)の安値から跳ね上がって以来、7,000ドル(約770,000円)台で激しいもみ合いが続いています。これにより、今後のビットコインの動きは一層不透明になりました。

次にどのような動きが待っているのかを推測する潜在的な要因の1つは、ビットコインのロングポジションが急激に増加しているという事実であり、今後遠くない内にビットコインの強気市場が崩れる可能性がありとされます。

弱気傾向が強まるにつれ、下がり続けるBTC価格

12月10日朝の時点でビットコインの価格は7,300ドル(約80万3,000円)付近での推移となっており、この価格は9日に一瞬だけマークされた、その日の最高値である7,700ドル(約84万7,000円)付近から大幅に下がった結果となっています。

現在の値動きは、売り手側が7,000ドル台後半をコントロールできることを意味しており、逆に買い手側が7,000ドル周辺のレベルを維持できるかどうかは、依然として不透明な状態です。この先、注視すべき要因の1つは、ロングポジションの大幅な増加です。これは弱気市場に移行するサインかもしれず、これらロングポジションの動きは、長期的な値下がりに拍車をかけるかもしれません。

大手取引所ビットフィネックス(Bitfinex)における、ロングとショートのポジションを比べてみると、2019年12月10日の時点で、ロングポジションが50%以上増加していますが、それに反してショートポジションは歴代最低値に近づきつつあります。

ブロックストリーム(Blockstream)のテクニカルライターであるザック・ボエル(Zack Voell)氏は、突然増加した買いポジションの動きについて「誰かがビットコインの地獄を待ち望んでいる」とツイートしました。

ボエル氏が引用したロングポジションの増減を表すチャートより、ビットコインが3,000ドル(約330,000円)台での価格で取引されていた2019年3月頃から、ロングポジションの急激な減少に反し、価格は13,800ドル(約151万8,000円)の最高値に至るまで上昇を続けました。これより、ロングとショートのポジション数の動向は、ビットコインの価格と逆相関の関係にあることがはっきりと見えます。

ビットコインの立ち往生に戸惑うトレーダーたち

レンジ相場の長期化について、海外トレーダーの中でもさまざまな意見が飛び交っています。そのひとりであるジョシュ・レージャー(Josh Rager)氏は自らの意見として「強気相場となるか、弱気相場となるかはどちらにせよ、今は蓄積の時期である可能性がある」とツイートしています。

Bitcoin is battling the POC at $7315 area and so far holding steady

Below that we'd want to look at the low of the value area - $7100s (sweep of low $7080)

All together - is this bullish or bearish - IMO, neither short term, it's ranging and could likely be an accumulation area

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しかし、また別のトレーダーであるキャンタリング・クラーク(Cantering Clark)氏は「これは蓄積ではなく、下落への試みによるものだ」と述べました。

過去に前例のないロングポジションの増加は、価格下落への大きな燃料となる可能性があり、7,000ドル付近での価格推移は間もなく終わるかもしれません。

参考資料:https://coinchoice.net/why-do-not-change-volatility-of-bitcoin_201912/ 

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