2019-12-15 09:16 | カテゴリ:勉強や投資情報
いよいよIPOの集中する週です!
なんと驚愕の12社・・・
皆!覚悟は出来ているかっ!

あ、因みに、以下の情報の数字はこのサイトを参考にしています。
IPO初値予想・読者予想・BBスタンス一覧表

■12月16日(月)

[4483] : JMDC
市場:東M (情報・通信業)
事業内容:医療データベースの構築と提供、PHR等の健康増進サービス、画像診断等の遠隔医療、調剤薬局へのデジタルソリューションの提供
公募株式数:総計:5,100,000株(公募:2,000,000株 / 売出:3,100,000株)売出株式比率:60.8%
公開価格:2,950円
吸収金額:173億円
時価総額:766億円
業績(予想):売上112億 営業利益19億 EPS51円 PER57倍
ロックアップ:ほぼ全員に解除条項なしの90日 ※ノーリツ鋼機77%保有で売出多数
【塩漬け評】
IFRSにして2018年と2019年で売上かなり増えてるから、多分子会社買収とIFRSで数字を作ってる系の会社疑惑が・・・2019年と2020年(予想)では売上は11.4%成長、営業利益は32%成長で営業利益率は16%だけど、PER57倍は割高過ぎる気が・・・そして大型なのでマネゲは起きないし・・・業務内容に将来性があるのかどうかは専門家にお任せ。

[4481] : ベース
市場:東2 (情報・通信業)
事業内容:受託開発を中心としたソフトウェア開発サービスの提供等
公募株式数:総計:295,000株(公募:280,000株 / 売出:15,000株)売出株式比率:5.1%
公開価格:4,700円
吸収金額:15.9億円
時価総額:137億円
業績(予想):売上93億 営業利益15億 EPS362円 PER13倍
ロックアップ:一部(15%程度)を除いて解除条項なしの180日
【塩漬け評】
業績は順調に伸びてて、悪い所はないが、良い所(買うべき理由)もない普通のIT企業でフェアバリューの公募価格設定。ロックアップの掛りもいいし、多分マネゲ化はしそうなのでド短期はあり。ただし初値が高騰し過ぎるとダメ。

[4484] : ランサーズ
市場:東M (情報・通信業)
事業内容:フリーランスと企業を仕事領域でマッチングさせるプラットフォーム事業の運営
公募株式数:総計:7,337,400株(公募:2,270,000株 / 売出:5,067,400株)売出株式比率:69.1%
公開価格:730円 ※想定株価から18%ディスカウント
吸収金額:61.5億円
時価総額:118億円
業績(予想):売上34億 営業利益-5億 EPS-44円 ※増収減益の赤字上場
ロックアップ:VC多数だが、全員全株売出で、残った株主は180日解除条項なし
【塩漬け評】
同業のクラウドワークスも赤字で株価低迷が続く。このままでは上場でエグジット出来ないから無理やり赤字のまま上場させて、VC(なんとKDDIも)全員全株売出で逃げだす地雷案件。BBから不人気で18%ディスカウントで、さらに公募割れしても、欲しくない。ダメダメ過ぎて相当低く寄って逆にマネゲ化するか?とも思ったけど、時価総額118億にして吸収金額61億のボリュームを見るとそれも厳しそう。セカンダリー勝負は地雷原を裸足で歩くようなものに思える。VCがエグジットするためだけにゴミを市場に押し付けるな!!!※財務はまだ問題なくて数年は耐えれる模様

■12月17日(火)

[4478] : フリー
市場:東M (情報・通信業)
事業内容:スモールビジネス向けクラウド会計システム「freee」の運営
公募株式数:総計:17,476,300株(公募:5,435,200株 / 売出:12,041,100株)売出株式比率:68.9%
公開価格:2,000円
吸収金額:371億円
時価総額:932億円
業績(予想):売上69億(+53%) 営業利益-28億 営業利益率-40%
→40%ルール=53+(-40)=13で不合格
→PSR13倍
※マネーフォワード上場時PSR10倍(公募価格の時価総額で計算)→現在14倍 ※ほぼ同業他社
※Sansan上場時PSR13倍(公募価格の時価総額で計算)→現在12倍
※カオナビ上場時PSR6.5倍(公募価格の時価総額で計算)→現在17倍
ロックアップ:VC多数だが、売出で放出する以外は売る気なしで、解除条項なしのロックアップで、しかも360日なんていうのもある
【塩漬け評】
また出ましたね、悩ましい奴。多分今年一番の注目IPOで、もうこのクラウド会計システムを知らない人はいない。マネゲるのは必定。必要なのは勇気だけ数字を見たら超絶割高なので勇気がなくなるので、数字を見てはいけない。目をつぶって買うだけ。年末でこの手の夢株は、去年自律制御システム研究所もKudanも数字を見たら絶対買えなかったけど、結局最初はマネゲで上がった(数日は撃沈して上がるまで数日要したけど)し、似たようなSansanもPSRで言えば同水準の上場で最初から上がったので、買えばいいんじゃないって思う(適当、だって考えたら負け)。ただし、同業他社のマネーフォワードの株価水準は意識される所。尚、上場を機に実質10倍値上げしたので、客離れのリスク有。ビビったのは、VCが解除条項なしで360日のロックアップもいる事。相当この会社の成長に自信があるのか?!

[4482] : ウィルズ
市場:東M (情報・通信業)
事業内容:上場企業と機関投資家及び個人投資家をクラウド上でつなぐ、機関投資家マーケティングツール「IR-navi」及び個人投資家マーケティングツール「プレミアム優待倶楽部」の提供、並びに統合報告等のESGコンテンツの企画・制作
公募株式数:総計:320,000株(公募:100,000株 / 売出:220,000株)売出株式比率:68.8%
公開価格:960円
吸収金額:3.53億円
時価総額:44.1億円
業績(予想):売上16億 営業利益2.7億 EPS44円 PER21倍
ロックアップ:一部(4.6%程度)が1.5倍解除で大部分は解除条項なしの180日
【塩漬け評】
業績の伸びはかなりいい。そして小型の上にロックアップほぼ完璧。業務内容は他愛もないけど、さすが個人投資家をターゲットにしたサービスの会社、意味もなく「ブロックチェーン」というマネゲパワーワードをHPの常に表示される所に書いている。小型なので初値高すぎ VS マネゲ化思惑の戦い。

■12月18日(水)

[4486] : ユナイトアンドグロウ
市場:東M (情報・通信業)
事業内容:中堅・中小企業の情報システム部門を対象としたIT人材・知識のシェアリングサービスの提供とセキュリティコンサルティングサービスの提供、およびオープンナレッジサービス「Syszo」の運営
公募株式数:総計:469,400株(公募:367,400株 / 売出:102,000株)売出株式比率:21.7%
公開価格:1,270円
吸収金額:6.85億円
時価総額:23.5億円
業績(予想):売上16億 営業利益1.9億 EPS85円 PER15倍
ロックアップ:VC(3.6%程度)が1.5倍解除で大部分は解除条項なしの180日
【塩漬け評】
ITの仕事があるけど、選任を雇うまでもない場合にこの会社のサービス、シェアードIT社員を使う。業務内容はいいけど、それってただの、低レベル実働ITコンサルの仕事をやってるって事。とはいえ、公募価格は文句のつけようがなくロックアップはほぼ完璧で、小型故に初値高騰するので、相変わらず初値高すぎ VS ネゲ化思惑の戦い。

[4485] : JTOWER
市場:東M (情報・通信業)
事業内容:国内外における通信インフラシェアリング及びその関連ソリューションの提供
公募株式数:総計:469,400株(公募:367,400株 / 売出:102,000株)売出株式比率:21.7%
公開価格:1,600円
吸収金額:108億円
時価総額:309億円
業績(予想):売上24億(+77%) 営業利益-1.6億 EBITDA5億 EPS-16円
ロックアップ:VC(18%程度)が1.5倍解除でその他は解除条項なしの180日
【塩漬け評】
大型なのでマネゲ視点は置いといて、まず社長の経歴は申し分ないです。ソフトバンクに買収されたプロバイダーのイー・アクセスの創業に携わった人で、それは今はY!mobileになっています。
隅々まで携帯電波、設備あいのり JTOWER
そして会社HPにはしっかり「ローカル5G」のパワーワードが(結局マネゲ視点)
ただし、まだサービスは行っておらず企画中との事。ただし、社長はそれをアピールしています。
JTOWER田中社長「5Gで通信設備共用一段と」
VCの売り抜け案件である事は間違いなく、売上24億円で時価総額309億は許容出来ない株価水準だが、通信インフラ設備の会社なので売上から判断してはいけないと思う。
(2019年3月期末時点)
資産74億、純資産25億、自己資本比率34%、借入金3.1億、現預金23億
EBITDA5億、営業CF+13億、投資CF-21億
個人的には、5Gというパワーワードよりも、NTTが第二位株主で事業提携先というのが大きいと思う。
低く寄れば投資視点で買いたい。

[7685] : BuySell Technologies
市場:東M (卸売業)
事業内容:出張買取を中心とした多様なリユース商材の買取及び販売
公募株式数:総計:670,000株(公募:445,000株 / 売出:225,000株)売出株式比率:33.6%
公開価格:1,930円
吸収金額:14.8億円
時価総額:124億円
業績(予想):売上128億(+27%) 営業利益8億 EPS85円 PER22倍
ロックアップ:第1・2位株主がVCだけど解除条項なしの180日。その他も含めてほぼ完璧
【塩漬け評】
出張買取、EC販売という、テクノロジーと社名についてるけど、AIじゃなくて出張なんかい!ってツッコミを入れたくなる感じ。着物や切手を始め、高価格品が強いみたい。卸売で営業利益率も6%で、妥当というより、割高の公募価格設定は着実に成長しているからか・・・。中型でマネゲる要素は乏しい。

■12月19日(木)

[2981] : ランディックス
市場:東M (不動産業)
事業内容:富裕層顧客を中心とした不動産売買、仲介、注文住宅マッチングサービスの提供及び自社ポータルサイト「sumuzu」の運営
公募株式数:総計:650,000株(公募:400,000株 / 売出:250,000株)売出株式比率:38.5%
公開価格:1,630円
吸収金額:12.1億円
時価総額:44.5億円
業績(予想):売上78億(+21%) 営業利益10億 EPS263円 PER6倍
ロックアップ:全員解除条項なしの90日
【塩漬け評】
地域限定過ぎる&富裕層ターゲットの不動産屋。しかも業界初とはいえ、ネットで注文住宅を作れるからって、それを以って「不動産テック(๑• ̀д•́ )✧+°ドヤッ」って言われてもね・・・中型だけど、低時価総額&ロックアップ完璧で、皆注目していない分、低く寄れば、逆に狙われてマネゲ化するかもねとしか言えない。

[2980] : SREホールディングス
※元ソニー不動産でソニー子会社、上場でソニーは持分法適用会社として会計処理
市場:東M (不動産業)
事業内容:不動産事業、ITプラットフォーム事業、AIソリューション事業
公募株式数:総計:4,484,600株(公募:1,400,000株 / 売出:3,084,600株)売出株式比率:68.8%
公開価格:2,650円 ※想定価格から10%ディスカウント
吸収金額:136億円
時価総額:400億円
業績(予想):売上38億(+31%) 営業利益6億 EPS27円 PER98倍
ロックアップ:ほぼ全員解除条項なしの180日。尚、第一株主はソニー、第二株主はヤフー
【塩漬け評】
ソニー子会社のソニー不動産が社名を変更して上場。ヤフーも出資しててHPはやたらとAIを強調している。ただし不動産テックと言えるのは、ネットで不動産売買を一気通貫のワンストップでIT化したプラットフォームの「おうちダイレクト」とAIソリューションの部分。ただ売上は以下の通りで、ここも結局不動産テックを名乗ったただの不動産屋感が漂う。
・不動産事業 20億 (不動産仲介)
・ITプラットフォーム事業 7.8億 (おうちダイレクト)
・AIソリューション事業 0.8億 (AI技術を提供)
だとしたら、PER98倍ってどうなの・・・しかもBBから不人気案件で、吸収金額136億の大型・・・投資的にもマネゲ的にもスルーしたい。公募割れしたら、証券会社の誠意期待でデイトレするぐらいかな・・・

■12月20日(金)

[4487] : スペースマーケット
市場:東M (情報・通信業)
事業内容:遊休不動産等のスペースの貸し借りのプラットフォームである「スペースマーケット」の運営等
公募株式数:総計:1,794,700株(公募:520,000株 / 売出:1,274,700株)売出株式比率:71.0%
公開価格:590円
吸収金額:12.1億円
時価総額:66.1億円
業績(予想):売上8億(+39%) 営業利益0.3億 EPS0.62円 PER951倍 PSR8倍
→40%ルール=39+(+3)=42でギリギリ合格
ロックアップ:VC系(約13%)が1.5倍解除で、後は180日
【塩漬け評】
やっと本物の不動産テックが来たかと思いました。最近の不動産屋ってWEBやアプリ使ってたり(当たり前)、ちょっとAI(もどき)使ってるだけでどこも不動産テックを名乗ってますが、ここは本物の不動産テックです。ていうか、もう区分が情報・通信業ですしね。有休不動産をネットで貸し出すプラットフォームで、民泊もやっています。売上は順調に伸びてて、ようやく黒字化で上場。
前期2.7億の赤字から一気に黒字転換出来た理由は、売上の伸びも勿論ですが、販売費及び一般管理費が減っています。その分で黒字化。ですので、その内訳が知りたい所ですが、まぁこの手の人気銘柄はマネゲでどうせ上がりますよ。ただし、中型なのに初値が公募の3倍とか行っちゃうと、マネゲ的にも厳しいと思いますので、結局初値次第かな。

[7078] : INCLUSIVE
市場:東M (サービス業)
事業内容:インターネットサービス運営・収益化支援、広告・プロモーション企画、アドネットワークサービスの提供、ブランディング・PRコンサルティング、ウェブエンジニアリングサービス
公募株式数:総計:425,000株(公募:200,000株 / 売出:225,000株)売出株式比率:52.9%
公開価格:2,110円 ※想定価格から7.9%ディスカウント
吸収金額:10.3億円
時価総額:49.7億円
業績(予想):売上16億(-1%) 営業利益3億 EPS93円 PER22倍
ロックアップ:ほぼ全員(95%)に解除条項なしの180日
【塩漬け評】
ネットアドテク企業。いつも思うけど、塩漬けマン元SEですが、この手の会社が何をやってるか全然分からないんですよね。それは置いといて、VCの売り抜け案件でもなく、規模も小さいのに、BBが不人気ってどういう事だろう・・・尚、数年の経緯で見ると売上が凄く伸びてるけど、それはどうやら買収のせいらしく、今季予想はなんと売上成長率-1%。営業利益も+4.9%と成長は止まった事による不人気なのか?吸収金額10億は中型だけど、時価総額小さいし、不人気故に低く寄ったら、ド短期マネゲ的にはありですよ。売上伸びてないので投資的にはなしですが。

いや~、長かったです。
多過ぎて二日に分けようかと思ったのですが、結局、マネゲ的に高い確度で「行けるな!」って思ったのがフリーだけ。
次点でスペースマーケット
投資的にはJTOWERが面白いかなって思いました。
なので、多いけど1日で全部載せました。
後はもう直近IPOマネゲだし、初値とその時の雰囲気次第ってのはありますよね。

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