2019年の成績 | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

正直に白状しますと、今年前半はかなり厳しい展開が続き、9月以降の上昇局面で何とか格好がついたというのが実態です。昨年末比+13.48%。これが私の本年の成績です。2008年にこのブログを開始して以来、初めてトピックスやジャスダック指数にアンダーパフォームしてしまいました。ちょっと変則的ですが、長期的な私の資産推移はこんな感じです。

2017年6月~2018年12月はマイナスとなっていますが、この期間はいったん保有株のほとんどを売却して様子見をしていました。売却の際に結構な税金をまとめて取られたこともマイナスの一因ですし、同時期にトピックスやジャスダックの方はかなり下落していましたので、それほど気にはしていません。で、2018年10月に本を出版したのを機に少しずつ株を買い始め、今ではほぼフルポジションとなっています。

 

「ピーターの法則12」

常に完璧な運用ができているという妄想から救ってくれるのは、株価の大きな下落である。(ピーター・リンチの株式投資の法則 ダイヤモンド社)

 

ところが、いざ株を買い始めるとどうもうまくいきません。「小型株の下げがきついのが原因か?」とか「間を開けてしまったために勘が狂ってしまったか?」等と最初は思っていたのですが、下げがきつく、とうとうピーク時と比べてマイナス20%まで下げた時、さすがにあることに気が付きました。

 

いつの間にか、自分の強みが失われている!!

 

以前、ドケチ生活を続けていたころの私は、コスパに対して強い執着がありましたので、それが強みでした。地方勤務で時間に余裕があり、かなり広範囲に自動車で出張をしていましたので、ロードサイドの変化にもいち早く気づくという強みも持ち合わせていました。それらの強みを活かして、低価格の外食や小売り・サービス、消費財といったジャンルで、次々と勝ちを収めていたわけです。

ところが、株で財産を膨らませてしまった結果、以前のようにコスパを意識せず、気に入ったものがあれば何でもパッパと買うようになってしまいました。東京に転勤して、時間的余裕もなくなり、国内出張も減って街の変化に気づくのも遅くなってしまいました。にも関わらず、以前と同じような小売りや外食、消費財関連株を探索して失敗していたのです。

 

で、再度自分の強みを確認し直すことにしました。

 

・仕事が忙しくなった分、以前以上にビジネスに関する知見は広がっている。デジタルトランスフォーメーションの進展や働き方改革、同業分野のライバルや新興勢力の動向など。そちらに成長株はないだろうか?

・自分が富裕層の仲間入りをしてしまったので、庶民的なビジネスよりも富裕層ビジネスの方が有利かもしれない。

・私は実家近くの耕作放棄地を農転させて太陽光発電施設を作り、サラリーマン収入とは別に安定した現金収入を手に入れている。その分、再エネの動向には強い関心を抱いている。

・そもそも投資に強い執着がある。投資関連株で面白いものはないだろうか?近年、急拡大しているESG投資の恩恵を受けている株はないだろうか?

 

そんな思考を繰り返して、ポートフォリオを見直していったのです。

 

まだ、ポートフォリオは完ぺきとは言えませんが、年後半の上昇局面にはうまく乗ることが出来、何とかマイナス20%からプラス13%まで立て直すことが出来ました。

 

たまには負けるのも悪くないですね・・・。

そこに発見がありますから。

 

私は、本の中で「つ・な・げ・よ・う分析」を提唱していますが、皆様も自分自身の変化や成長とともに、(つ)強みや(よ)弱みについては、変化していくものだと考えてください。一方で(な)流れ、(げ)原理、(う)ウラを取る重要性は、普遍的なものだと考えてよいでしょう。

 

 

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