日経平均高値25000円?安値22000円?そんなもんでは済まないでしょう。 | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

日経マネー2月号に少し私の取材記事が掲載されていますが、その際「2020年の相場はどう変化すると予想するか?」といった質問を受けました。

私のやっている長期投資においては、2020年という1年間を予想することはほとんど意味がありませんので、「その質問にはお答えしかねます」と、お伝えしました。

 

お正月のこの時期、著名アナリストや著名経営者による今年の日経平均株価予想一覧のような記事も目につきますが、まぁ、率直に言ってまともに当たることはほとんどないでしょう。多くの方は昨年末終値23,656円に対して±2,000円くらいでお茶を濁すわけですが、もし、相場が上に動くようであれば、28,000円を超え、場合によっては30,000円だってありうるし、逆に動けば20,000円割れもあり得ます。で、まさかここまで騰がるとは(下がるとは)等と、毎年のように大騒ぎをするわけです。

 

以下は2002年以降の日経平均株価の終値ベースでの騰落率グラフです。

 

どうでしょう。±2,000円を率に治すと8.5%以内ということになりますが、実際は20%くらい動くことはザラなのです。上のグラフではピンと来ない方も多いと思いますので、仮に2019年終値23,656円に上の騰落率を掛け合わせてみました。すると、次のような2020年終値が見えてきます。

どうでしょう。オレンジは+15%以上。ブルーは-10%以下の年です。これを見ると、±2000円(±8.5%)以内に収まる可能性の方が、それ以上に変動する可能性よりも低いことがご理解いただけるでしょう。さすがにリーマンショック2008年クラスの暴落で14,000円割れやアベノミクス直後2013年クラスの37,000円越えはないにしても、昨年並みの上昇でも28,000円が見えますし、一昨年並みの下落なら20,000円割れが見えてくるわけです。(これは終値比較だ。年内の最高値、最安値も含めて比較すると、さらに上と下が見えてくる。)

 

一年の初めですからね。お祭り的にみんなで予想して盛り上がろうという試みを全否定したりはしませんが、少なくとも過去の例から、それらがどの程度も参考にならないという前提で、物事を見る目を養う必要がある。という話でした。

 

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