本日の日経平均は反発。新型コロナウィルスへの警戒感により前日までの2日で600円強下落していた反動やNY株高を背景に寄りから23,300円台を回復すると、戻り売りに上値を押さえられながらも先物での売り方の買い戻し主導でしっかりと推移。東証1部の売買代金は1.96兆円、出来高は19.3億株にとどまり、依然として5日線のテクニカルも踏まえれば底打ち感には乏しい格好。

東証主力株は 9101 日本郵船、9104 商船三井、8035 東京エレク、6506 安川電機、9984 ソフトバンク、8804 東京建物などが前日比2%超の上昇に。中小型株は 6316 丸山製作所、3912 モバイルファクトリー、6291 エアーテック、7518 ネットワン、4364 マナック、3161 アゼアス、3604 川本産業、3111 オーミケンシ、6027 弁護士ドットコム、7963 興研、7980 重松製作所、4570 免疫生物研究所、4556 カイノス、7612 Nuts、4978 リプロセルなどに短期資金が流入。年初来安値を更新したマザーズ指数、新型コロナ関連銘柄の活況などが「歪な物色動向、市場マインドの懐疑心」を示唆。

日経平均 23,379円 +163、Topix 1,699 +7
225先物(3月限)23,360円、ドル円 109.12円/ドル
NYダウ先物 28,779ドル +69

big (19)

【ウォッチ銘柄】
△ 6857 アドバンテスト
20年3月期経常益予想を458億円から567億円に上方修正。半導体・5G関連への追い風効果に期待。

△ 7102 日本車両
20年3月期経常益予想を40億円から53億円に上方修正。薄商い上方修正銘柄ではビオフェルミン製薬(4517)、好決算仕手株ではヤマト(1967)、藤田観光(9722)、沖縄セルラー(9436)もケア。

■ 後記 : 今朝方お伝えしたように、(1)新型コロナウィルスに対する市場の免疫力の高まり、(2)米長期金利の持ち直しによるNY需給の正常化などを念頭に、目先の日経下振れに対する過度の警戒は解除。

もちろん、23,000円割れリスクは完全には払しょくされておらず、即時反騰トレンド入りによる24,000円トライの可能性も低い事に加えて、個別における新型コロナ関連や好材料銘柄への局所物色リスクも踏まえれば油断は禁物。

明日も3割前後の余力維持、ストレス玉の縮小、手仕舞い条件の徹底によるディフェンス策を優先しながら、攻撃可能枠ではターゲットを絞り込み、突っ込み買い → リバウンド局面での一部回転 or 小口買い増し戻り売りによって体勢の建て直しを計っていってください。

〜(略)〜

本日は米ザイリンクスの決算を悪材料視したアンリツ(6754)の大幅安に連動して5G関連が幅広く売られる結果に。新型コロナ関連を除けば、5G関連のテーマ性、ディーラー資金を引き寄せる力は抜けているとの判断に変わりはない一方、明日のアンリツの決算を建て前としたもう一段の需給調整、理性や理屈よりも株価動向が売買材料となる市場ムードなどにも警戒すべく、売買条件を工夫しながら柔軟に対応していきたいところ。

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では 本日もお疲れさまでした。

お帰り前にこちらも是非!