負けに不思議の負けなし | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

野村監督、亡くなられましたね。私は「かつや」を展開するアークランドサービスで一財産作りましたので、かつやつながりで、野村「かつや」監督の有名な言葉に触れたいと思います。

~勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。~

コレ、株式投資にも当てはまりますよね。負けるときは、ハッキリとした理由が思い当たりますが、勝つときというのは、大した理由もなく、ノリで儲かってしまうことがあります。
それで、自分は株のセンスがあるみたいな勘違いをして、大失敗に繋がる人もいるわけです。(所謂コツコツドカンもこの類い)

何でこんなことになるのか?

長期投資においては、成長が続く限り、あるいは、人気が出て株価が高くなりすぎない限り、保有し続けるのが鉄則です。逆に言うと、成長に陰りが出たり、高くなりすぎたら、危険ということになります。そのいずれかのサインを見逃したとき、大きく負けてしまいます。あるいは、そのようなサインが出ていないにも関わらず、短期的な株価変動に耐えられず、売ってしまうことで負けに繋がることもあります。
これらの負けは、信用取引をしないとか、一銘柄当りの投資額を抑えるとか、割高の基準や成長の基準を持つなど、規律のある投資を貫くことで概ね防ぐことが出来ます。
また、思わぬ外部要因の変化で狙いが外れた場合は、やむを得ない負けとして処理することも出来ます。
そう考えると負けに不思議の負けなしと言えるのです。

一方で、勝ちについてですが、いつ騰がるか?とか、どのくらい騰がるか?についてはわからない前提で投資しています。ただ、3~5年も持ち続けると、狙いが当たりさえすれば2~3倍は騰がるはず!!というやや曖昧な前提を根拠にしています。
そのため、その期間中に全く想定外の理由で人気化して、勝ててしまうこともあるのです。
不思議の勝ちありです。
(私もすこしだけですが、ウイルス関連株で思わぬ勝ちを拾いました)

ただ不思議の勝ちはあくまでボーナスポイントくらいに思って実力と勘違いせず、不思議でも何でもない、負けるべくして負ける敗けをとにかく減らす努力が、長い目で見ると、勝つべくして勝つ力になると思うのです。