上場観測のあった「臍帯血バンクのステムセル」の上場です。4月9日が3社同時上場になってしまいましたね。初値期待に関しては下がってしまいそうです。

ステムセル研究所(7096)のIPO新規上場情報

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いわゆる「へその緒」の中に含まれている「血液」で、出産時にしか取ることが出来ず、出産時に冷凍保存して、未来の医療に利用できるよう保管しておくサービスです。

再生医療や・細胞治療に使えるとして利用する人が増えています。

想定価格は2,020円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで約19.2億円で、東証マザーズ市場の中型IPOです。

想定価格がわざとか?と言いたくなるような2020円ですね。1999年にステムセルで最初のさい帯血を保管したようですが、その後2008年あたりから治療に利用され、そのメリットが証明されてきました。しっかりメリットが有るということが証明されれば、後はどんどん利用者が増えていきそうなビジネスですので注目度は高いです。

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契約料金は10年で24万、20年で29万程度です。出産時にしか出来ないということで、もし「どうしますか?」と言われたら、この程度のお金は子供にかけてやりたいと思う親御さんは多いのではないかと思います。出産時の一つとして、まだまだ伸びそうな気がします。

IPO的には注目度が高いですが、4月9日は3社同時上場になりました。加えて4月初旬もIPO数が多く、今の株式市場の地合いの悪さが影響しないか心配なところはあります。

とはいっても主幹事野村證券としてはこの銘柄は余裕のある銘柄でしょうね。枚数もそれほど多くないので公募当選も難しそうです。3月は厳しいけど、4月分に餌を沢山用意している野村證券のイメージです。

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新規性があって右肩上がりの上昇を見せているIPOを眺めていると気分がいいですね。後は、こういった銘柄が初値良し・セカンダリー良しを演じて欲しいところです。

ステムセル研究所(7096)のIPO新規上場情報

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