こんにちは、

経済評論家の斉藤です。

本日(6月20日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

FOMC後のドル売りを蒸し返す動きにて、
ユーロ主導のドル売りが欧州タイム序盤に進行する場面が見られました。

しかしながら水準を大きく切り下げることはなく、
“200日移動平均線(昨日は101.59円)”割れを窺うほどではありませんでした。

一方で米経済指標が好内容となったNYタイムには、
米10年債利回り(長期金利)の上昇につれて欧州タイム序盤の
下落分を全て吐き出す動きが見られました。

もっとも上値の重さも相変わらずであり、
一度も102円ラインを回復することなく、そのまま昨日の取引を終えています。

イベント終えて静観ムードの中…
こうした中で週末を迎える本日ですが、
基本はこれまで通り“200日移動平均線(本日は101.60円)
”“100日移動平均線(同102.20円)”をレンジとしながら、
切り下がった“日足・一目均衡表先行スパン下限(同102.00円)”を
巡って揺れ動くと考えるのが自然です。

主要な経済指標が本日はなく、
昨日以上に材料難からトレンドレスとなる可能性が指摘されるからです。

200日移動平均線を守るかのように、
101.80-60円にはかなりのドル買いオーダーが断続的に展開しており、
突破するのは容易ではありません。

反対に102.00-20円にはドル売りオーダーが積み上がっており、
上値に重くのしかかっています。

この突破を窺うには新たなポジティブ要因が欲しいところですが、
ビッグイベントを終えた直後ですので静観ムードが漂っています。