明日はもともと3社同時上場の予定でしたが、1社が上場中止となり2社同時上場となりました。波乱の3月IPOですが、ようやく終わりを迎えようとしてます。

4月もIPOは上旬から多かったのですが、地合いのこともあり上場中止が相次ぎ少し落ち着きそうです。


まずは、ニッソウ(1444)から。

ニッソウ(1444)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:8,630円 気配更新:更新値幅190円、更新時間10分
下限値段:2,813円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:3,750円)
3,450円(公募比: -300円/-8.0%)
読者予想平均値:3,861円 | 中央値:3,700円 | 補正値:3,861円

主幹事の引受価格:3,450円

もともと閑散相場になりやすい名証セントレックス単独上場です。さらにこの銘柄はTokyoプロマーケットからの鞍替え上場で、あまり魅力的ではありません。過去の鞍替え上場はそこそこ結果を残しているのですが、今の地合いでは初値は厳しいと見ます。

閑散相場の中、売り買いも少なく引受価格での大きな買いが入りやすいポイントで初値が付きやすいと引受価格での最終予想としました。

普段でも地方上場銘柄は初値狙いではなく、急にどこかで値が飛ぶところを狙いたいですが、今回は焦らなくても十分安売りされそうですね・・・。値ガサな分、リスクが高い印象です。


次にNexTone(7094)。

NexTone(7094)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:3,910円 気配更新:更新値幅85円、更新時間10分
下限値段:1,275円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:1,700円)
1,564円(公募比: -136円/-8.0%)
読者予想平均値:1,998円 | 中央値:1,880円 | 補正値:1,917円

主幹事の引受価格:4,140円

NexToneは業種的にも期待しているのですが、外部環境にかなり圧されそうな状況となっています。最終的には残念ですが公募割れ予想としました。ここまでの3月IPOの結果はBより下は公募割れでA以上は健闘という極端な棲み分けが進んでいます。

このような状況が続くとIPOの申込数も相当減っていくでしょう。それを証拠に資金が集まらないと判断して中止が相次いでいる状況です。少しでも先行きが見えれば良いのですが、新型コロナウィルスの騒動は、現時点でもまだまだこれからといった気配です。

世界中で厳戒態勢ですが、とにかく早い段階で状況が悪いピークを迎えられたと感じないとIPOどころではないですね。IPOも2020年は数が多く予定されていましたが、それはオリンピクイヤーまでに上場したいという企業が多かったからです。そのオリンピックイヤーが伸びたわけですし、下手な時期に上場しない企業が増えそうです。


以上、明日上場予定の2銘柄の直前予想を更新しました。

【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに

動きの速い方はIPO戦略をとっくに変えて全部様子見レベルぐらいの方が多いでしょう。IPOを続けてきた良い点は、持ち株が少ないので暴落の影響は受けにくいということです。ただ、安くなった株をどこかで買いたいのですが、普段から株を買うのに躊躇するので入り時も掴めないもどかしさがありそうですね。

私も結局反転時の流れに乗れないで、終わってしまいそうな気がしています・・・。