2020-04-19 07:40 | カテゴリ:勉強や投資情報
塩漬けマンは散々このブログで「効率的市場仮説は正しい」「行動ファイナンス理論は正しい」「テクニカルはオカルト」と言い続けている理由は、勝つための考え方を身に付けるためです。

超簡単に説明すると以下の通りです。言葉足らずはご容赦下さい。

効率的市場仮説とは市場は全てを織り込んでおり、どんな糞株でも、例え優良株でも、いつ買っても売っても勝つ確率は1/2(ランダムウォーク仮説)であるという学説です。
つまり、投資専門家が組んだPFもダーツで適当に選んだPFも猿に選ばせたPFもパフォーマンスは一緒。
従って、効率的市場仮説は正しいと考える人にとって、株で勝てる、もしくはそれを匂わせて株を利用して稼いでいる人(証券会社営業、投資アナリスト、投資顧問、有料サロン、有料Note、会員制有料動画、ハウツー投資本作者、セミナー屋等)は詐欺師となります。
※上記の人達でも、株で勝てる、もしくはそれを匂わせていない人は詐欺師ではありません。逆に塩漬けマンみたいに「株は負けるからやるな」って言ってる人は聖人です(え?)
※効率的市場仮説が正しかったとしても、当たり前ですけど、投資家や証券会社は詐欺師ではないです。株を利用して稼いでいるのではなく、株取引を実際にやっていたり、その投資機会を提供しているだけなので。パチンコをやっている人やパチンコ屋が詐欺師ではないのと一緒です。でもパチンコ必勝法を有料で販売している人は詐欺師です。

行動ファイナンス理論とは、人は心理学的に負ける投資行動を取ってしまうという学説で、効率的市場仮説が正しかったら50%の人は勝たないといけないのに、実際は大部分の投資家は負けているという事実がそれを証明しています。

テクニカルはオカルトとは、あらゆるテクニカル指標でストラテジーを作って、バックテストをした結果、エッジ(優位性=プラスの期待値)を持つストラテジーを見つける事は困難であり、例え見つけたとしても、それを未来の市場で使っても利益を出せない(=バックテストが不適格)という事です。
ましてや一般人はバックテストすらせず、一切当てにならないテクニカル(チャートに線を引く、移動平均線、MACD、RSI、一目均衡表、ボリンジャーバンド、騰落レシオ、パラボリック、ストキャス、RCI、三尊・逆三尊、ダブルボトム・ダブルトップ、三角保ちあい、酒田五法等ローソク足等)を盲目的に信じている、又は損切しない理由にその時自分に都合の良いテクニカルを利用しているだけという誤った使い方をしています。

実際は、効率的市場仮説は90%ぐらい正しくて行動ファイナンス理論が正しいなら逆をやればよくてテクニカルもその有効性がある場合はあります
例えば、この度のコロナショック後に一番大きくリバウンドしたのは、移動平均乖離率が大きかった小型株です。
ファンダを一切見ずに(※流石にコロナ悪影響銘柄はリバが小さいので、そこは最低限見ないといけないけど)、その移動平均乖離率だけを見て買っていたら、とんでもない利益になっています。
しかもファンダ無視で買っているので、ガチホしようとか、利益を伸ばそうとか思わずに、「二度とこんな株買うか!今だけだっ!!」って感じで欲豚にならずにサクサク利確も出来る。
※なまじ、ファンダがいい株を買ってしまうと、利確(損切も)が出来ない!(ノω・、) ウゥ・・

ではなぜ極端な言い方をするかというと、自分に取って不都合な、厳しい考え方をして相場に臨まないと勝てないからです。
最初から、
「効率的市場仮説?行動ファイナンス理論?そんな難しい事考えずにバフェットを見てみろよ。勝ち続けてるじゃないか(笑)だから俺も株で勝つ!( ・`ω・´)キリッ」
って相場を舐めていたら、確実に負けます。
それは20歳以上の野球未経験者が
「俺は今から野球を始めてイチローみたいに大リーグで成功してレジェンドになる」
と言っているのと同義だからです。
不可能だし、そんな事を言っていたら頭がおかしいと笑い者になります。

行動ファイナンス理論の言うように、大部分の人は負ける性格をしているので、勝つためには、自分を厳しい状況に常に置き続けて、努力し続けるために、塩漬けマンは冒頭の考え方を肝に銘じています。

結果としてこのコロナショック大暴落の市況で過去最高利益更新中となっています。
勿論それは大部分が実力や努力の結果ではなくただ単に運が良かっただけと考えています。
今後も引き続き努力し続けるために。

最後に、上記による来週の塩漬けマンのポジションにとって不都合で、厳しい見通しを立てると、また下がる可能性が高いかなって思っています。
この度のリバウンドはアメリカではロックダウンの解除思惑、日本では緊急事態宣言による早期収束思惑が契機となっています。
しかし現実は、アメリカでコロナの感染者数が再び高値を抜いて増えています
20200418新規感染者数

伸び率の増加は止まりましたが、ピークアウトというよりは、高値止まり・・・これではロックダウンを解除出来ません。
※ただし、本日、NW州ではクオモ知事が再びピークアウトの認識を示しました
そして肝心の日本は早期収束どころか、緊急事態宣言の対象地域を全都道府県に拡大し、期間も伸びる可能性があります。
つまり、株価が上昇した思惑が否定されれば、それによる経済への悪影響を市場は織り込みに行くので、当然株価は下がります。
ワクチンは早くても9月・・・そこまでロックダウン継続という最悪の事態を市場は織り込んでいないと思います。

また、日経平均のPERが14倍までリバウンドしています。
このラインはここ二年、日経平均の上限となっています。
20200418日経PER

そして来週から本格化する本決算では恐らく今期予想は悪い企業が多いでしょう・・・コロナが収束しないのであれば、EPSの低下と共に、日経平均は下がり、PER14倍以下がキープされると考えるべきです。
さらに性質の悪い事に、今期予想未定の企業が多いと、もはや正確にEPS、PERを計算する事が出来ず、市場は闇鍋状態となります。
ただし、以下の二点を留意しないといけません。
・コロナが早期に収束するなら今のPERなんか見なくていい
・PERが約13倍から一気に14倍に急上昇した理由って多分ソフトバンクG約2兆円の下方修正EPSが下がったのに、ソフトバンクGの株価と同時に日経平均も上がった事による、1社のための特殊事情によるものと思いますので、そこまで気にしなくてもいいかも・・・

市場が織り込めていない好材料としては、ギリアドの薬のように、確実に効く薬が判明し市場に投入されるのが早くなる目途が付く事と、現在行っている抗体検査により抗体を持っている人が判明したらその人は経済活動を再開してもよいとなる事です。

しかし、上記好材料もニュースが出ているので、半分ぐらいは市場は織り込んでいると思われますので、来週は欲豚にならずに、いかに銘柄を選別して、利確&損切が出来るかが勝負になると思います。

※ただし、先週の土曜日にも「日米共に感染者数は増加傾向です。今は再び慎重になった方がいいかも」と書いたけど、実際は塩漬けマンは先週はポジションを積み増し続けて爆益となっています。あくまで相場は一期一会偏った予想は無意味で、新出材料次第で上にも下にも行くので、予想はあくまで仮説の一つで、その時その時、上へ行っても下に行ってもいいように好悪両方の想定をして、相場状況に応じて臨機応変に動く事が大事です。

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