写真=スポニチ
浦和レッズと川崎フロンターレの日本勢対決という、まさかの組み合わせとなったAFCチャンピオンズリーグ準々決勝。
1stレグ、川崎が3-1で勝利し、2点のリードという大きなアドバンテージを背負っての9月13日の対戦となる。勝つためには3点差が必用な浦和と、1失点までは逃げ切れる川崎の勝負。
点を取るしかない状況だった浦和だが、前線に偏りすぎて失点しては意味がない、そんな難しい状況の中、浦和は焦ってボールを蹴り込むことはせず、じっくりサイドから試合を組み立ていった。
しかし前半19分、川崎のエウシーニョが先制点を決め、点差はさらに3点に開く。完全に焦る状況だが、恐ろしいほど冷静に、本来のサッカーを続ける浦和。
35分、遂に興梠が待望の同点ゴールを奪うことに成功。しかし、この時点ではまだ振り出しに戻ったにすぎない。
ここで焦りが出たのか、川崎の車屋が際どい判定で退場処分になり、浦和にとって願ってもない数的有利な状況となった。
ここで一気に試合を決めにかかると思われた浦和だが、それでも本来のサッカーを崩さず、ボールを動かし獲物を狙う鷹のようにゴールの機会を窺っているようだった。
始まった後半、川崎の前からプレッシャーをかけにいくサッカーは見えず、守りを固めているように見えた。ここから徐々に浦和が動き出す。得意のサイド攻撃でCKを獲得していく浦和は70分、そのコーナキックから途中出場のズラタンが頭で合わせて点差は1点に。
この時点で残り20分、浦和サポーターの熱は一気に上がり、完全に浦和の舞台となっていた。ふと思った、最近どこかで見た光景だと。そう、あのバルセロナがチャンピオンズリーグにてPSG相手に奇跡の逆転を成し遂げたときの雰囲気だ。
84分、シルバが同点打を挙げると、さらにそのわずか2分後には高木が頭で叩き込んで奇跡の逆転に成功。日本中が沸いた瞬間だった。
浦和逆転。埼スタの雰囲気が凄い😵 pic.twitter.com/J1haBX2PGC
— ゆうき (@yuki_shio) September 13, 2017
出典=Twitter
浦和が準決勝で対戦するのは中国の上海上港。
広州恒大との対戦に勝利した上海上港だが、その対戦も凄まじかった。1stレグを4-0で勝利していた上海上港だったが、2ndレグでは1-5で同点に持ち込まれ、PK戦の末かろうじで逃げ切っている。
[結果]浦和レッズ 4-1(前半1-1) 川崎 得点者 19分 エウシーニョ(川崎)、35分 興梠、70分 ズラタン、84分 ラファエル シルバ、85分 高木 入場者数 26,785人[19:30・埼スタ] この結果、2戦合計5-4で浦和レッズの準決勝進出が決まりました。 pic.twitter.com/RDcmVdmRHb
— 浦和レッズオフィシャル (@REDSOFFICIAL) September 13, 2017
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9月27日、この対照的な道のりで進出した2チームは、どんな戦いをみせてくれるのだろうか?
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