FXトレーダーがすしざんまいの木村社長からお金について学んでみた

ひとつ興味深い話題があったので書こうかと思います。

最近、ZOZOの前澤社長がお年玉企画というものをやっていましたよね。
100万円を100人の方へ無償提供したそうです。
■ZOZO前澤社長、100人に現金100万円プレゼントへ「総額1億円のお年玉」
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/01/05/kiji/20190106s00041000028000c.html

また、年始はすしざんまいの木村社長が初セリで高額でマグロを落札してました。
こちらは毎年恒例ですが落札したマグロは店舗で通常価格でお客さんへ提供したそうです。
■すしざんまい3・3億円「やりすぎた」、小池氏驚き
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190105-00436462-nksports-soci

どちらも「億のお金を使って他者貢献しました」という話ですが、世間の評価は真っ二つに割れていますね。
前澤社長は世間から悪と評され、木村社長は英雄のような扱いを受けています。

何故こうなっているのか、自分の言葉で説明できますか?
かなり重要な違いです。

勉強になる一件だったので、コミュニティメンバーにこんな投げかけをしてみました。

↓ここから
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■同じく「億」のお金を使っているのに・・笑

・ZOZO前澤社長、100人に現金100万円プレゼントへ「総額1億円のお年玉」
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/01/05/kiji/20190106s00041000028000c.html
・すしざんまい3・3億円「やりすぎた」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190105-00436462-nksports-soci

最近ニュースで取り上げられていましたが、二人とも億のお金を他人のために使っているのに一方は称賛されてもう一方は非難されていますね。
ヤフーニュースとかでコメント欄を見ると違いが分かりやすいです。

なぜそんな違いが出るのでしょうか。
背景には限界突破思考法でも解説した内容が多分に含まれますが、考えるのは良い訓練だと思います。

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↓メンバーYさんからのアウトプット

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こんにちは、Yです。
ZOZOとすしざんまいのニュースを見ましたが、あまりの違いに笑ってしまいました。
前澤社長はいったい何がしたかったんでしょうか笑

答えとしては、限界突破の肝の部分である、愛と情という部分ですよね!
ビジネスに限らず、人間関係も全てがこれに尽きると思います。
このまま行くと、ZOZOは短期的な繁盛で終わり、すしざんまいは、ますます繁栄していくのではないでしょうか!

逆に、僕が前澤社長の立場だったとしたらどうするのかを考えてみましたが、結局は価値提供が出来ればいいので、顧客目線に立った新たなサービスの提供をします。
既存のサービスだけでは、いずれ飽きが来ますし、会社としての成長もありません。

循環を考えると、顧客だけではなく社員にも還元しなければいけませんよね。
経営者としては、社員の働く意欲が上がるアイデアやシステムを考えればいいのであって、それが巡り巡って顧客を通して返ってくると思います。

具体的には、アイデア賞として採用されたら現金100万円プレゼント!的なキャンペーンを思い付きました。
対象としては、目安箱的なものを作って全社員からアイデアを募ってもいいですし、何なら顧客からアイデアを募ってもいいですよね。
結局、欲しい商品というのは買う側の方がよく分かっているので、顧客に聞くのが早いという考えです。
記事を読んですぐに浮かんだアイデアなので再現性があるかは分かりませんが、本質的には人基軸という点だと思います。

あまりにも大金を手にしてしまうと、現金をばら撒けば業績が回復すると安直な考えになってしまうんでしょうか笑
ZOZOの行く末がどうなるか楽しみですね!
それと同時に、自分の方向性が再認識出来た事はかなり大きかったです。
ありがとうございました。

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↓Yさんのアウトプットに対して津田の返答

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こんにちは、津田です。
わざわざアウトプットありがとうございます。

そうですね、限界突破思考法で解説した内容をもとにするといくつかの切り口で紐解けますが、「愛」と「情」の違いという観点は確かに分かりやすいと思います。
両者とも自分が得た利益をもとに活動しているわけですが、それが本当の意味で世のため人のためになっているのかどうか。
どんな人にも「愛」があると評価してもらえるお金の使い方なのかどうか。
単に自己満足の「情」となっていないか。
それが世間で真逆の評価を受けたということですね。

近江商人の言葉を借りれば「三方良し」という言葉がありますが、これは、売り手良し・買い手良し・世間良し、です。
今回のケースは両者とも相手にとってプラスになる行動しかしていないので、売り手良し・買い手良しは無条件に成り立っていますが、では本当に「世間良し」になっているかどうかが焦点なのかと。

すしざんまいの木村さんの場合、日本人が「黒いダイヤ」と特別扱いするマグロを、ただ金を持っているだけの成金に競り落とさせない意味も込めて毎年高値になってまで自分で落札しているようにも見受けられますが(もちろん高額落札による宣伝の意味も強いですが)、それは日本という国の精神性を守るための活動とも言えます。
なのでたとえ高額で落札されようとも世間からは「あぁ今年も木村さんに買ってもらえてよかった(今年も日本が守られた)」という一体感が無意識で生まれ、そこには反感が生まれないので、世のため人のためになっていると評価されるわけですね。
木村さんは本業を通じてもともと広く社会にも貢献していますし、そういう姿勢も評価されてのことだと思います。
ソマリアの海賊を改心させたのは有名な話です。
■すしざんまい社長が語る「築地市場移転問題」と「ソマリア海賊問題」
https://hbol.jp/77365?display=b

一方で前澤さんの場合は、お金を提供することでTwitterのフォロワー数を伸ばしたわけですが、そこには木村社長のような理念がなかったので単なるバラマキだと評価されました。
本業の自社業績は悪化中で株価も去年の夏をピークに急降下中で過去最大値の半値以下になっていますし、私生活では剛力彩芽さんとたびたび世間の感情を煽る記事をSNSで連発していて、そこに誰も理念や愛を感じなかったわけですよね。
「ZOZOで買い物した利益は社長の自己満足のために使われるんだ・・」というレッテルをすでに貼られていました。
本業の業績が悪化すれば配当が下がり、会社を支援している世間一般の買い手も激怒して当然で、そういうのも含めて今回の評価となったわけです。

きちんと事象を観察すれば起こるべきことが起こるべくして起こっているのですが、そんなふうに世間を見れると面白いですね。

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回答の仕方はこの他にいくらでもあるので、これは一つの切り口に過ぎません。
FXトレーダーって「お金」という道具を扱うプロなのですから、日常からこういう違いについて考察することは大事です。

お金の本質さえ理解できれば、順張りとか逆張りとかのテクニックやインジケーターは後から身につければどうとでもなります。
逆に、本質を知らなければ利益を出せることなどありません。

日常のFXトレードの参考にしてみてください。


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