2020-05-31 08:02 | カテゴリ:勉強や投資情報
今日はコロナショックで塩漬けマンがどう戦ったか、その総括をしようと思います。

時は2020年3月、武漢発のコロナウイルスは世界に広がり、人類は戦う術を知らず、都市封鎖(ロックダウン)で世界総鎖国の上に、失業率は上がり政府から給付金が支給され自宅に引き籠り人類総ニートの籠城戦を強いられ、経済は麻痺、NYダウは1600億年に1度の暴落の直後にさらに史上最大1日で2997ドル下げる歴史的大暴落をしました。

アメリカの雇用統計はもはや、統計の意味を成さなくなりました。
コロナショックの雇用統計

かつて誰も経験した事のない地獄の中で、投資家の間では「ピンチはチャンス」と言われ始めました。
これを、「世間一般他の投資家がピンチの時はチャンス」という意味ならその通りです。
しかし、「自分もピンチに陥ってるけど実はそこはチャンス」という意味なら違います。
ましてや、ロングポジションを外したり、損切をしたくない言い訳で「ピンチはチャンス」って言っていたとしたら、それは論外です。

まず第一に、ピンチに陥っている時点で、チャンスは掴めません
チャンスを掴むためには【勝負】しなければならず、それをピンチの時に行った場合、逆に行けば退場の可能性があります。
株式投資はギャンブルですから、いつか勝つ、その運を掴むためには長くやり続けなければいけません。
従って退場は論外であり、リスク管理が一番大事となります。

ですので、ピンチにならない事がチャンスを掴むための条件となります
今回のコロナショックで言えば、まずショック前にショートをして稼ぐのが正解。
そして大底までロングをせずに、ショート継続か、それが出来ていないならノーポジでピンチにならずに、大底を打ってから大量ロングが正解。
え?そんな神トレード無理?

塩漬けマンはそれを完璧には出来ませんでしたが、近い事をやったので、今現在爆益で最高利益更新中となっています。

【2月25日】まずコロナショック前の天井ショートですが、塩漬けマンはこのようなポジションを取っていました。
20200225保有株
しかし、次の日に利確してしまい、なんと、大暴落の初動でショートを手放す失態!!
しかも、次の日にはドテン大量ロングをするという失態!!
ただし、次の日には不穏な気配を察知してノーポジ
そして、3月9日までひたすたノーポジ・ノートレで市場を観察し、暴落回避
勿論、安穏と市場を眺めていた訳ではないです。
日々相場を観察し、総悲観大底を探り、来るべき総悲観で拾うべき銘柄をスクリーニングし、準備を整えていました。
そしてその結果が出る日が来ます。

【3月10日】我慢の限界が来て、ついに大量ロングを敢行!
↓この日のブログを見てもらったら分かる通り、拾う銘柄を準備していた事で、リバウンド直前の大量ロングに成功し、1日で約500万円の含み益となっています。
流石に朝一の理不尽な投げ売りに「お前らが売るなら俺が買ってやるよ!」と久しぶりに相場に逆らって全力買い

【3月11日】しかし、次の日には追加悪材料が出た事で、まだロングは早かったと自らの誤りを認めて、含み益が消えない内に全撤退し再びノーポジ。
天国から地獄・・・再び下げ続ける日本市場にギブアップで含み益550万→230万利確
実は一回目の激リバは逃しており、せっかく取ったリバウンドを撤退するのは苦渋の決断でした。
ただ、未練がましく誤りを認めるのを半日伸ばさなければ、550万の利益の大部分は守れたのに、たった半日の未練(せっかくナイスタイミングで大量ロング出来た)自尊心(大量ロングをした自らの判断の誤りを認めたくない)で約300万円失いました。

【3月13日】ダウが一週間で二度目のサーキットブレーカーを発動し、日本市場はストップ安201個のまごう事なき総悲観の中、決死の2度目大量ロングを敢行し、恐怖の土日持ち越しへ突入!!
リーマンショックを超える歴史の目撃者に。ブラックマンデーを体感

【3月16日】訳が分からないまま、市場に従ってなんとかホールドで耐える。
FRB短期間に追加緊急利下げで実質0金利とQE復活もダウ先物暴落でCBなのにマザーズ脅威の+5%も、後場日銀追加緩和でETF12兆円に増額して日経マザーズ全面安と理解不能な事ばかりで難易度MAX

【3月17日】前夜ダウが-2997ドルという驚天動地の大暴落もホールドし、ついに二度目の激リバゲットで含み益は約400万!
再びコロナショックが世界を襲いダウ-2997ドルなのに新興激リバで難易度MAXなんてものではない!

【3月18日】1兆ドルの経済対策を好感しダウ急反発1048ドル高後で、堅調な日本市場もダウ先物急落でサーキットブレーカー発動で日本市場も陥落

【3月19日】世界の全商品・全市場がパニックになったこの日、泣く泣く大量ポジションを手放し再びノーポジ
日経-173円だけどかなりヤバい世界市況。マザーズ一時-6%でS安80銘柄。朝高で全ポジション解消+510万利確で、全く分からない市況をノーポジで心をフラットにして観察する
※この日のポイントは日本市場のストップ安は80銘柄で13日より少なく、日本市場の総悲観は13日で多くの銘柄がそこで大底を打っているという事ですが、勿論この時はそんな事は知る由もなく、次の大暴落へ備えてのノーポジでした。また、流石に三連休を持ち越す勇気は無かったです。

【3月23日】三連休明け、日本市場だけ強く日経+334円(+2%)、マザーズ +2.31(+0.41%)もノーポジ継続。

【3月24日】外部環境と日本市場の強さを見て、「正解は昨日(23日)仕込みだったんだ」速やかに自らの誤りを認めて、流石に二日前に苦渋の決断でノーポジになっておきながら、速くも大量ロングに走る自分の朝令暮改に呆れつつ、前場から三度目の大量ロングにチャレンジ!
この時も、三連休を使って仕込むべき銘柄をスクリーニングしていたので、躊躇わずに仕込んでいきましたが、そのリストを見て行くと、すらら、チエル、Jストリーム、東洋合成、トリケミカル、Aiming、イグニス等、一時的なマネゲになったのも含めて、何倍になってんだ!って出世株もあったのに・・・買い逃し&買ってもガチれてないという・・・
日経+1200円、マザーズ+8% ダウ兄よっ!後何日兄貴面出来るかな?一瞬先物で追い抜いてるぜ?世界は日経が救うっ!

【3月25日】日経+1454円、マザーズ+5.91% 世界的大リバウンドで総楽観

【3月26日】しかし、またしても状況の変化(アメリカに遅れてついに日本にもコロナ本格襲来で東京ロックダウン懸念)により、泣く泣くノーポジ
小池-サンダースショック襲来!起きないだろうと思って書いてる予想される悪材料が次々と起こる悪夢のような相場で戦意喪失、朝一ノーポジで200万利確
「一時含み益450万で利確が220万。仕込む過程で損切もしてるので、結局+200万ぐらい・・・」

この時、世界はパンデミックし終え、市場は総悲観をやった後だったのに対して、日本はこの時感染者が少なく、これからパンデミックするので都市封鎖という状況で、世界と日本のズレが真の大底総悲観大量ロングを逃した原因であり、今回一番難しく、悩み抜いた点です。

もうこの辺になってくると、心を病んでて、ぶっちゃけ、
「ノーポジで暴落回避、暴落の底を見極めてリバウンド前に大量ロング・・・1回やるのですら大変なこの神業を、もう3回もやってて、次はもう出来ないぞ!利確しかしてないんだから、もう【休むも相場】で、半年ぐらい株やめようかな・・・」
って思っていました。
しかし、ここから更に忍耐の日々が続きます。

【3月27日】寄り天の日本市場でノーポジ静観
【3月30日】日経は一時-800円も配当再投資か脅威のリバで-300円もコロナ関連しか上がらずノーポジ静観
【3月31日】ノーポジ静観
【4月1日】一時日経-1000円も一時マザーズ+2%でcottaに材料出てデイで取るもノーポジ静観
cottaはコロナ恩恵銘柄を象徴する出世株になり、この時買ったのを持ってたら3倍になってます。
【4月2日】ノーポジ静観
【4月3日】日経はギリプラスだけど、マザーズ-3%で新興個別は崩壊気味でノーポジ静観
【4月6日】外部環境(アメリカ、日本のコロナの状況)を精査し、満を持して4度目の大量ロングを敢行!この日、日経+756円、マザーズ+3.56%
朝一出た諸々の材料を吟味した結果、心を無にして相場に従っていたらいつの間にか全力ロングになっていた。恐怖の持越開始。ここからが本当の戦いだっ!!

そして、ここから今の今まで、延々大量ロングをホールドし続け、利益を増やし続けています
しかし、投機で一番難しいのはアウトのタイミングであり、冷静に相場を見つめ直してそのタイミングを逃さないための、反省を踏まえた今回の総括となります。
※つまり、ここから世界経済が回復せず株価は下がり続ける可能性もあるので、予断を持ってはならず、いつでもノーポジになれる覚悟を持っていないといけません。

上記をまとめると、塩漬けマンはノーポジ暴落回避でピンチに陥らない事で、大底大量ロングを果敢に狙う事が出来、4回チャレンジして、4回とも大リバウンド前のナイスタイミングでのインで、莫大な含み益を得るも、過信・予断せずに、内3回は次の暴落が来る前に辛うじて利確で逃げて、4回目の大量ロングの利益を伸ばし続けている状態です。
※材料でマネゲった銘柄は利確して、コロナ悪影響銘柄(出遅れ)を買ったりと、銘柄の入れ替えや追加はあります・・・しかし、基本大部分はずっと持っとけば良かったって感じになってます・・・

反省すべき点は、上記の過程で、今現在継続中のコロナ恩恵銘柄の中期激リバと、直近IPOほとんどストップ高祭りの短期激リバの両方を逃しています。
コロナ恩恵銘柄は勿論、コロナ悪影響銘柄以外の大抵の個別銘柄(特に新興)の大底は3月13日~23日の世界的に一番ヤバかった時で、その時の大量ロングで、コロナ恩恵銘柄含めて色々買っていましたが、ノーポジになる時にせっかく大底で仕込めたコロナ恩恵銘柄も手放しており、4月6日の大量ロング時には、コロナ恩恵銘柄は既にコロナ前まで激リバした後であり、とても買えませんでした。

失敗をしつつも、最低限のトレードが出来た理由は、以下の通りです。
・自分が正しいと思った事はなく、常に市場が正しく自分は間違っていると市場に対して謙虚な姿勢であった事
※この姿勢がない人はコロナショックをロングで喰らい、今は「相場は間違っている、バブルだ」とか言ってリバウンドが取れていないどころか、自分の間違いを認める事が出来ずにショートをして喰らっています。
・自分は常に正しくないのだから、相場が逆に行きそうだったら、自分の誤りを認めてポジションを外した事
・ノーポジ暴落回避でピンチにならなかった事で冷静にバイアスを持たずに市場を観察出来た
・暴落を回避して損失を出していなかった事で、心が折れそうになっても、諦めずにチャレンジし続けれた事
・トレードをしない日も、休日も休まず観察や情報収集や、拾う銘柄をスクリーニング等して常に戦い続ける準備をしていた事
・ブラッククリスマスの経験から、大底で買えたと思っても、そこからさらに大暴落する事を意識していたし、一旦総悲観大底を打ったら、そこから大暴騰する事を意識していた事


株式投資はギャンブルですから、期待値の高いタイミングで、期待値の高い方(個別銘柄・ロング・ショート)BET(ポジションを取る)し、外れたらCUT(損切)するBET&CUTの繰り返しです。
つまり、投資とは常に自分の間違いを認め続ける苦行です。
それから逃げる人はノーポジにもなれないし、大量ポジションも取れないし、損切も出来ないし、ピンチになってチャンスを逃します
そして、苦行を続けていると、いつか大きく取れるチャンス(タイミング・銘柄・材料等色々な形で訪れる)が来る・・・そこを逃すなっ!
逃したら焦らず次を待つために、再び苦行を続ける。
苦行は以下の三つの理由によりやり続けないとだめです。
チャレンジし続ける者だけがチャンスを掴める
チャンスと気づかずにチャンスを掴んでいる可能性もある
経験を積むため

塩漬けマンはブラッククリスマス大失敗の経験がなければコロナショック爆益は無理でした。
でもブラッククリスマスで信じられない大失敗をしてもリスク管理で生き残ったから今があります
因みに、ブラッククリスマスで大失敗した理由は負けていたので、負けを取り戻そうと焦ったからです。
つまり、塩漬けマンは負けていると、勝てないどころかより負ける性格で、これは治せないので、今回は負けないためにノーポジ暴落回避をしていました。
株式投資で勝てるかは50%は性格で決まって、これは治せないので、だったら自分の性格でも勝てる状態にして、自分の性格でも勝てる自分だけの手法を見つけるしかないのです。

尚、暴落を開始してからのショートは激リバが凄いので、エッジが少ないと思っていたので控えて(実際は総悲観大底まではいつショートしても相当な利益になったけれども・・・)、ブラッククリスマス後の激リバの再現が今回のコロナショックでも起こると考え(だってワクチンが出来たら終わりだから)、ひたすらノーポジでバイアスを掛けず総悲観大底を探っていました。
そして大抵、総悲観大底は、予想される悪材料を市場が全て織り込んだ時・・・即ちコロナ最悪時に起こります。
その絶望の頂点で大量ロングをする勇気ノーポジの余裕ブラッククリスマスの経験なしには得られなかったでしょう。
今回は市場の予想を凌駕する追加の悪材料が次々と出てきて、中々市場は全てを織り込めなかったので歴史的な大暴落となりましたが、市場が織り込んだ以上の悪材料が出なくなれば株価はそれ以上下がりません・・・即ちここが総悲観大底であり、それは過去の値動きを分析する手法や法則によって計る事は出来ず(=テクニカルでは絶対に分からない)、暴落の真因コロナの予想される悪材料を追っていくしかなく、当時のブログを見てもらえば分かる通り、毎日悪材料を追って大底を探っています。

という事で、上記全てをまとめて、大事な要素を並べて行くと、以下のようになります。
1、性格(大前提。負ける性格の人は以下の2~4をしないと負け続けます)
※勝てる性格の人はオカルトテクニカルですら勝てちゃいます。そういう人はテクニカルのおかげで勝てていると勘違いしていますが、同じテクニカルを同じように使っても負ける性格の人は負けます。
※株式投資はギャンブルですから、負ける性格の人も運でたまたま大勝する事はあります。そういう人は、有頂天になったり、自分の実力で勝てたと勘違いせずに、いかにその時止めれるかが大事となります。

2、リスク管理
※負ける性格の人は結局これが出来ないので負け続けて退場します。
※勝てる性格の人でもこれが出来ないといつか退場します。

3、経験
※今回のコロナショックでも退場せずに、ちゃんとそこから学べた投資家は、今後投資を始める人に比べて凄いエッジ(優位性)を得た事になります。
4、努力
※人それぞれの資質(センス・地頭の良さ・性格等)に寄りますが、最低他人の倍、出来れば10倍以上努力しないと勝てるようになりません。
※因みに努力の中身って、オカルトテクニカルを勉強したり、インチキハウツー本を読んだり、銘柄を教えてくれる投資顧問や煽り屋をフォローする事ではなく、ちゃんとした知識をくれる本を読んだり、財務諸表の読み方を勉強したり、業界の業務知識を勉強したり、業績を予想出来る新たな方法を考案したり、銘柄を深く掘り下げるために会社に問い合わせたり、四半期決算毎に全ての決算書を読んだり、毎日適時開示を全部読んだり、新聞を全部読んだり、便利ツールを自作したり、色んなデータの統計を取って検証したり、テクニカルをバックテストで検証しながら自分だけのストラテジーを探求したり、そういった事です。


↓後、こういうのも「努力」の一部です。まだ完成してないですけど、総括する記事には添付しない訳にはいきません。アメリカのコロナ新規感染者数とダウの推移と日本・世界のコロナイベントのまとめです。
コロナイベントとダウ推移

因みに、日本の感染者数の推移と主要指標の推移は以下の通りとなります。
軽い都市封鎖でコロナを制して死亡者少ないミラクルジャパン
20200530日経平均
20200530マザーズ
※マザーズがリバり過ぎなのは、特定の銘柄の寄与度が高く、今回はコロナワクチン材料を出したアンジェスが株価5倍になっているためです。

※スマホの人は左の「株式資産推移」が見れないので、一応書いておくと、2020年現時点までのパフォーマンスは+60%(ほぼノンレバレッジ)となっています。

■追記■
最終的な総括は2020年大晦日のブログ「2020年コロナ相場総括」を参照して下さい。

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