4月の鬼のような上場中止、そして3月のIPOは初値が悲惨な状況だったため、ようやくのIPO登場を楽しみにしていた方も多いと思います。

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来週からいきなり3社同時上場登場など、連続してIPOがあります。

一つ前の上場が4月6日でしたので、約2ヶ月半の間を空けて再スタートとなります。例年ですと間が空いた後のIPOは十分な資金充電期間があることで初値は伸びやすい傾向ですが、今年は地合いが不安定なので、いつもどおり見て良いのかは不可思議です。

IPOの地合いを見る上で少し参考になりそうなマザーズ指数の状況を見てみましょう。

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1年で見るともうコロナ前の水準はとっくに回復していて、節目の1,000円を超えるという状況です。世の中的には不景気であったり異常事態の様相なのに株価は元気というのは、IPOファンの皆さんも感じていると思います。マザーズ指数もそれを示していますね。

このままなら6月後半のIPOはかなりいい結果を残すのではないか?と思っています。

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10年スパンでチャートをみても高値圏と言えます。2番底がない状況ですが、2番底というならマザーズ指数は2012年あたりの水準(現在のIPOが活況になる前)の400割れぐらい迄ある状態と言えそうですね。歴史的に見るとパンデミックでは株価はあまり落ちないです。しかし、そこから2~3年後にパンデミックから続く別の理由をつけて急落することがあるので、それを警戒しながら行動したいですね。

IPOに関してみれば初値狙いの短期勝負ならこれまでの行動と同じで大丈夫でしょう。ただ、不景気に入ってしまうとIPOどころではないので、そういった時期にも対応できるような態勢は整えておきたいですね。