前回は初心者から中級者をイメージして本を書きました。株を始めてみたものの何が何だかよく分からない。長年やってるが、ただ値動きだけを追って一喜一憂しているだけでちっとも財産は増えない、そんな方をメインの読者と想定して網羅的に長期投資についてまとめました。
コロナの関係から、最近、株を始めたという人が多いと聞きますので、しばらくは、私の本では書ききれなかった内容を初心者向けに書いていこうと思います。
ちなみに次の本はほぼ書き終えました。前回と比べてより実践的な内容になったと考えています。詳しいことが決まりましたら、またご連絡致します。
その本の中でも登場するのですが、年末に私の部下が私の本を読んで株式投資を始めました。とたんにコロナショックで大ダメージを受けたわけですが、私同様、今ではずいぶん含み益が出始めたようです。
彼を見ていると、「なるほど、初心者はこういうところで悩むんだな。」といろいろ思うことがあるのです。
まず、彼の持っている株はかなり有望であり、毎月のように10%位ずつジリジリと騰がっているのですが、それでは物足りないと感じるようです。ヤフーファイナンスとかを見てると本日の暴騰銘柄みたいなのが、1日で20%とか、1ヶ月で2倍みたいなのが、紹介されるため、自分はイマイチな株を持っていると感じるようです。
私からすると毎月10%ずつジリジリと騰がってくれる株こそ、最高の株の特徴なんですが(逆にストップ高とかされるとかえって落ち着かなくなる)、その辺がよく分からないようです。
特に、毎月10%といっても、よく騰がる日は、月にせいぜい3日か4日で残り20日近くは、横ばいかむしろ下がり気味だったりする為、いやになってしまうようです。
「そんなもんだよ」と言ったのですが、最初は早く含み損を解消したい思いからか、あまり納得していませんでした。
それでも、含み益が出始めたくらいから、だんだん自分の保有株に自信がついてきたようです。(実際はその辺りから、少々は心配をしはじめた方がよいケースもあるのだが。)
1つは、毎日、自分の保有株だけ見るのではなく、類似企業等他の気になった株の株価もチェックするとよいでしょう。
別にあなたの株だけが休眠期に入っていて、他は活動期にあるわけではないことを理解できるはずです。
もう1つは、本日の暴騰銘柄みたいなのは、別世界の出来事と割り切るべきでしょう。たまたまその日、ニュースが流れたとか、急な仕掛けが入っただけ、みたいな銘柄だらけです。
もし、本当に有望株を持っているなら、あなたの株も、年に1回くらいは、ベストテンに入ることだってあるでしょう。
株って、「そんなもん」だと、理解することが大事だと思います。