ネット情報との付き合い方 | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

少々のバブルは、企業の成長を促進させ、社会の発展に寄与するという側面があります。昨日のそーせいGの話を後で読み直して思ったのですが、ややバブル気味な株価が企業の成長につながるのであれば、それはそれで結構なことです。投資家の資金がコロナ対策にバブル気味に集中した結果、いち早く経済を立て直すことが出来るのなら、バブルも肯定できます。

米国の巨大IT企業も、バブル気味な投資家の応援によって成長できたという側面があり、補助金や政策で成長を後押しするよりも、よっぽど、国家の競争力を高めました。

 

ただ、人気が成長につながらない場合は、そのようにバブル気味に資金が集中したとしても、すぐに株価はナイアガラを起こして、元の水準に戻ってしまいますから、投資家のカネが企業に循環しません。単に、初期に飛び乗った人間に対して、後半戦に参加した人間から、富が移っているだけなのです。

 

仕手株が大好きな初心者投資家も多いと思いますが、仕手筋の仕込みを見抜いて、同じタイミングで、買いを入れられるような優れた投機家ならともかく、大盛り上がりになってから、あわてて飛び込んでいくようでは、すぐに財産をすべて吐き出すことになるでしょう。

 

念のため、12年前に書いた、30年前の体験談を再掲しておきます。

 

 

さすがに当時(30年前や12年前)のような、あからさまなやり口は減っているとは思いますが、基本構造は同じです。

仕込みのタイミングでは、人々が諦めるような情報を掲示板やSNSで繰り返し流して玉を集める。仕掛けのタイミングでは、夢のような話をてんこ盛りにして、一気にネット上をお祭り騒ぎにし、株価を急上昇させて素人に売り抜ける。最後は空売りも乗せて、今度はネガティブ系に逆戻り…。

 

今振り返ると、2000年代前半のインターネット黎明期って、法整備が現実に追いついていなかったので、驚くほどネット上が無法地帯化していました。当然株式市場は、なんでもありの仕手合戦みたいな状況でしたから、みんなアドレナリン全開のギャンブル場のような面白さがありました。当時はあまりに露骨にそういうカキコミをする人が多かったので、逆に分かりやすかったんですね。ネガティブな書き込みが増えたら、「これは何かあるな・・・。」とチャートや出来高や板の変化を丹念に調べたものです。

 

いえいえ、少なくともそういう事を知ったうえで、それでも飛び込んでいく人を止める気はありません。

ただ、何もわからずに騙されて損をするだけのカモにだけはならないように、気を付けましょう。という話です。

 

 

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