民主党のバイデン氏が次期大統領になったらドル円相場はどうなる?
最終更新日: 2020-8-21
日本ではあまり知られていないジョー・バイデンってどんな人?
バイデン氏を一番簡単に説明するとすれば、オバマ大統領時代に8年間・副大統領に就任されていた方です。2009年1月~2017年1月までの8年間ですね。
民主党の正式代表に選ばれたバイデン氏
現在77歳という高齢ですが、その分30年以上も米上院議員を務めるベテランです。
実は1988年と2008年にも米大統領選挙に出馬しています。しかし過去2回、民主党の指名争いで敗れています。今回は3回目の挑戦になりますね。
バイデン氏はリベラル派
さらにどういった思想か?簡単に言えばリベラル(自由主義)派です。
自由主義なんて聞くと「トランプ大統領も同じじゃ?」と思いますが、トランプ大統領は保守派になります。
「強いアメリカを取り戻す」というトランプ大統領の言葉にあるように、保守派は伝統や秩序を守ろうとします。
トランプ大統領のように「自分の好き勝手に暴れる」=自由ではなく、思想の上でのリベラルは違った意味合いを持ちます。
結論から言えば「元に戻る。トランプリスクが消える」
そんなリベラルのバイデン氏が次期大統領になった場合、アメリカはどうなるのでしょうか?
結論から言えば「トランプ大統領以前のアメリカに戻る」です。もっと簡単に言えば、オバマ前大統領時代にかなり近づく形になります。
バイデン氏は外交のスペシャリスト
トランプ大統領と大きく違うのは、思想の違い以外にもバイデン氏が外交のスペシャリストである点です。
長年に渡り上院外交委員会のメンバーであり、委員長を務めた経験があります。その経歴として、コソボ問題や中東政策(湾岸戦争時から)での外交にも尽力してきました。
アメリカ国民にとってもバイデン氏は「外交通」という認識があります。トランプ大統領のようなパワープレイ外交とは訳が違いますね。
中国ともうまくやれる?TPPも復活?
バイデン氏は、国際自由主義(リベラル・インターナショナリズム)の信奉者であり、大統領になれば他国との関わり合いが大きく変わる可能性があります。
今まさに激化している米中貿易摩擦もアメリカ側から譲歩の姿勢を示すかもしれません。トランプ大統領になり離脱したTPP(環太平洋パートナーシップ協定)にも復帰する可能性があります。
簡単に言えば「多くの国とうまく手を取り合っていく」スタイルになるはずです。それこそが国際自由主義であり、日本にもトランプ大統領のように過度な要求はしてこなくなりますね。
トランプ大統領が再選したら…さらに未来は不透明に?
恐らく多くの方が「バイデン氏を知れば知るほど、トランプ大統領とは対極的」という印象を受けるはずです。
政治的な思想や外交の良し悪しは、180度とまでは言わずとも大きく変わります。
「どちらが良いか?」はアメリカ国民が決めることですが、もしかしたら今のアメリカにはバイデン氏のような大統領が必要なのかもしれませんね。トランプ大統領が「やりすぎたから」という点も否めないですが…。
ドルや米株も堅調になる?
ここで2008年の大統領選以降のドル円相場を見てみます。
2008年11月は、オバマ前大統領が就任した選挙です。バイデン氏が副大統領になったのもこのタイミングです。
2008年は9月にリーマン・ブラザーズが破綻、リーマン・ショック真っただ中で行われました。
その後円高が続いていますが、リーマン・ショックからの復興とアベノミクスの影響もあって、2012年の再選からは大きくドル高になっていますね。
こう見るとトランプ政権の4年より前オバマ政権の方が為替が動いているように見えますが、一概にリベラル派である民主党政権の方が良いとも言えません。
前オバマ政権の時は、アメリカの政策よりもその他要因の方が大きいですね。リーマン・ショックは10年以上経った今でも記憶に残っています。
でもトランプリスクはこりごり…
もしかしたら「バイデン氏になってほしい。トランプリスクはもう嫌」というFXトレーダーは多いかもしれません。
ツイッターでいきなり攻撃開始、交渉でのビッグマウスは常套手段、歩み寄ったかと思えば突き放す…(ツンデレか!?)といったトランプ大統領の言動に飽き飽きしているトレーダーさんは多いはずです。私も一人です。
バイデン氏になれば、こういったトランプリスクはなくなります。一方でわかりづらさは増すかもしれません。
- 順当に外交が進むため混乱は少なくなる
- 途中経過が分かりづらくサプライズはあり得る
今まで混乱が招かれていた関係が正常化するので、ドルは堅調になりやすいです。一方で意思表示や途中経過が分かりづらくなれば、先行き不透明さやサプライズは残るかもしれません。
トランプ大統領があまりにツイートし過ぎ、メディアが好きすぎという感が否めないですが、為替のシナリオが少し見えづらくなるかもしれませんね。
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どちらが大統領になっても為替は動く
最新の世論調査ではバイデン氏の方が優勢となっていますが、4年前もヒラリー氏優勢と言われている中でトランプ氏が勝利しましたね。
隠れ支持者がいるとかいないとか…どちらにしても大統領選まで、あと2ヶ月ちょっとです。
過去3回時のドル円変動幅について↓
どちらが大統領になったとしてもマニフェストへの期待で、ドル円相場は大きく動きます。特にドルが買われる傾向が強いです。
あのリーマン・ショックの最中でさえもオバマ前大統領が就任した時は、大きく円安ドル高になっていますね?
今後もだんだんと米大統領選挙の話題が多くなると考えられます。大事なのはどちらがなるか?ではなく、その後の為替相場でどのようにして利益を稼ぐか?ですよ(✻´ν`✻)
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コメント (2)
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1. AWFXclubリーダー#おじさん
バイデン氏の解説ありがとうございます。トランプ時代にFX始めた身としましては、慣れてるトランプ大統領ということになりますが、いろいろな大統領を経験したい気もします。良い内容でのボラが大きな大統領を期待します(笑)。
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2. メイ
>AWFXclubリーダー#おじさん
>いろいろな大統領を経験したい
その気持ちわかりますね!ボラで言えばトランプさんは非常に優秀な方でしたが、その他要因が多すぎて正直みんな飽き飽きしていたころだと思います笑
バイデンさんがどのような政権になるかはわかりませんが、もう少しわかりやすい方針でやってくれるといいですね!