コロナ禍と蝗害のダブルパンチが世界を襲う今の状況をみていると、「風の谷のナウシカ」を思い出します。
夏休み、他に何もすることのなかった娘は、「一生に一度は、映画館でジブリ映画を」という企画で、ナウシカや千と千尋の神隠しをシアターで楽しんでいました。(アラフィフの私が青春時代に楽しんだものと全く同じものを、子供世代が見て楽しめるというのも不思議な感じがする)
ナウシカと言うと、菌類が支配する腐海とそれを守る虫たちが、人間世界を脅かす(実は腐海が大気や水を浄化しているのだが…。)設定ですが、コロナウイルスが人類を襲い、人々がマスクをして暮らす中、バッタの大群が押し寄せる構造が、ちょっと似ている気がします。
ここへきて、中国もバッタに苦しんでいます。
宮崎駿監督は、この映画の中で、大国間の対立や、強大な火力(おそらくは原子力)、さらにはバイオ技術の間違った進展などに、警鐘を鳴らしていたのだと思いますが、映画が公開されてから36年経った今、まさにそれに近い状況になっているようです。
宮崎駿監督といえば、NHKで未来少年コナンが放送されています。
こちらに至っては、私が子供のころに見たアニメですから、もう40年も昔のものですが、今見ても面白いですね…。
こちらは、核全面戦争後、地球温暖化が進み、資源がなくなっている未来なんですが、海水面の上昇や、異常気象、津波といった、私たちに差し迫っている危機が描かれています。
縄文海進と呼ばれる6000年前の変動では、川越あたりまで海岸線が来ていたそうですから、今後は海水面の上昇という難題にも人類は直面します。
このような激動の時代に資本主義が持ちこたえるかどうかはやや疑問ですが、仮に資本主義社会が今後も続くとしたら、環境関連株や防災関連株は、かなりの長期トレンドに乗ることでしょう。
コロナ・蝗害・異常気象関連株という小さな枠組みでとらえるのではなく、もっと深く大きな流れを見る必要があると思います。
ワクチンや特効薬が出来れば、何もかも解決するわけではありません。
もちろん、景気が良くなるかどうかも別問題です。