ずいぶん以前にも書いたことがありますが、今100円の株が、3年後300円になれば3倍の儲けです。それはどのようなコースをたどっても変わらぬ事実なのですが、買った直後から、あなたの希望通りに着々と上昇してくれたりはしません。
ある株は、一度下げてから騰がりだすかもしれませんし、ある株は、急激に上げてから、あとは鳴かず飛ばずかもしれません。
図にするとこんな感じです。
私の新しい本の中では、①~③紫、青、赤のラインなら、どのコースを辿ろうとも、ひたすらホールド。(紫や青の場合は、買い増しを検討しても良い)
で、④緑のラインの場合は、目標に到達し次第、早々に売り抜けてもOKと説明しました。(目標に到達しなくても、上昇することでバリューが小さくなると、他にもっと良い株を見つけられる可能性は高まる。)
少しでも早く緑のコースを突っ走ってほしいと思うのは人情です。
けど、別に青でも紫でも、あなたを裏切ったわけではありません。どのコースを辿ろうとも、3倍高をゲットするという意味では、全く同じなのです。
また、この中なら赤のコースが一番良いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それでも、何度も何割も下げ局面がありますので、そこで諦めたくなってしまいます。
しかし、その諦めたタイミングこそが、大底ということもありますし、騰がるときは、全くもって一瞬となるため、買い戻すのは至難の業です。
いったん売った判断は悪くなかったものの、急騰を見てから買いを入れるようでは、
「結局、売値より高値で買い戻すハメになった。」
ということになってしまうのです。
いろいろ試しましたが、私は、株価の変動はどうであれ、ホールドする戦略を採用して今があります。
業績と株価の比較 + 先の明るさ + PERの絶対水準
の3つの視点で、バリューが発生していると判断できるならば、ひたすらホールド。
思わぬ大きな下げがあれば、買い増しを検討する。
ただそれだけなのです。