かねてから上場観測のあった実名グルメ口コミサイトRettyがようやく上場承認となりました。上場観測の情報を見ていると2017年頃から上場必至で考えていたようで、2019年に黒字化したことで上場目処が立ってすぐ出てきた感じもします。

Retty(7356)のIPO新規上場情報

retty

グルメ口コミサイトで実名リンクすることで、内容の信憑性を担保することが特徴です。主要取引先にぐるなびですね。私はRettyは見たことがないのですが、yahooの項目にあるなぐらいは知っていました。売り出しせず残るVCがZホールディングスの持ち分ですね。親引けもあるのでヤフー支配が残りそうです。

想定価格は1,150円。主幹事は大和証券とSMBC日興証券の共同主幹事です。
吸収金額が想定価格ベースで約63.7億円で、東証マザーズ市場の中型IPOです。

知名度や人気度は抜群にありそうです。私はあまりこういった口コミサービスを利用して飲食店を探したりするタイプではないのですが、好きな人は逆にこういったところから飲食店などを発掘するのが好きだと思います。

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飲食店を検索したら「ぐるなび」が出てきて、そこから予約という時代になりましたが、レビューがステマだったりお金が絡んでいる問題も話題になりました。そこに対してRettyというサービスが出てくることで、信頼性や信ぴょう性が担保されるとなれば、やはり注目のビジネスと言えるでしょう。

それを証拠に複数のベンチャーキャピタルが出資、売上を積み重ねて黒字化上場まで持ってきたのは立派ですね。VC出資が多いことは期待の裏返しではありますが、そのため上場時の需給面では、公募組からすると厳しい目で見られます。

今回は売出株式比率95.8%とほぼ売り出し株での上場なので、一旦VCのイグジット上場と見られても仕方ないでしょう。上場後も伸びが期待できるか?の判断が必要です。

新ビジネスとしては、コロナ禍に伴い「デリバリー系情報の充実」「人気店・高級店の予約サイト」「スマホ決済」などを実装、さらに海外向けとしてアジア諸国にも広げていこうとしています。

実名型のレビュー情報というのは、今後も必要とされそうですし、今のところRetty以外にこういったサービスで競合するところは見当たらずNo.1の地位を感じます。可能性の高さはある企業かなと思います。

とはいえ需要観測次第だと思いますので、BBスタンスは大手の人気観測情報なども見ながら決めたいですね。10月末の単独IPOになれば注目度も上がりそうです。

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10月は10月30日が最終営業日です。キオクシアの上場がなくなたことで、逆にあまり懸念点が少なくなって良い結果を残す10月になるかもしれません。

Retty(7356)のIPO新規上場情報

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