長期で儲かってるのにわざわざ短期を覚える必要はないと思います | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

昨日の記事を読んだ読者さんからこんなご質問をいただきました。

 

今まで企業分析ばかりやってきて短期トレードの勉強は一切しなかったが、少々はした方が良いか?

 

昨日、確かに入門期には、短期トレードするのもアリとは書かせていただきました。

ただ、これは少々逆説的な話であり、痛い目に遭いながら、相場に揉まれることで、短期トレードの難しさを体験した方が、後々長期投資に移行した場合に、納得感が得られるだろう前提で書かせていただきました。

 

実際はインデックス投資しかやったことが無いのに、「個別株投資はギャンブルだ」みたいなことを言う方がたまにいらっしゃいますが(金融機関にお勤めの方は個別株投資を禁止されているケースがある)、ヤリもせずに批判するのはどうかと思うのです。

 

同様に、長期投資しかやったことない人が、「短期トレードはギャンブルだ」というのもちょっとな…。と思います。長期投資だって、ギャンブルっていえばギャンブルですし、アービトラージなど、短期でも手堅い手法は存在します。

 

(短期トレードをしても)ほとんどの方は、単に、時間つぶしとカネつぶしに明け暮れることになるだろう。この投資法は麻雀やカードゲームと同様、実力のあるものが勝ち残り、実力のないものはその餌食となる。~エナフン流VE投資法~

 

 

実際にやってみて、この本で私が書いたことに納得されてから、長期投資に移行されても良いと思うのです。

少なくとも私は短期トレードでは限界を感じました。

素人投資家が大量に参戦してくるような時期(つまりこの半年のような時期)には案外勝てます。けど、しばらくすると、強いものが勝ち、弱いものが負ける、世の不条理がだんだんはっきりしてくるでしょう。過去、素人が大量参戦してくる相場が何度かありましたが、大抵そうでした。

 

ですから、既に長期投資を身に着けて勝てている人があえて今から短期トレードに踏み込む必要はないと思います。

あるチャート理論が流行ると、そのチャート崩し戦略のような返し技が出てきたり、損切りが流行ると損切り狩りが出てきたリで、短期のテクニックは一生懸命、勉強しても、その効果は長続きしません。

 

本当に儲かるチートワザみたいなのは、ほとんど世に出てきませんしね…。