【2022】日本にいながら海外口座開設…全17行の「事実・調査結果」を報告する

銀行口座
本記事の内容
  • 日本にいながら海外口座開設できる銀行【2行】条件なし
  • 日本にいながら海外口座開設できる銀行【3行】条件付き
  • 非居住者でも海外口座開設できる銀行【13行】渡航必須
  • 日本とはちがう海外口座開設のルール【金利・為替・ペイオフ】
  • 日本にいながら海外口座開設できる時代があった【大昔の話】

7カ国、9行の海外銀行口座を利用中。
筆者は、月5万円で生活する典型的な海外ニートです。総資産「数億以上」なんて条件クリアできません。

今回、紹介するのは、
総資産「1000万円以下」の個人でも海外口座開設できる銀行。17行あるので、アナタに合った海外銀行口座を見つけてください。

日本にいながら海外口座開設できる銀行【2行】条件なし

日本にいながら口座開設できる銀行は2行。
海外口座開設は、年を追うごとに厳しくなっているのが現状。少しでも気になるなら、早めの行動をオススメします。

  • Wise (クーポン付き)|※マルチカレンシー口座では、10か国の海外口座を同時に保有可能
  • Union Bank|※三菱UFJグループ傘下の米国銀行、2021年9月にUSバンコープに売却することを発表

詳しく見ていきます。

① 日本にいながら海外口座開設:Wise(ワイズ)

日本にいながら海外口座開設:Wise(ワイズ)
日本にいながら海外口座開設:Wise(ワイズ)
  • :10か国(アメリカ、イギリス、EU、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、シンガポール、ハンガリー、ルーマニア、トルコ)
  • 口座開設方法:オンライン
  • インターネットバンキング:利用可能
  • デビットカード:発行可能(Master)
  • URL (クーポン付き)https://transferwise.com/
Wise(ワイズ)はクーポン経由がオトク
※お知らせ:海外送金手数料が安くなります。
Wiseは全世界で1000万人以上が利用中。送金コストは最大1/8に削減可能。無料登録はメールアドレスのみ。必要なのは30秒の時間だけです。
» Wiseの無料登録はこちら(£500分の送金手数料が無料)

② 日本にいながら海外口座開設:Union Bank(アメリカ)

日本にいながら海外口座開設:Union Bank(アメリカ)
日本にいながら海外口座開設:Union Bank(アメリカ)
速報:ユニオンバンク売却で、口座はどうなる


三菱UFJグループは2021年9月21日、米国ユニオンバンクの全株式を、資産規模で全米第5位のUSバンコープに売却することで合意したと発表。今後も口座開設できるのか考えてみました。

ユニオンバンク売却のポイントは3つ
・三菱UFJグループはバンコープの約2.9%分の株式を持つ。
・USバンコープとの関係性を保ち、業務提携を今後話し合う。
・株式は2022年6月までの売却完了をめざす。

結論から言うと、
三菱UFJ経由で「ユニオンバンク」の口座開設ができるかは、明記されていません。ですが2022年4月時点、三菱UFJ銀行の公式サイトから口座開設は可能。

今後、どうなるかは不明ですが、
いつ口座開設を終了しても、おかしくないと考えています。

日本にいながら海外口座開設できる銀行【3行】条件付き

海外赴任や不動産取引など、一定の条件を満たせば海外口座開設が可能。
在留邦人が多いアジアの銀行がメインです。アナタの条件と比較検討してみてください。

  • Krungsri Bank|※三菱UFJグループ傘下のタイ国内銀行、海外赴任者向け
  • PNB Bank|※フィリピン大手銀行、条件付きで日本国内でも口座開設可能
  • BDO Bank|※フィリピン大手銀行、条件付きで日本国内でも口座開設可能

さらに3行、
日本にいながら海外口座開設できる銀行を見ていきます。

① 日本にいながら海外口座開設:Krungsri Bank(タイ)

日本にいながら海外口座開設:Krungsri Bank(タイ)
日本にいながら海外口座開設:Krungsri Bank(タイ)

② 日本にいながら海外口座開設:PNB Bank(フィリピン)

日本にいながら海外口座開設:PNB Bank(フィリピン)
日本にいながら海外口座開設:PNB Bank(フィリピン)

③ 日本にいながら海外口座開設:BDO Bank(フィリピン)

日本にいながら海外口座開設:BDO Bank(フィリピン)
日本にいながら海外口座開設:BDO Bank(フィリピン)
  • :フィリピン
  • 口座開設方法:日本支店窓口
  • インターネットバンキング:利用可能
  • デビットカード:発行可能
  • URLhttps://www.bdo.com.ph/jp/personal

ここまでが、
日本にいながら海外口座開設できる銀行5行。

口座開設できる海外銀行は多い?

以前は、海外旅行中にパスポートだけで口座開設できる銀行が数多く存在しました。ただし、それは大昔のはなし。そんな時代は、とっくに終わっています。

しかし、ゼロというわけではありません。

現地に行けば、海外口座開設できる銀行を探してみました。

非居住者でも海外口座開設できる銀行【12行】渡航必須

非居住者でも海外口座開設できる銀行は12行。
各行によって、少しづつ条件は違いますが貴重な存在です。口座開設者の情報も多いので、ググって最新情報を入手しやすいのが特徴。

このうち、5行で口座開設済み。
現在も利用中です。

  • アジア編   → 4行
  • アメリカ編  → 3行
  • ヨーロッパ編 → 5行

順番に見ていきます。

非居住者でも海外口座開設:アジア編

基本的に支店窓口に行けば、銀行口座開設は可能かなと。
ただし、各銀行の行員が個別に判断します。「時期」「場所」「人」によって、判断は変わるので、こればかりは行ってみるしかありません。

  • HSBC|※香港の大手銀行、日本人利用者の最も多い海外銀行のひとつ
  • Standard Chartered|※香港の大手銀行、HSBCに次ぐ二番手の銀行
  • Bangkok Bank|※3か月以上の滞在を証明できれば口座開設可能
  • Bank Negara Indonesia|※バリ州の支店でのみ口座開設可能

① 非居住者でも海外口座開設:HSBC(香港)

非居住者でも海外口座開設:HSBC(香港)
非居住者でも海外口座開設:HSBC(香港)
  • :中国(香港)
  • 口座開設方法:支店窓口
  • インターネットバンキング:利用可能
  • デビットカード:ATMカードのみ
  • URLhttps://www.hsbc.com.hk/

② 非居住者でも海外口座開設:Standard Chartered(香港)

非居住者でも海外口座開設:Standard Chartered(香港)
非居住者でも海外口座開設:Standard Chartered(香港)
  • :中国(香港)
  • 口座開設方法:支店窓口
  • インターネットバンキング:利用可能
  • デビットカード:ATMカードのみ
  • URLhttps://www.sc.com/hk/

③ 非居住者でも海外口座開設:Bangkok Bank(タイ)

非居住者でも海外口座開設:Bangkok Bank(タイ)
非居住者でも海外口座開設:Bangkok Bank(タイ)

④ 非居住者でも海外口座開設:Bank Negara Indonesia(インドネシア)

非居住者でも海外口座開設:Bank Negara Indonesia(インドネシア)
非居住者でも海外口座開設:Bank Negara Indonesia(インドネシア)

非居住者でも海外口座開設:アメリカ編

ハワイ州の銀行が海外口座開設できることが有名です。ハワイに定期的に行く人は、口座開設を検討してもいいでしょう。

① 非居住者でも海外口座開設:Central Pacific Bank(ハワイ)

非居住者でも海外口座開設:Central Pacific Bank(ハワイ)
非居住者でも海外口座開設:Central Pacific Bank(ハワイ)
  • :アメリカ(ハワイ)
  • 口座開設方法:支店窓口
  • インターネットバンキング:利用可能
  • デビットカード:発行可能
  • URLhttps://www.cpb-jp.com/

② 非居住者でも海外口座開設:Bank of Hawaii(ハワイ)

非居住者でも海外口座開設:Bank of Hawaii(ハワイ)
非居住者でも海外口座開設:Bank of Hawaii(ハワイ)

③ 非居住者でも海外口座開設:First Hawaiian Bank(ハワイ)

非居住者でも海外口座開設:First Hawaiian Bank(ハワイ)
非居住者でも海外口座開設:First Hawaiian Bank(ハワイ)
  • :アメリカ(ハワイ)
  • 口座開設方法:支店窓口
  • インターネットバンキング:利用可能
  • デビットカード:発行可能
  • URLhttps://www.fhb.com/jp/

非居住者でも海外口座開設:ヨーロッパ編

ヨーロッパの大手銀行では、旅行者が銀行口座開設することは、ほぼ不可能。ただし、アプリだけで完結する最新のフィンテックバンクは、口座開設できるところがあります。ヨーロッパ各国で利用できるので、とても便利です。

  • N26|※ドイツ発のフインテック銀行、郵便を受取れる住所が必要
  • Revolut|※イギリス発のフインテック銀行
  • Monzo|※イギリス発のフインテック銀行
  • Bank of Georgia|※ジョージアの大手銀行、アプリ利用時はSMS受信が必須
  • TBC Bank|※ジョージアの大手銀行、アプリ利用時はSMS受信が必須

① 非居住者でも海外口座開設:N26(ドイツ)

非居住者でも海外口座開設:N26(ドイツ)
非居住者でも海外口座開設:N26(ドイツ)
  • :ドイツ
  • 口座開設方法:オンライン
  • インターネットバンキング:利用可能
  • デビットカード:発行可能
  • URLhttps://n26.com/en-us

② 非居住者でも海外口座開設:Revolut(イギリス)

非居住者でも海外口座開設:Revolut(イギリス)
非居住者でも海外口座開設:Revolut(イギリス)
  • 国:イギリス
  • 口座開設方法:オンライン
  • インターネットバンキング:利用可能
  • デビットカード:発行可能
  • URLhttps://www.revolut.com/

③ 非居住者でも海外口座開設:Monzo(イギリス)

非居住者でも海外口座開設:Monzo(イギリス)
非居住者でも海外口座開設:Monzo(イギリス)
  • :イギリス
  • 口座開設方法:オンライン
  • インターネットバンキング:利用可能
  • デビットカード:発行可能
  • URLhttps://monzo.com/

④ 非居住者でも海外口座開設:Bank of Georgia(ジョージア)

日本にいながら海外口座開設:Bank of Georgia(ジョージア)
日本にいながら海外口座開設:Bank of Georgia(ジョージア)

⑤ 非居住者でも海外口座開設:TBC Bank(ジョージア)

非居住者でも海外口座開設:TBC Bank(ジョージア)
非居住者でも海外口座開設:TBC Bank(ジョージア)
「金利10%」の海外銀行はオトク?
・高金利の「○○」で定期預金を作りませんか?
・「○○」高利回りの定期預金で資産運用しませんか?

これらは、
金融リテラシーの低い人を狙った、ただの手数料ビジネスです。アナタの預金が増えない理由を見ていきましょう

日本とはちがう海外口座開設のルール【金利・為替・ペイオフ】


ポイントは以下の3つ。

  • 海外口座開設の注意点①:金利
  • 海外口座開設の注意点②:為替
  • 海外口座開設の注意点③:ペイオフ

海外口座開設の注意点①:金利

海外銀行では、基本的に日本より高金利です。なぜなら、日本がゼロ金利だから。10年ほど定期預金すれば、現地通貨建てで資金を2倍にすることも可能です。もし、入出金時の為替レートが同じであれば、円建てでも2倍です。

10年債利回り 2012年 2022年
日本 0.973% 0.237%
フィリピン 5.390% 6.063%
インドネシア 5.307% 7.056%
ジョージア 11.03% 9.76%

海外口座開設の注意点②:為替

高金利通貨ほど、通貨そのものの価値は下落する傾向があります。なので、定期金利が10%あっても、ドルや円に換算したら基本的にトントンになっていると考えてた方がいいでしょう。

※このあたり詳しくはジョージアの銀行口座・よくある質問で解説しています。気になる方は参考にしてください。

2012年(対ドル) 2022年(対ドル)
日本(USDJPY) 76.19 126.62
フィリピン(USDPHP) 42.840 52.268
インドネシア(USDIDR) 8,980.0 14,353.5
ジョージア(USDGEL) 1.6648 3.0600

海外口座開設の注意点③:ペイオフ

もし、預金先の海外銀行が倒産したらどうなるのでしょうか。各国とも、日本と同じくペイオフ(預金保護制度)を導入しています。ですが、国によって上限が変わるので、事前に確認するのは必須です。

ペイオフ上限 日本円換算(2022年4月)
日本 1,000万円 1,000万円
フィリピン 50万ペソ 121万円
インドネシア 20億ルピア 1,772万円
ジョージア 15,000ラリ 62万円
何のための、海外口座開設?

海外口座開設は、アナタの「資産」を増やすために行うのではありません。では、何のために海外口座開設するのか…。

それは、アナタの「資産」を減らさないためです。

日本にいながら海外口座開設できる時代があった【大昔の話】


その昔、
日本人というだけで「海外口座開設」できる時代がありました。

  • 日本にいながら海外口座開設できた時代(~2010)
  • パスポートだけで海外口座開設できた時代(~2015)
  • 富裕層だけが海外口座開設できる時代(~2022)
  • 誰が海外口座を保有しているのか(未来)

海外口座開設、、、
時代の変遷を見ていきます。

日本にいながら海外口座開設できた時代(~2010)


海外の大手金融機関の「HSBC」も日本に支店を開設。当時は日本にいながら海外口座開設も可能でした。(※現在では、日本からは個人向け事業撤退)

日本の国力 2000年 → 2010年
実効為替レート 92.94→103.5(増加)
平均賃金 39.8万円→36.1万円(減少)
1人あたりの名目GDP 38.960→44,803(増加)

パスポートだけで海外口座開設できた時代(~2015)


海外銀行の撤退が相次ぎ、日本にいながら海外口座開設は難しくなっていきました。しかし現地の窓口でなら、開設できる海外銀行は存在。海外渡航しての口座開設は可能でした。

日本の国力 2000年 → 2015年
実効為替レート 92.94→78.02(減少)
平均賃金 39.8万円→36.1万円(減少)
1人あたりの名目GDP 38,960→34,730(減少)

富裕層だけが海外口座開設できる時代(~2022)


2016年からマイナンバー制度が開始。2018年からは、共通報告基準(CRS)に基づく自動的情報交換制度が始まりました。このあたりから、海外口座開設に興味がある人も増えてきます。ですが、この時点で海外口座開設できる銀行は、とても少なくなっていました。

日本の国力 2000年 → 2020年
実効為替レート 92.94→89.71(減少)
平均賃金 39.8万円→36.5万円(減少)
1人あたりの名目GDP 38,960→39,990(増加)

誰が海外口座を保有しているのか(未来)

2つのタイプがあると考えています。
アナタは、自分がどちらに当てはまると思いますか?

富裕層は資産を海外に移していく


富裕層は、すでに海外に資産を移しています。
1億円以上の資産があれば、海外口座開設は比較的簡単です。ただ、資産1億円以上の人は限られています。

アナタの銀行預金は引き出せなくなる


日本国内だけに預金がある人の未来、、、
未来がどうなるのかは、預金者(アナタ)ではなく、国家(他人)が決めることになります。

「アナタの未来を、アナタ自身の手で管理するのか?」

これが「海外口座開設」をする理由なのかなと、、、感じています。

【追記:2022年4月】筆者からのメッセージ

2016年から海外生活を始めました。
同時とくらべて、明らかに海外口座開設は厳しくなっています。

アナタの選択肢は2つのみ。
そして最適解は、今回紹介した「2行」とも口座開設すること。日本にいながら海外口座開設できる時代は、来年には終わるかもしれません。

アナタの行動だけが「アナタの未来」を変える唯一の方法です。正しい選択を応援しています(^_-)-☆

日本にいながら海外口座開設できる銀行2行
  • Wise (クーポン付き)|※ボーダレスアカウントでは、10か国の海外口座を同時に保有可能
  • Union Bank|※三菱UFJグループ傘下の米国銀行、2021年9月にUSバンコープに売却することを発表