財務分析では大化け株は見つからない | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

昨日の記事の続きですが、財務分析に誰よりも精通したからと言って、誰よりも株で勝てるようになるとは思いません。

以前、雑誌の取材で答えたことがあるのですが、特に安全性や収益性の指標はあくまで補助的に使うようにし、時系列の損益計算書の変化や「この会社が何をやろうとしているか?」つまり、成長ストーリーの方が重要です。

何らかの先行経費をかけて勝負をかけている企業の中には、財務内容は決してよくないものが混じっています。
けど、こういう会社は、狙い通り、ビジネスが回りだすと一気に収益性が高まります。
安全性が低いというのは、裏返すと、レバレッジがきいているということですから、狙い通りに儲かりだすと、一株当り利益(EPS)が一気に拡大し、大上昇につながることがあるのです。

ただし、リスクは高い。

だから、当面は投資額を少なめにして様子を見つつも、何か前向きな変化が現れたら、市場に気づかれる前に、いつでも追撃買いを出来るようにしておく。

こんな感じで、財務内容と成長ストーリーと株価の変化を見比べて、柔軟な投資戦略を構築したいのです。

結局のところ、財務分析だけやっても過去しか見えてきません。けど、成長ストーリーと合わせて検討することで、未来の手がかりが見つかることがあるのです。