日産を買いました。
いえ、車の話ではありません。株の話です。
以前、こんな記事を書いていました。
本当に買収が起こるかどうかは別として、
買収が起こっても不思議でない水準まで売り込まれると、大抵の場合、大底です。
で、ずっとこの株を狙ってはいたのですが、とりあえず打診買い程度で様子を見ていました。
そこに、例のワクチンのビッグニュースが飛び込んできて、急きょ、シナリオ分析を始めた次第です。
①景気回復が見込まれるなら、シクリカル株の自動車株は狙える。
②次の景気回復はデジタル&脱炭素だ。EVで先行している日産はその両方の要素を持つ。
③さらにゴーン氏の大暴走で混乱していた分、もし、経営改革が進めば上昇余地は大きい。
それでもなかなかこの株に自信が持てず、少額保有のまま、上昇を眺めていたのですが、先日発表された新型ノートの記事やユーチューブを見て、ようやく、本気買いの判断を下した次第です。
「この会社、死んでない。」
結局、買値平均は500円を超えてしまいました。
ええ~???
大赤字の日産を本気買いなんて、ついにエナフンは頭がおかしくなったのか??
ソニーの時と同じ反応をされるかもしれませんので、今回はシクリカル株(循環株・景気敏感株)の買い方を説明したいと思います。
(本当は次の本のネタにしようと思っていた内容ですが、仮に本で書いたとしてもそれが出たころには完全に手遅れとなる)
①まず、仮説の置き方ですが、
仮に、好景気になったとして、この会社の本来の株価の居所はどこか?
を調べます。
超長期のチャートを調べて、初代ノートがバカ売れだった時代やゴーンがまともだったころの日産の業績や株価を知るところからスタートです。
すると、もし、前の状況に戻ることができれば、純益ベースで3000億~5000億円が見込め、その値から逆算すると、株価は1000円~1500円は十分狙えます。
それには3~5年かかるかもしれませんので、時間軸は長めにとっておきましょう。良く見ると、過去の長期上昇局面でも何度も何度も3割くらいの大きな下落を喰らっていることが確認できますね・・・。
(無邪気な信用2階建てみたいな投機家を市場は許さない)
ただ、大底からの急上昇を良く見てください。あっという間に2~3倍になっています。こいつを少しも拾えないようだとかなりもったいないです。
②次に考えなければならないのは、仮に順調に景気回復したとしても、前回と同じパターンってことはありません。
前回の景気回復では大上昇だったのに、次の景気回復局面ではパッとしない株というのは結構あります。
まぁ、この株ですら、底値からは2倍くらいは騰がっていますし、配当も結構出ますので底値で買えれば悪くはありませんけどね・・・。
けど、以前ほどの上昇はやってきませんでした。
景気拡大期には、テーマのようなものが存在します。
前回は、アベノミクスからのインバウンドみたいなのが良く騰がりましたよね。
その前(リーマンショック前)は、中国やインドの大躍進を背景に新興国関連株が大上昇しました。
で、次は?
今日の日経朝刊にもありましたけど、デジタル&グリーン(脱炭素)です。
今回は分かりやすくていいですね。
いつもはこんなにはっきりと初期段階でテーマがわかることはありません。
「???」と思っているうちにスルスルと上がっていく一群があって、後からそれを分析して、テーマが割り出される感じです。その時はもう株価は2倍以上です。
脱炭素に飛び乗るか?(既に騰がり始めているが、まだ2倍とかではない)
あるいは、今この瞬間はやや置いてけぼりのデジタル関連株(DX)を仕込むべきか?
ちょっと悩むところですが、私は両にらみでポートフォリオを固めています。
そうすると、前回の天井以上の上昇も期待できますし、日産だって、ひょっとすると2000円以上の上場来高値があるかもしれません。
今後10年はEVの時代です。(水素はその先)
③最後に一応考えておきたいのは、カネはどこからやってくるのか?
外国人が買ってくれるのか?国内機関投資家なのか?それとも日銀か?仕手筋か?
で、今回は、これも分かりやすい。
超巨大なESGマネーが流れ込むのはほぼ確実です。
ESG投資の動向と課題(財務省レポート)
https://www.mof.go.jp/public_relations/finance/202001/202001j.pdf
金額が桁違いでしょ?
100兆ドルって、あんた!!
本命◎脱炭素
対抗○デジタルトランスフォーメーション
観光や外食も応援したい気持ちはありますが、まぁ、このジャンルで買える株がなくなってからですかね…。