全勝より安定した勝率を目指す | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

強いものが弱いものに必ず勝てるタイプのスポーツやゲームに精通している人は、少し考えを改める必要があります。
株式投資の場合は、どんな名人でも全戦全勝なんてありえません。
逆にどんなド素人でもハマれば名人以上に勝つことがあります。

陸上や水泳でトップ選手が素人レベルに負けることはまずありえませんが、例えば、ヨットやフィッシング、競馬や麻雀等、確率や不確実性の要素が大きいジャンルでは、名人でも大負けすることはありますし、初心者でも意外な健闘はありえます。

ただ、長く続けると、名人クラスは安定的に勝ちを積み上げますし、初心者クラスは安定的に負けが混んできます。

一回一回を必ず勝ち切る、みたいな発想は株では危険です。

勝つこともあるけど負けることもある、ただ、たとえ負けたとしても、この判断を続ければ長い眼で見ると勝つ確率が高い。

そういう戦略、戦術を磨くことが大切です。

私は、業績が長く良いだろう銘柄を割安に買う、という戦略が安定的に勝ちを積み上げる数少ない方法だと信じています。

一方でSNSや掲示板では、「この株は筋(仕手筋)が入っている」とか「安定した機関投資家の買いが入っている」とか、あるいは「この材料が流れると人気が爆発するぞ」等といった人気や需給に関する情報が溢れかえっています。けど、これらの情報は不確かかつ意図的なものであり、そういうのに振り回されても、安定的な勝ちには繋がらないし、それどころか大きなワナにハマってしまうリスクが高いと思います。

(もし本当に筋の介入を見抜けたとしてあなたはすぐにその情報をSNSに流すだろうか?確かに熟練すれば怪しい動きを見つけることは出来るかもしれないが、自分が仕込む前にそれをみんなに教えるバカはまずいない。おそらくだいぶ上がってから情報は流れるはずだ。また、あまりに派手な仕掛けは証券監視委員会が見逃さないので仕手なら必ず儲かるというのも幻想なら、仮に彼らがうまく仕事ができたとして、どのタイミングで売り抜けるかなんて本人以外わかろうはずもない。)

私は、需給や人気に関する情報に一喜一憂するのはやめました。