それにしても、最終10区の逆転劇には感動しましたね。
創価大学に1km以上離されて、たすきを渡された駒沢大学が、ゴール直前、大手町(私には馴染みのあるエリア)に入ってから、追いつき、追い越したシーンでは、つい「やったー」と叫んでしまいました。(別に創価大にも駒沢大にも何の思い入れもない。只の判官贔屓。)
滅多にない「まさか」が発生して、駒沢大の勝利につながったわけですが(10区だけ見ると創価大は20校中最下位だった)、その「まさか」が来たときには、確実に勝てる、そんな状況を作り込んでいく、その姿勢が勝利を呼び込みました。
株式投資も似たようなものです。実力はあるのに人気がない株を持ち続けるのは本当に忍耐力が要ります。
「今回は流石に難しかもな‥。」と諦めかけることも何度もあります。
しかし、「仮にこの株周辺に注目が集まる局面がくれば、これだけの成長力と割安さを備えているのだから、2〜3倍は十分狙える。きっかけ次第だ。もっと良い株がないか探索は続けるが、見つからない限りはこいつをホールドし続ける」
そんな判断の連続が、局面次第で勝ちを呼び込むことになり、長い目で見ると、リターンを高めることになるのです。
受験でも云われることですが、全く同じメンバーで再度勝負をやったら、結果は全く異なるものになります。
当然、実力のないチームが奇跡の成功を収める可能性は極めて低いのですが、実力のある上位校間の入れ替えは十分起こるのです。
つまり、実力のある株を買うのは必須条件です。しかし、それがいつ上がるかについては、局面次第であり、誰もわかりません。不確実性が支配する前提で勝負を続けるのです。
その場合、長期に渡って持ち続けることは、短期的な不確実性の影響を低減させることを意味しますので、結果的に成功確率を高めていく事ができるのです。
これが、成長株を割安に買うという長期投資法の戦略根拠と言えるでしょう。