おはようございます。

昨日のNY株式市場は3日続落。コンセンサスを下回った1月ミシガン大学消費者信頼感指数や1月米小売売上高、バイデン政権の200兆円規模の追加経済対策の概要公表後の「材料出尽くし売り」感などを重石に10時台に30,612ドル(−378)まで下落すると、午後は押し目買いが下支えとなって30,800ドル台後半から30,900ドル台前半の持ち合いに移行。市場全体に益出し売りムードが拡散し、米長期金利や原油市況も軟調に推移。

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朝方発表のJPモルガンの10−12月期決算は、貸倒引当金の縮小や投資銀行部門などの好調な業績を追い風にコンセンサスを大幅に上回ったものの、長期金利低下がネックとなって買い材料視されず。その他、ゴールドマンサックス、シェブロン、ボーイング、ダウ、インテルなどが指数の足枷に。ナスダックも半導体セクターに利確売りが広まり続落。

NYダウ 30,814ドル −177、ナスダック 12,998p −114
米10年債利回り 1.095% −0.034為替  103.84円/ドル
NY原油 52.16 −1.41CME225 28,320円

【主な政治経済イベント】
1/18(月)中国10−12月期GDP、NY休場
1/19(火)米決算:ゴールドマンサックス、バンクオブアメリカ、ネットフリックス
1/20(水)日銀金融政策決定会合(〜21)、米大統領就任式
1/21(木)ECB理事会、米1月FF連銀製造業景気指数、決算:インテル、IBM
1/22(金)米12月中古住宅販売
 
■ NY市場展望 : 中長期上昇トレンド内の調整局面
中長期的には(1)歴史的な金融緩和・財政拡大政策による過剰流動性、トランプ共和党政権での閉鎖的国益主義から(2)民主党政権による再グローバル化 (世界的金融資本による)利益拡大主義時代の復活への期待の二本柱とした上昇トレンドの継続が本線。

ただし、バイデン政権の経済対策発表(1/14)に対する冴えないリアクション、金融資本の強弱感を示す米10年債利回りとユーロドルの騰勢一服感などを踏まえれば、年初からの短期上昇基調は一服 → 1月最終週の主要企業決算やFOMCを意識にしたテクニカル調整局面入りが本命視されます。想定レンジは30,500〜31,200ドル

※ 金融資本の利益拡大主義時代の復活 = 格差拡大時代の本格化には要注意。

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〜(略)〜

その他の注目イベントと市場への影響としては、月曜の中国10−12月GDPは中国共産党政府の意向により耳障りの良い内容での着地 → 無風通過〜潜在的な買い材料、水曜のバイデン新大統領の就任式は無風通過 〜 単発的な乱高下要因、ECB理事会は無風通過...が予想されます。

リスクシナリオとしては、先物での利確ラッシュ + 後付け材料による悲観ムードの演出 → 30,500ドル割れに要注意。

  
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