これで日米ともに弱気相場入りするんじゃないかって思ってた。なので、月曜に多少踏みあげられても我慢処かな?なんてね、考えていたのよ。

実際、日足チャートを見る限り、予想した通り米国市場は上昇フラッグの下値レジストラインを完全にブレイクしてきたし、日経平均も25日線を完全にブレイクしてきてる。これで決まりだな、なんて思ってたわけ。

でも、ちょっと待てよ、みたいな感覚が沸き上がってきた。

米国で起こったゲームストップの踏み上げねぇ・・・。恐らくだけど、中小型をカモにしてるヘッジファンドなんかいくらでもあるだろうし、1日1銘柄で2兆円以上という異常な出来高を作られたら、どんな大型銘柄でも、売り方は相当にビビる気がするのよ。

いかな大きなヘッジファンドでも、投資銀行でも、こんな買われ方をされたら致命的な傷を受けるだろうし。蟻の大群が巨象を倒すというけれど、今回のゲームストップ株で起こった踏み上げはまさにそれだね。


これは俺の個人的な意見になるけど、今回のSNSでの個人投資家の情報拡散は、大統領選挙での大手メディアやビッグテックの一方的な情報封鎖に対する不満、という意味がある気がする。米国の個人投資家だけでなく、一般の国民は、米国社会の欺瞞やら格差にウンザリしてるんだと思うし、言いたいことも自由に言えないような情報封殺を今回は嫌というほど見せられた。


大部分の米国民は、少なくとも民主党員でさえ、大統領選挙を不正があったと認識していたり、口には出さなくても心の中でそう感じてるに決まってる。目の前で堂々と不正が行われて大統領まで選んでしまうという、これは米国民に対して致命的な傷を負わせたね。

SNSも同じで、自分の都合が悪い情報はカットされてしまうのが分かった。そんなアホな!みたいな意識になるに決まってる。そういう感情が、大きくて強いものに向かわせてるのよ。

ヘッジファンドなんかやりたい放題やってきたわけで、理論的には株価にとっては中立とはいっても、値動きにとっては確実にネガティブな効果が出ると俺も思うしね。なので、個人投資家の怒りが、皮肉にもSNS上で爆発してしまったって感じ。


だから、売りをやってる投資家は、結構ビビったんじゃないかな?実際俺もビビってるよ。日本だってそうしたことが起こるかもしれないが、それ以上に米系のヘッジファンドや投資銀行が売り玉の解消を急いだら・・・そっちの方が嫌な感じだね。

となれば、弱気相場入りって決めつけることができないかもって思い始めたんだ。月曜の米国市場をよく見てみるよ。でないと分からんよね。