おはようございます。

週末のNY株式市場は大幅続落。長期金利の上昇を材料視した前日の暴落の余韻にて10時台に31,000ドルを割り込むと、31,300ドル台まで買い戻されるシーンもあったものの、引けにかけての売り直しにて一日の安値圏で取引を終了。個別ではアップル、マイクロソフト、インテルが指数を下支え。

ナスダックは反発。NYダウに先んじて売り込まれていた経緯や米10年債利回りの急落を背景に、GAFAM、エヌビディア、マイクロンなどがしっかりと推移。

NYダウ 30,932ドル −469、ナスダック 13,192p +72
米10年債利回り 1.458% −0.057為替  106.54円/ドル
NY原油 61.71 −1.82、CME225 29,285円

□ テクニカル : NYダウは大陰線での20日線割れ、MACD陰転により軟勢を強める格好。上値は31,500ドル水準が強めの抵抗帯に。

下値メドは(1)2月上昇幅(1,979ドル)のフィボナッチ(0.382)押し相当の31,200ドル付近 〜 1月半ばの平均レベルかつ節目の31,000ドル付近、(2)ワクチンバブルがスタートした11/1から2/24高値までの上昇幅(5,460ドル)のフィボナッチ押しかつ1月末の安値水準である29,800ドル台がそれぞれ強めの抵抗帯として意識されます。

big (8)

【主な政治経済イベント】
3/1(月)中国2月財新製造業PMI、米2月ISM製造業景気指数
3/2(火)米決算:ターゲット
3/3(水)米2月ADP雇用報告、2月ISM非製造業景気指数
3/4(木)OPECプラス会合、米決算:コストコ、ギャップ
3/5(金)中国全人代開幕、米2月雇用統計

■ NY展望 : 弱気優勢 ± 長期金利・米中イベント

米10年債利回りの1.5%超えや米期待インフレ率(BEI)の節目2.0%超えをなどきっかけとする「低インフレからマイルドなインフレへの備えを重視した金融資本のスタイルチェンジ」 ≒ 米ハイテク株や債券ポジションの圧縮を主要因とした売り優勢の展開が本線。想定レンジは30,000 〜 31,500ドル。

▼ リスクシナリオとしては、バイデン政権の大型経済対策の成立見込みの高まりによる「材料出尽くし売り」に加えて、以下の3点を“建て前”とする負のリスク志向加速 → 30,000ドル割れに警戒。

(1)米マクロ指標 : 昨年4−6月期を大底とする景気回復基調を示唆すると予想される2月ISM製造業景気指数、ADP雇用報告、ISM非製造業景気指数、雇用統計などのマクロ指標に起因する更なる米長期金利とインフレ期待の上昇。

(2)中東での地政学的リスク : イランによる核合意の履行状況を検証してきた国際原子力機関(IAEA)の抜き打ち査察の受け入れ停止(2/23)、バイデン米大統領によるシリアでの親イラン武装勢力に対する空爆(2/25)に続く更なる緊張感の高まり。

(3)中国全人代 : 香港や新疆での人権弾圧強化方針、東南シナ海での他国領海侵犯や台湾併合計画の具体化、「中国製造2025」をはじめとする人民解放軍の世界最強化計画の拡充など、バイデン政権への挑発に起因する更なる米中関係の悪化。

△ 楽観シナリオとしては、大型経済対策の成立見込み、米マクロ指標の良化傾向や中国全人代での経済成長目標をシンプルに好感する場合の〜(略)〜!

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